グランプリシリーズも今週末のイタリアで、ようやく半分。
これが終わると、各選手の状態とかがなんとなく
解ってきて、ファイナルへの道筋とか見えてくる気がする。
さてそんな中、昨日羽生さんがＮＨＫ杯棄権するニュースが入ってきた。
かなりの衝撃である。
思いのほか、怪我が多いように感じる今シーズン。
いつもと違って感じるのは、五輪シーズンだからか、コロナの影響なのか。
ＮＨＫ杯は他、ダニエルサムソノフ選手がＷＤ。
女子はスケアメなどではブレイディテネル選手が怪我のためＷＤ。
フランスのケヴィンエイモズ選手もスケアメのＦＳから棄権。
日本では紀平梨花選手もスケカナを棄権。
そしてネイサンも股関節に異常を感じているらしいし、
ジェイソンも、骨折していたと。
ゆまちも手首を負傷していたし、駿君も・・・・
昌磨も、ワルシャワオープンを棄権した。
怪我でないといいが・・・・・
本当にその国のトップの選手ばかりであり、大変気のもめるところだ。
怪我は本当に怖い。
ちゃんと治せて、戻ってこれればいいが、その時期でも問題だし、
その怪我は完治できるものかどうか、という事も重要な要素になる。
スケカナの草太とネイサンを観て、しみじみ感じた。
同じジュニアワールドで二人とも棄権。
双方優勝候補だった。
片方は無事シニアデビューに間に合い、片方は間に合わず、五輪まで逃した。
なんでこんなことになってしまうのだろう。
神様は「乗り越えられる人にしか、その試練を与えない」というが、
どんな罰なんだろう。
神様を恨んでしまいたい。
そんな中、草太のインスタグラムを見た。
この投稿をInstagramで見る
この写真の四枚目にネイサンとのツーショットがある。
この写真に涙している方も多いと思う。
私も泣けそうだった。（いや、ちょびっと泣いた）
2016年から5年の時を経て、同じ大会に出ている選手二人。
あの時は同じ目線であったのだが、今は少し違う。
この写真、どちらが声をかけたのか。
草太がきっとお願いしたんだろうけれども、そうだったとしたら、
草太の心が回復されてきている、と思う。
草太の怪我は、治っているけど治っていない。
だましだましやっている。
でも、そんなアスリートは多いので、その事が問題なのではない。
問題は、身体の怪我によって、草太の心まで傷ついてしまっていた事なのだ。
平昌シーズンに試合に復帰したが、その後、なかなか上昇できないでいた。
やはり長久保先生がいない事が、彼にとって不幸な事だった。
邦和の先生たちが悪いのではない。
頑張ってくれていたと思う。
でも、草太との相性とか色々な要素があったのだと思う。
林コーチにお願いするも、またしても不幸な事件で師事することが敵わず。
草太の心は限界だったのだと思う。
昨シーズンの国体を見た時は、もうやめてしまうのかと思った。
でも、アイスショーで草太をみると、なんとなく調子が戻りかけている感じがした。
その確信はＴＨＥ ＩＣＥで鮮明となった。
そして今回のスケカナ。
かつてのライバル、ネイサンと一緒の試合。
草太がどんなメンタルで臨んだのか。
試合結果は７位。
シニア初の海外のグランプリシリーズ派遣で、後半崩れなかったのは、
成長だったと思う。
もっと成長と回復だった、と感じたのは、このネイサンとのツーショット。
今の立ち位置を冷静に見る事が出来ていて、辛い過去を乗り越えるための
階段を一歩登っていけたと思う。
怪我は、身体だけでなく心も蝕む。
そして心を蝕んでいると怪我もしやすい。
この五輪シーズンと、かつてないコロナ禍が、選手のメンタルを蝕んでしまっている
事も多いのではないだろうか。
そのメンタルをフォローしてくれるコーチとも会えずに練習している
選手だっている。
今会えているとしても、遅れを取り戻そうと必死だったり。
1人で練習している時にちょっとずつ不調になっていって、今発症したり。
ただでさえ負担のかかるこのシーズンに、このコロナ。
本当にやるせない。
五輪まであと3か月。
みんなが一日も早く怪我から回復できますように。
【今日の独り言】
ブログも、うっかりしてタイミングを逃していると、どんどん情報が古くなって、
公表できないブログが8つもある事に気が付いた。
タイムリーに公開しないと使えなくなるのですね・・・反省。
