2019/04/22 掲載
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こんばんは。
この週末にも色んなニュースがちらほら
そもそもソチ以降、フィギュア観戦を始めたけど、私っていつから
フィギュアを観出したのかな、と思い出を手繰り寄せてみた
(暇だったのだ)
そうですね。漫画なんですよ。
幼少の頃から無類の漫画好きで、近眼で親に漫画を止められていたのにも
かかわらず、隠れて読んでた。
その中で、記憶にある一番古い漫画のひとつは、ベルサイユの薔薇ですけど、
その中のひとつにふるーいフィギュア漫画がありました。
銀色のフラッシュ (1970年代後半)
1970年後半くらい、としか記憶がなく、ネットで探しても
詳細情報が取れません。
でも、最近アマゾンでも出ていて懐かしく、電子版で読んでしまった(笑)
まぁ、ありきたりの少女マンガに、フィギュアのエッセンスを入れたもの。
当時としては、画期的。
これはバレエでも良かったかも、という感じはするが、それは大御所
上原きみこさんがお書きになっているので、フィギュアにしたかもしれない。
昭和50年代なのに、男性はロン毛だわ、女の子は中学生、高校生でも巻髪だわ
現実感がないことはハンパない。
スケートを教えてくれた初恋の相手に再び出会うのを夢見、フィギュアを続けている女の子の物語。
そして、私の一番の衝撃は、この時代女性が「トリプル-トリプル」のコンボを跳んでしまうという荒唐無稽さではなく、ひとりでデススパイラルを演技に取り入れ、習得してしまうというところ。(ペアでないですよ。シングルスケーターです)
ヘルメットを被って練習しているシーンを見て、幼い私でも
「いやいや、この姿勢、一人じゃ無理やろ」と突っ込んでいましたが、
そこは漫画なんで、まあありか、と思って読んでました。
その後、主人公は腰を痛めたりするのですけどね(当たり前や)
その漫画以外には、バレエ漫画なぞ読んだりしておりました。
そしてそのあと、また私の前に画期的なフィギュア漫画が現れました。
愛のアランフェス(1978年から1980年ごろ)
これは、別冊マーガレットで連載されていて、自分はまだなかよし世代だったので、
おばあちゃんちにあったのを読んで知りました。
これまたシングルも定着していないのに、ペアスケートを目指すカップル。
(主人公の登場が、SWANに似ている・・・・)
元々シングルで全日本王者と女王なのに、お互いのスケートにひかれあって
ペアに変更。そこで紆余曲折、恋愛、別れ、再会、母との別れ、父との別れなど
さまざまな人間ドラマに乗せて、ペアスケートとは何か、素晴らしさを伝えようと
していた漫画でした。
これで、槇村さとるさんを知り、その後、彼女の漫画にはまることになります。
今の日本を見ても、ペアって大変ですよね?
それぞれのスケーティングスキルもジャンプも合わせないといけない。
そんな短期間で息が合うのか?
メリチャリもパパシゼも幼いころからずっと一緒だったと聞いたぞ。
そして。アイスダンスと違ってペアは、男性は女性をリフトしないといけない。
女性は男性に、投げられてもきちんと着氷しないといけない。
書中でもありましたよ
ロシアのペアの大御所が呟いておられました。
「くっついたり、離れたり。ペアを甘くみないで」みたいなことを。
そしてペアといえど、甘えあうのではなく、それぞれが自立した上で
臨まないとうまくいかない。
スケートスキルだけでなく、物語を演じるなぞ、ペアを組んで間もない二人に
とんでもない注文がてんこもり。
これ、現実の日本人がやったら、こっぱずかしい内容ですが、
それは、それそれ。漫画の醍醐味です。
でもすっごい面白いですから、皆さん、読んでみてください。
今は愛蔵版の漫画文庫が出ています。
白のファルーカ(1987年~1989年)
こちらも槇村さとるさんの漫画です。
これは、愛のアランフェスの続編って感じです。
主人公は出てこないのですが、個性的な脇役のアイスダンスペアが
コーチとして登場してきています。
主人公は続編やサイドストーリーには使い辛いですけど、
いい味だしてる脇役って何度も使えるんだな、と痛感した作品
主人公は、シングルは苦手でアイスダンスに転向した女の子。
男性の方は、シングルスケーターで世界の頂点にいたのですが、怪我でシングルは
引退。でもスケートをやりたくて、ジャンプがなく、腰に負担のかかりづらい
アイスダンスに転向。
そこで、その彼女と出会い、アイスダンスのペアを組むのですが、
それだけでは終わりません。
彼女の幼少期になくなった両親の死の原因が実は、その彼の父親のせいであり、
異母兄が出てきたりで、こちらも試合のドキドキと、恋愛、憎悪、など
人の心の難しさを描いた物語。
今考えると古いんですよ。
主人公は「カルガリーを目指す」ですよ。
カルガリーといえば、私はブライアン対決ですもん。
(アメリカのブライアン・ボイタノvsカナダのブライアン・オーサー)
表題の「ファルーカ」はスペイン舞踊で、女性が男装して踊るもの。
それが二人の運命の糸を絡ませる要素となっております。
こちらも電子書籍などでもありますので、是非読んでください。
銀のロマンティック.....わはは(1986年くらい)
川原泉さんのフィギュア漫画です。
彼女のお話は面白いのですが、時にほろりと泣けるような
ものもあって、これもそのひとつです。
なりゆきでフィギュアペアを組んだ二人が、
ぎくしゃくしながら、お互いを思いやりながら、成長していくのですが、
たぶんにもれず、男性は転向組
しかもスピードスケート
女性は、父が世界的なバレエダンサー
素晴らしい素質をもっているのだが、無味乾燥な情緒しか持ち合わせておらず、
たまに隠れてスケートをしにいっているところを見初められて、の展開。
最後には、男性の怪我で初めての世界大会が最後の世界大会になるのですが、
二人の奏でる銀のロマンティック、、がどうなるのか、というあらすじ
こちらも笑いあり、涙ありの作品です
モーメント(2014年くらいから連載中)
こちらも槇村さとるさん。
ソチオリンピックくらいから話は始まりますが、
どうやらお話し自体、遡るところトリノオリンピックくらいかな。
真央ちゃんにインスパイアされてる感じを受けます。
ただ、彼女の作品は、自分がなんであるか、どうしてスケートをするのか
何を表現するのか、を突き詰めるので、全く同じものではないです。
あくまで、そうかな?程度。
連載中の表紙など、ラフマニノフの衣装みたいなのが出てきたりで、
素敵です。
ただ、自分が今現実のフィギュア選手にはまっているので、
現実に忙しく、昔ほど、むさぼるようには読めてません。
ココハナで連載中
その他の漫画たち
最近は色々増えてきて、
「銀盤騎士」だったり
(これ、羽生結弦がモデルやろ?って感じ)
同じく小川彌生さんの
「キス&ネバークライ」
だの、さいとうちほさんのだったり。
(もう紹介しきれない・・・)
色々ありますが、私のフィギュア興味を形どったのは、今回紹介したものです。
しかし、こうやってみるとペアとかアイスダンスは
どこかからの転向組が多いですね。
ひとりでは無理だから、二人で頑張ろうというのか。
でも世界のペアを見てるとそんな甘いものではなさそうだが。
もし、興味があったら、お読みください。