まだまだ世間の明るいニュースは、大谷翔平と藤井聡太二冠ニュースが
中心となっているようだ(特に愛知は)
本日は藤井聡太王位・棋聖の19歳の誕生日である。
先日、17日の棋聖戦防衛祝賀会で早々とおめでとう、とお祝いがあった。
本当なら第4局がここ、名古屋の大須の万松寺で開催される予定で、
前夜祭、大盤解説会を催す予定であったが、藤井二冠がストレートで
買ってしまって防衛を果たしてしまったので、幻の対局となったのだが、
ここのところ、少々気になっている表現がある。
それは、藤井二冠に対して豊島竜王を「天敵」と表現する報道が相次いでいることだ。
私も藤井二冠のファンなんで、「なんで勝てないのかなあ」とは言うが
公平な(であるべき)マスコミも、藤井二冠に肩入れしているワイドショーなどが
散見される。
これはちょっと豊島竜王に気の毒ではないか。
渡辺名人、豊島竜王、永瀬王座は、藤井二冠と並ぶ4強の中のひとり。
それも藤井二冠より11から12歳も年上の棋士である。
確かに藤井聡太は強い。
だけど、まだデビューして4年とちょっと。
頂点にはまだまだ早い。
礼節を重んじる日本の伝統たる将棋の棋士に対して、あまりの表現。
まるで全国民の天敵のようだ。
名古屋のテレビ局がわずかに、地元対決、で双方応援している姿勢を持っているが、
全国版になると、鬼もかくや、ばかりの表現である。
確かにこの鬱々としたこの時期に、藤井二冠の話題は爽やかである。
でも、だからと言って、仮想敵国ばりに「天敵」を設定しなくてもいいのではないかと思う。
これがフィギュア界でもあったと思う。
マスコミが盛り上げたい選手を応援して、ワイドショーにも申し入れをして、
ヨイショしている姿は何度となく、見ていた。
誰を誰が応援するかは、マスコミが決めるのではなく、一般大衆だ。
自分の推しが応援されているのは、見ていてうれしい反面、
ライバルを悪し様に報道しているところを見ると、あまり気持ちの良いものではない。
豊島竜王も努力の人であるが故に、気の毒になってくる。
なぜなら、フィギュア界でいえば、豊島竜王の立場がネイサンだから、より一層身に染みる。
絶対王者(そんなのあるかい)である羽生さんのライバル、として有名になったが、
強いなぁと言われても、「応援している」という声はほとんど聞かない。
炎の体育館TVで、平野ノラが叫んだきりである。
もちろん文武両道の天才スケーターをリスペクトしてはいるが、
そこには「羽生結弦も認めた」とか「羽生結弦のライバルである」という
枕詞が付くのである。
きっと豊島竜王のファンは、身もだえしているに違いない。
たぶん藤井時代は遠からずやってくる。
ただ、今ではないよね、と思っている。
そういった偏向報道が、いらぬファンの間の争いにつながるケースもあるのだ、と
認識してもらいたい。
マスコミは炎上する、と言っているが、あんたたちが種まいてるだろ、と言いたい。
報道はわかりやすく、というのがベストなんだろうが、嗜好と思考の押しつけはだめだ。
そうなると彼らは増長する。
世論を動かしているのは自分たちだ、と。
勘違いさせないためにも、自ら考える事も必要だ。
マスコミは決して清廉潔白な媒体ではないのだから。
ただ、公共の電波を使っているので、私たちの親世代は
「テレビが言ってるから正しいでしょ」という。
ますます思うつぼだ。
と、ワイドショーを見ながら、徒然に思う今日この頃である。
【今日の独り言】
ネイサンと藤井くんの共通点は、天パーと謙虚なところと、
頭がいいところと・・・・
いっぱいあります。