たしか、少し前に、チャンプスズキャンプで
「ネイサンがアレンジしたネメシスを滑っていた」と
いうツイを見ていた。
その時は、エキシにでも滑るのだろうか。とくらいにしか思っていなかった。
だって、まさか・・・・ですよね。
ネイサンも滑りすぎて、ちょっと飽きたとか言っていたし。
今朝、スケアメのデジタルプログラムを見たら、「Eternity」と「Nemesis」と
載ってたのには、正直たまげた。
それでも半信半疑だった。
公式ツイから、出たのでこれは確定なのだと思って、ここでつぶやく。
ネイサン・チェン選手の2021-22シーズンプログラム紹介も載っています。
— NathanChenJP (@NathanChenJP) October 21, 2021
SP FS 共に振り付けは、シェイリーン・ボーンさん
SPは「ベンジャミン・クレメンタインの『Eternity』と『Nemesis』」
FSは少し現代風にアレンジした「モーツァルトのメドレー」#NathanChen
🔗https://t.co/eowuYITuWV pic.twitter.com/uf1wTnooDU
いやはや。
ネイサンは本当の意味で強くなろうとしているのだな。
平昌の忘れ物を北京で。ネメシスで取りに戻るのだ。
平昌のFSでSPの失敗をぬぐったものの、やはりその後のワールドでも
SPは若干、固かった。
そりゃそうだろう。
あの悪夢から一か月経っていなかった。
そして何という事か、ワールドのSPも衣装も平昌と同じ物を着ていた。
普通、あれだけの失敗をしたら、ゲンを担ぎそうなものだが、
ここにも平昌を乗り越えようという強い意志を感じた。
ネイサンは、この3年間負けなしだ。
だが、都度、平昌を乗り越えようとしていたのではないかと、私は思っていた。
まず、ミラノワールド。
同じ衣装で。
次に、ALL THATS SKATE。
韓国でネメシスを滑る。
これで、クリアかと思いきや、選手生活の集大成にしようとする
この北京で、ネメシスを再度滑る。
良いイメージが付いているものでなく、自分が満足のいくスケート人生を
終えるために、だろうか。
普通は、調子が悪いと、元のプロに戻す選手は多々いる。
しかし、逆をいく選手はあまりいない。
この勇気ある決断に、まだ見てもいないネメシスを思って、胸が熱くなった。
こういうところが、真央ちゃんに似ているのではないかと思う。
賛否両論あろうが、私はネイサンはそんなにメンタルが強い方ではないと思っているということは、再三述べてきた。
真央ちゃんも同じだ。
ただ、それを乗り越えるための最大限の努力をした、選手だと思っている。
もう、このプロを選んだ瞬間、ネイサンは勝ったも同然だ。
何に?
自分自身に。
結果はあとからついてくる。
このプロをシェイが勧めたのか、ネイサンが提案したのか、気になるところだが、
これは北京で金メダルを獲ったあと、誰かが聞いてくれるに違いない。
いよいよ明日からスケアメ。
SPを滑り終えたネイサンの事を考えると眠れなくなってしまった。
神様、勇気ある若者に祝福を。
【今日の独り言】
ネメシスは復讐、という意味でとらえられているようだが、wikiでみたら、
ネメシス(古希: Νέμεσις[1])は、ギリシア神話に登場する女神である。人間が神に働く無礼(ヒュブリス)に対する、神の憤りと罰の擬人化である。ネメシスの語は元来は「義憤」の意であるが、よく「復讐」と間違えられる(訳しにくい語である)。擬人化による成立のため、成立は比較的遅く、その神話は少ない。主に有翼の女性として表される
「義憤」とな。
まぁ、歌詞の内容が「復讐」って感じだったからね、なるほど。