とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

女子たちの世界フィギュア2022 

メールで、あなたの一年前のブログについて振り返りませんか?

というお知らせが来た。

そう、2021のヘルシンキワールドである。

「それぞれの世界フィギュア」というタイトルで書いた気がする。

 

ネイサンが久しぶりに転倒し、ゆまちが躍進し、昌磨が復活の兆しが見えてきた

大会である。

 

そうか、もうあれから一年経つのか、と。

 

 

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世界はあれからどう変わっているのだろう。

JGPSは開催されども、日本は派遣しなかったし。

ジュニアのワールドは延期となり。

GPFは中止となり。

北京は開催されたが、無観客(関係者のみ)

 

それでも感染者は依然と減少せず、それでもワールドは通常通り開催となった。

 

ロシアのドーピング問題は、一層疑惑が深まり、世界情勢は益々混沌となるばかり。

 

そんな中開催されたモンペリエワールド。

 

自分の覚書として振り返ってみたいと思う。

 

女子の結果

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ロシア女子がいないけれども、見ごたえのある試合だったと思う。

確かに高難度ジャンプはなかったが、それぞれオリンピックから調整が

大変だっただろうし、コロナ禍であるため、緊張状態が長く続き、

例年より辛いシーズンだったと思う。

 

そんな中、自分ができる精一杯の演技が見れたと思う。

 

そんな中、坂本花織選手のノーミス演技には、本当に感銘を受けた。

仰々しい表現ではあるかもしれないが、フィギュアにおいて、SP、FSを

ノーミスできるということがいかにすごい事か。

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自分の出来得る最高の難度で、GOEをマックスに取る、という事が

凄い事なのだ。

 

しかも五輪から2試合続けて、である。

ノーミスもすごいが、成長度合いがすごいと思った。

 

昌磨と同じグルノーブルでは、不調の真っただ中だった。

それから切り替えて、今世界女王の位置に立った。

 

その二年間だけで、泣けてくる。

 

そしてルナ・ヘンドリックス選手。

彼女は二年前は、ベルギー女王ではあったが、相変わらずユーロはロシアが席巻していて、他の選手と入れ替わり立ち代わり、ロシアの下にいた選手だった。

 

しかし、この北京を前に一段も二段もギアがあがり、迫力があり、安定感のあるスケーティングを手に入れたようだ。

 

この世界フィギュアでは足の肉離れを持ちつつも、すばらしい気迫のこもった演技で、

心を揺さぶられた

 

そして今回、びっくりしたのが、アリサ・リウ選手。

彼女のトレードマークは、笑顔。

いつもリンクの上で、どんな事になっても笑顔だった。

 

しかし、コロナと身体の成長のため、それが大きく変わった。

今まで跳べていた、3Aと4Lzは跳べなくなり、度重なるコーチ変更。

 

全米でコロナに罹り、五輪を迎えた。

7位で終えた五輪のあとの世界フィギュア

 

SPの後、リンクを上がった時、

FSが終わった時。

 

彼女の涙を見た。

 

SPの時は、何か失敗したのかしら、と思ったが、FSの時は、なんとなくわかった。

「ああ、彼女も大変な時期を乗り越えてきたのね」 と。

 

ジュニアの時は、ワリエワとアリサは、ライバルみたいな扱いを受けていて、

ただ、その時はやや、ワリエワがリードしていた感じだった。

ワリエワも「アリサと戦いたい」とか言ってて、闘争心がみなぎっている感じだったけれども、コロナがジュニアの試合を中止させ、スケーターとしてのスケジュールを

狂わせた。

 

ロシアはコロナだろうと、バンバン試合をやっていたから、そういう事はあまり感じなかったのかもしれないけれども、アメリカのアリサは、色々厳しい制約があったろう。

 

今回の女子の表彰台は、久しぶりに違った風景が見えた。

 

タラママとか、20年前のスケートだ、と言っていたそうだが、

20年前の何が悪いのか。

では、みんな20年前のコンパルソリができるのか。

そして30年以上も前の伊藤みどりのジャンプに勝てる選手が今、いるのか。

 

正直SPとFSが両方ある意味があまりわからない。

コンパルソリを知っている世代としては。

 

もしくはアイスダンスのように、毎年テーマがあればいいが、

意味がないかもしれないとは思わないのか。

 

女子や、ジュニアはSPでは4回転を禁止している。

ジュニアは、年によって、シングルジャンプをループと決められていたりするが、

いっそ、ジャンプなしでやるとか、FSとはっきりとした棲み分けがないと

単純にミスしないで、短い時間滑り切れるか、なんてことになってる気がする。

 

話を戻すと。

基礎をしっかりやれているか、どうかというのが問題でもあるし、

問題の高難度ジャンプがドーピングによるものであったりしたら、

それこそ20年前の出来事とそう変わりがない。

ソ連・東側諸国の時代だ。

 

20年前がどうとか言う前に、その高難度ジャンプたち(ワリエワだけでない)が

ドーピングの結果でないことをしっかりと証明しないと、いびつなままの

女子表彰台となってしまう。

 

今回は、清々しい表彰台であるが、これからロステレ・中国杯が撤退するとなると、

フィギュア界の冷戦の時代がやってくるような気がする。

 

もっとえげつない形で。

 

今回は高難度ジャンプ(4回転)を除いた大会だった。

来年はどうなるかわからないが、きっと北京が一区切りで、

きっと女子の世界ももっと変わるだろう。

 

その終焉が、このモンペリエワールドだった。

 

来シーズンはまた、新しい世界がやってくる。

その世界に早く、ロシアも正しい形で入れるといいなと思う。

 

ただ、国の仕組みが今のままでは、難しいのかもしれない。

 

あと、マライア選手は女子としては、年齢が高めの25歳だったが、

ラファもリッポンも不在の中、堂々と4位。

特に、滑り終わった後、明るい気持ちにさせてくれる。

 

みんな力を尽くした大会だもの、本当はこうでありたいものだ。

 

しかし、モンペリエワールドは、色々複雑な思いが交差するなか、女子選手は正々堂々と滑り切ってくれた。

 

配信を観ていても、とても楽しかった。

つくづく会場に行きたかったと思う大会だった。

 

さて、来年はさいたまのワールド。

 

女子も三枠取れたが、この件については、また考察したい。

 

五輪が終わると新しい風が吹き、選手が現れてくる。

 

寂しいけれども、楽しみと思いたい。

 

【今日の独り言】

さっとんが引退した。

これも時の流れを感じる。

 

 

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