とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

エース不在でなく、リーダー不在

 

少し前の記事だが、自分のスマホのGoogleの画面に出てきて、

「ああ、」と思ったので、一度掘り起こしてみよう。

 

本当にマスコミは罪深い。

こうやって記事にすることで、タイトルだけでも

羽生選手がいなくなったら、スケート界はどうなってしまうのか。

くらいの勢いである。

 

topics.smt.docomo.ne.jp

 

そしてエースってなんぞや、とまた私の疑問が頭をもたげる。

私が数少ない購読ブログの中のひとつに

「エース不在ではなく、スター不在」という内容のものがあった。

これは至極的を得ている。

 

このブログを書くかどうか、迷っていて今日に至るのだが、

実は、日本スケート連盟の決算書を見ていた。

そして過去真央ちゃんがいた時代から、現在の内容を検討していた。

 

みなさん一度見てみるといい。

下記リンクの中の「財務および事業」のところ。

 

www.skatingjapan.or.jp

 

過去の決算書って結構ざっくりしていて、今の方が詳細になっているが、

それでも、まだわからない部分が多い。

経常費用なんて、合算だから、わかんない。

 

選手一人一人の強化費がいくらなのか、

ナショナルリンクへの補助の明細、

各選手のスポンサー料の分担分、

それとあまりはっきり明かされていない、クリケットなどへのお金の流れ

連盟役員の給与とか。

その他諸々だ。

 

公表されていない訳ではなく、いろんなところに点在しているのだ。

これを解き明かそうとしたら、本当に大変だ。

 

でもチラチラ見ているだけでも、調べたい項目はいっぱいだ。

退職給与引当金なんてあるんだーと思ったり。

(という事は連盟役員や社員はボランティアでなく、正社員という事なのか)

改めて公益財団法人なんだなーと思ったり。

そしたら、23の公益事業を行い、社会貢献しないといけないのですが。

f:id:akochanm:20220312115409p:plain

 

まぁ、突っ込みどころ満載の組織ではありますね。

 

ただ、決算書見ていると資金ショートするのは当たり前ですね。

それはあきらかに一般事業収益が少なくなっている。

要は放映権とか、国際試合などの収益です。

試合がない分、計上費用は少なくなっているが、収益がないので、それはそれは

大変です。

そしてコロナ禍で席の空けていたら(全日本はキュンキュンでしたけど)

それも大変。

 

それってエースがいるか、いないかあまり関係ない。

そして空っぽの観客席ならいざ知らず、NHK杯はエースと言われる羽生さんが

いなくても、席は埋まっていた。

 

実際、2013年あたりが一番収益が多かったのは、たぶんワールドが開催されたり、

きちんと試合があって放映権収入があったり、選手のスポンサーからの上納金が

あったりしたからなのではないでしょうか。

 

あの頃はまだ羽生さんもスポンサーがANAくらいで、一番の稼ぎ頭は

真央ちゃんだったと思う。

復帰の時のJAPAN OPENも、まずスポンサー枠から埋まったそうなので、

彼女がいるいない、ではかなりの収入の差があったろう。

 

エースの資格については、もうここでは述べないが、不在がちな人は

エースではないでしょうとは言っておく。

DHではないかな。

 

という事はスケ連の収入は、国際試合があり、集客できるか

きちんと試合を放映できるか、というのがキーになっている

感じですね。

つくづくGPFの中止が悔やまれる・・・・・

あれだって、羽生さんいなくても、席取れない人続出でしたよ。

 

 

それ以外のメリットといえば、関連する組織などの利益でしょうね。

アイスショー、広告収入、書籍販売、グッズなどなど

 

羽生さんが引退したら、スポンサー収入もなくなるし、ひょっとしたら

集客にも影響するかも?

(それは心配ご無用だけど)

 

誰かが得をして、誰かが損をするからだろう。

ただの記事には、そんな種明かしはない。

 

しかし、仮にも法人を名乗っているのであれば、そんなリスクは前からあった事だろうし、選手生命の事を考えたら、早かれ遅かれ出てくる問題だ。

 

そんなにエースが欲しければ、きちんと育てる組織となるべきだし、

法人を名乗るのであれば、そんな天任せの行き当たりばったりの組織で

大丈夫だろうか、と思うのである。

 

私はもっとスケ連はビジネスライクでもいいと思う。

競技を支えるのは、詰まるところ「金」なのだから。

ただ、公益法人であるので、選手と競技を守り、公共性も重要視しないといけない。

とても大変な会社である。

一流企業のトップを持ってこない限り難しい。

どこぞの議員を会長に持ってきたり、選手上がりで何もしない副会長、

テレビで居酒屋談義をしている理事ではお先がまっくらというもの。

 

 

 

       f:id:akochanm:20220312124842p:plain

 

もっと運営ビジネスを。

そして公共性も大切に。

今どきの一流企業は、みんな考えて実戦している事。

 

それができない、というなら、役員は総とっかえすべきだ。

少なくともトップはすげかえる必要がありそうだ。

 

とはいえ、これだけ悪鬼が跋扈している組織だから、改革は難しかろう。

少し前、横領が発覚しても、体質は以前変わらないのだから。

 

 

エース問題より、組織問題ではないか、というのが、私の感想である。

国際感覚とビジネス感覚に富んだ、素晴らしいリーダーを求む。

 

エースを生かすも、殺すも組織次第である。

 

         

 

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