政治家も、いろんな権力者も、市民が忘れっぽいこと、飽きっぽいことに
気が付いている。
だから持久戦に持ち込んだ方が勝ち、みたいな感じになってないか?
織田君の例のモラハラ裁判は、和解の方向へ行っているという報道が出た。
この件について濱田コーチは名誉棄損で逆提訴していた。
痛み分けという訳か?
そして張本人の関西大学は何をしたのだろう。
個人的な好みで言うのはよろしくないが、濱田コーチは全く表に出てこず、
本人談、というコメントだけが独り歩きして、織田君がまるで片手間な指導をしていた
という印象を与えた。
これまた裁判を見ていないし、実際のリンクで見ていないので知らないが、
怖いのが、目撃者が多数いるのに、口を閉ざしている事だ。
これだけ織田君が精神的にやられるくらいだから、目に見える形で色々噴出していたはずだ。
ここにも闇があるような気がしてならない。
そろそろ若手コーチが台頭してきてもいいのだが、木下アカデミーは、コーチというより選手を育成していて、田村コーチ以下、育っているかどうかわからない。
アカデミーというくらいだから、選手もそうだが、育成側も育てないと片手落ちだ。
そのアカデミーも一極集中しつつあり、ノービス、ジュニアのあの子もその子もアカデミー所属で面白くない。
アカデミーはいいが、元々その話があったと思うので、濱田コーチも織田君をそんなに目の敵にしたり、しなくても良かったんじゃないのか?と思うがどうなのだろう。
織田君も勝って慰謝料が欲しかったとは思えない。
謝罪が欲しかったのではないか。
だとしたら、和解は正解だと思う。
裁判官は賠償を命じることはできても、謝罪は命じることができない。
濱田コーチに対して、あまり良い印象がないのは、自分の生徒をマスコミの前でこき下ろすことをするからです。
真凛の練習の事も、紀平さんのことも。
注意するなら、本人にすればよく、マスコミに晒すものではないと思う。
選手が聞いたらショックだろう。
もし、まだ注意されていないことで、マスコミに話した方が早ければ、
ショックは何倍も大きく、信頼関係が大きく揺らいでしまう。
実力のある選手を育成しているから、と言って、そういう事が許されるのか。
一時のレスリングの志学館とどう違うのか。
織田君の泣いている会見を見たマスコミの酷さも、眼を覆うほどだった。
「泣くなよ」とか普段仲良く突っ込んでいたのに、まるで晒しもの。
挙句、シーズンオフまで待てなかったのか、とか言い出す始末。
モラハラ受けたり、いじめにあった人に対して「待てなかったのか」はない。
待てないから提訴したのだ。
提訴する勇気を誉めこそすれ、なんで批判するのか。
いじめというのは、証拠がないものなのである。
提訴しても勝ち目はなかったかもしれない。
でも、そういう事があったと知らしめる事ができる。
勇気のいることである。
家庭も子供もある身では、相当考えたに違いない。
コーチと選手の間にマスコミを挟む必要はない。
コロナ禍で風化していってしまわないか心配していた。
和解が本当に織田君にとってよい結果なら良いが、
この裁判で、今のところ私たちが被った被害は、GPS(男子)の解説が佐野さんになったことだろうか。
かつて名古屋のGPFで、自分の解説の場面ではないのに、会場の隅で
ペアやアイスダンスの演技をじっと見ていた織田君を思い出す。
いい指導者、解説者になれるはずなのだが。
この事件で、スケート界は、双方失おうとしていたかもしれない。
今後テレビ朝日が、織田君を使い続けてくれる事を祈る。
そして、関西大学の高槻のリンクには、歴代オリンピアンのパネルが飾られているはずだが、今はどうなのだろう。
監督だった、そして選手だった織田君に対してのこの処遇の後、
まだ織田君のパネルは、リンクに掲示されているのだろうか。
ネイサンの「今苦しんで立ち上がれない人へのアドバイス」を
参考にしてください、織田君。