3/17 突然のニュースに言葉を発することができませんでした。
リンク切れのため、再度掲載
バンクーバーからソチまで。
ずっと日本のアイスダンスを牽引してくれた、クリス姉弟。
日本はアイスダンスとかペア競技が弱い、と言われていても、
彼らがいたから、団体戦に参加することができた。
この間、全日本の抽選会の映像をたまたまYouTubeでみたとき、
びっくりしました。
ペアは一組。
なのに、
アイスダンスは4組もいました。
今、うたしんがジュニアですが、たぶん来年か再来年にはシニアに移行するでしょう。
そして大輔、哉中ペアも。
そうすると、最低でも6組もエントリーされる可能性があるということ。
第75回全日本フィギュアから第83回まで、キャシーとクリスが王者でした。
そのあと、キャシーが怪我で引退。
トライアルで村元哉中さんがクリスと組んで、翌年からいきなりまた、アイスダンスナショナルチャンピオンとなり、2018年のワールドまで日本代表でした。
2018年の四大陸の銅メダルは、日本アイスダンス史上初で、
ペアの高橋成美・マーヴィントランを彷彿とさせたものです。
そして今。
日本のアイスダンスは可能性にあふれています。
それもひとえに、クリスとキャシーの活躍も一因となっています。
日本のシングルもそう。
だれだれが、金メダル、入賞!とか言っていますが、そこに至るまでに
色々な人の努力、支えがあってこそ。
羽生結弦の金メダルは、
古くは小塚くんのおじいちゃんが、フィギュアを持ってきて、
信夫先生が頑張って、鍵山パパとか本田武史がオリンピックに出て。
みどりが女子初 3Aを跳び。
荒川さんがトリノで金メダルを取り。
真央ちゃんがフィギュアをお茶の間に広め。
高橋・小塚・織田君たちが3強となって、
高橋大輔が男子初の五輪メダリストになり。
という経緯がなければ、達成できなかった。
文化というのはそういうもの。
アイスダンスもこれからそうなる予定だった。
そしてクリスは日本に来る予定だった。
後輩の指導のために。
なのに、これでは悲しすぎる。
こういうとき、運命とはむごいもので、
あっさりと大切な人の命をさらっていく。
テン君も同じだった。
あっという間だった。
私たちにはどうしようもない。
だからこそ。
一日一日を大切に生きていかないといけない。
そして残してくれたもの、一緒の時代に生きていたことを感謝したい。
私も後悔しないように、今、この時代でスケートを見られる幸せをかみしめて、
大切なものを見過ごさないように、しっかと前を向き、眼を大きく開いていきたい。
クリス、ありがとう。
きっと日本のアイスダンスは素晴らしくなっていく。
見ていてくれると信じてる。