先日フィギュアスケートTVを見た。
木下アカデミーに有望な選手が集まっているということです。
木下の資金力と濱田コーチの政治力をもってして、巨大な力となりそうです。
(個性のある選手ができあがるかどうかはわからないですが)
がしかし。
その一方、閉鎖に追い込まれるリンクがあるのも事実。
原因は、収益だと思う。
先日も、シチズンプラザが閉鎖となった。
シチズンプラザは1972年にボウリング場として開業し、75年にスケートリンクができた。シチズン時計が100%出資し、運営していた。だが、建物の老朽化と経営難などのため「グループとして継続は難しいと判断した」(同社広報IR室)として、今年2月、閉鎖を発表した。土地を所有する三井不動産は、跡地利用については「未定」としている。
前に名古屋フェスのブログの時に、ガイシホールのそばに、富士スケートセンターがあったことを触れたと思う。
ここもいつからあったかは、詳細はわからないが、昭和40年代からはあった。
そしてボーリング場もレストラン(喫茶)併設していたので、シチズンリンクと似ていると思われる。
昭和30年から40年代の市民の娯楽だったこれらの施設は、
人々の娯楽が変わっていくと共に廃れていく。
フィギュアを習わせている人口が比較的多い名古屋(愛知だともっとある)でも、
私が知っているだけでリンクが2つも閉鎖されている。
星が丘P&Sと、この富士スケートセンターだ。
星が丘は、娯楽中心。周りは結構高級住宅街にほど近いので、それはそれで地価の問題があった。
富士スケートセンターは、昭和50年の段階で古かったし、その地区の居住層からしたら
リンク代は高かった。
なので、リンク存続には
・どういう形で経営するか
(レジャーなのか、アスリート向けなのか)
・どの地区に建てるか
が大きい問題だ。
地方都市はいわんや、東京のような地価の高いところであれば、それはそれで
存続が厳しい。
確かにフィギュア存続のためには、リンクは不可欠だが、今の日本人の娯楽で、
スケートは必須になるのか?
いくらフィギュア観戦が人気だからといって、私も靴を履いて滑ろう、とは思わない。
たとえ思ったとしても、スケートは難しい。
私も幼少の頃、習ったが、ちょうちんバックくらいまでしかできなかった。
よほどの事がなければ、選手のように滑れるようになるとは思えない。
そうして近いのに、リンクにいかなくなった。
スキーは娯楽性が高いが、それも最近スノボにやられている。
リンクを存続してほしい、と願うのはいいが、単純に寄付して終わる話ではないのだ。
そのリンクが存続していくための経営方針を考えないといけないのだ。
東京方面が閉鎖されていく、と言っているが、私からしたらこんな一般客の集客が見込めない娯楽施設が、いまだに都心にあることがびっくりだ。
となると、アスリート用として考えるしかないと思う。
大学か企業しかない。
大学リンクも、あのお金儲けが上手な中京ですら、存続が危うくなってきている。
かつてはMAO&MIKIというセカンドリンクまであったのが、メインリンクも
ナショナルリンク指定が木下にチェンジとなった。
その中京大学もリンクは名古屋の周辺都市の豊田にあるのだ。
もう、都心の立地は難しいのだ。
2019年の東京都のスケート選手登録者数が1,190人だという話しだが、その人数だけで
リンクを維持できるのか。
寄付など一時的。
恒久的に存続可能かどうか、今一度考えなくてはならない。
そして、いくらフィギュアが人気と言っても、日本のスポーツで
人気なのは、野球、サッカー。
習い事なら水泳なのだから。
船橋に、リンクができてそこにアカデミーができるということですが。
西に木下。東に三井。
大変
良い事だが、日本は長い。
二つの拠点ではいかんともしがたい。
実際、名古屋の有力ノービス、ジュニアは、木下へ移籍している。
(グランプリ東海からは、あまりないような気がしているが)
船橋のアカデミーは中庭さんがメインとのことだが、
こう言ってはナンだが、少しネームバリューが弱い。
彼が有能なコーチかどうか、まだ海の物ともつかない。
いっそ町田氏にでも尽力してもらったり、小塚くんやら
オリンピアンやレジェンドに協力してもらうべきだ。
そして、そこで、真央リンクである。
真央ちゃんは都内に、と考えているが、都内から通える範囲で、と考え直してほしい。
あとは、真央ちゃんが管理しきれなくなった時でも、運営していけるシステム作りを
構築してほしい。
真央ちゃんのコネクションなら、有力企業のトップに相談して、可能だと思う。
今、福岡のリンクも閉鎖の危機にさらされている。
存続を求めるなら、署名も結構だが、地元の有力政財界にお願いすべきだ。
お金もそうだが、運営のノウハウとか。
一次的な存続は、また同じ危機を招く。
(福岡なら、孫さんにお願いしたらどうか)
皆様、こんにちは!
— パピオアイスアリーナ存続の会 (@papiosonzoku) February 11, 2021
昨日の読売新聞に、パピオアイスアリーナの記事が掲載されました❕
下記、当該記事です🗞 pic.twitter.com/jvG9skQcu2
フィギュアを文化にするには、お金と知恵が必要そうだ。
今、タイミングを逃すと、今後もっと難しくなりそう。
【今日の独り言】
そういえば、濱田コーチと織田君の裁判はどうなったのだろう。
人の噂も、なんとやら。 二階さんのいう通り、我々は忘れっぽい民族なのか。
彼女くらいしたたかにいくべきかもしれない。
でも今シーズンのジュニア女王は、まちこのところの子。
なんというか底力を感じますね。