ようやく、World Figure Skatingが
届き、ネイサン部分を読了しました。
よくある写真がメインだけの雑誌ではなく、インタビューが豊富で、
とてもうれしい一冊です。
ここでは、ネイサンのインタビューが10pにもわたって掲載されており、
読後は、思わず涙しました。
ネタバレになるといけないので、詳細は記しませんが、
ネイサンは、本当に金メダルが欲しかったんだ、ということと、
この次の道を探していて、きっと競技者としては、戻ってこない、いや戻ってこない方がいいな、という事を感じました。
もちろん彼は、自分の努力だけでなく、周りのサポートがあってのこれまでの
成績だったと述べています。
だからこそ、オリンピックの金メダル、だったと思う。
自分と自分の家族、そして彼のチームメンバーへの最大の感謝の意だったと思います。
それは今シーズンの昌磨と似ているところがありますね。
ただ、ネイサンと昌磨では、目標の見つけ方がちょっと違うだけ。
平昌からの4年間。
絶対王者であり続けたネイサン。
たぶんラファとチームの戦略ではあると思うのですが、
波のある王者ではなく、本当に負けない王者としてのイメージと地位の確立。
それを保つための努力。
怪我、メンタル。
さらっと書かれていますが、ものすごい努力の上に勝ち取った五輪の金メダルだったのだと改めて実感しました。
五輪では自分のベストパフォーマンスができればよい、と常々言っていたでしょうけれども、きっとそれでも仕方ない、という気持ちで行こうと思っていたのでしょう。
本当はのどから手が出るほど欲しかった。
それに対しての覚悟はできていたのだ、と感じました。
Yaleデイリーニュースインタビュー訳です
— NathanChenJP (@NathanChenJP) May 1, 2022
ネイサン・チェン「北京では最低でもメダルを獲れる様頑張った 2018-2022の4年間は五輪出場を熱望してたけど次4年間はあれほど強い思いはないからどうなるかわからない」#NathanChen “My next big thing is going back to school.”https://t.co/CcvLY4q6MS pic.twitter.com/A5NoSXuxbT
しかし、次の四年は、いままでどおり頑張れるかわからないと。
それでいいと思います。
スケートでしか生きられない人もいるし、スケートから離れられない人もいる。
でも、ネイサンはスケートから離れなくても、メインは他を中心に持っていく事で
生きていける人だと思うし、新しい目標を持ちたいと切望しているように思えます。
私も平昌では、「金メダルいけるんじゃない?」と思ってみていたファンの一人ですので、ショックは大きかった。
だからこそ、北京は絶対に金メダルを取って欲しかった。
他の色でなく、金色です。
この4年間、努力し続けてきた彼に対しての最大のご褒美だと思います。
命を賭けるとか、そういうたぐいのものではなく、
人間が努力できる最大の努力をしていたと思います。
でも、努力しても得られない人もいますが、彼は選ばれたアスリートでした。
私としては、ネイサンの現役の試合をもう少し見たいという気持ちはありますが、
やはり北京前の試合が見たかった。
たぶんネイサンの心の火が一番強い時期を見たかったのだと思う。
これからは、「そんなに頑張りすぎなくていいよ」的なスタンスで見るだろうし、
彼もそういう風にやっていくと思います。
一つの目標がクリアできて、ネイサンが次に進む気持ちになっているのだから、
私たちファンも次に進むべきです。
いつまでも、絶対王者、ネイサン・チェンに固執していてはいけない。
次の時代がやってくるのです。
ただ、ひとつ言えるのは、
私は、絶対王者@ネイサンでなくても、ネイサンのファンでいる事には
きっと変わりがない、という事です。
ネイサンのファンになって、新しくチャレンジできた事、知った事、
色々ありました。
本当に楽しかった。
ネイサンのインタビューを2回読みましたが、また日をおいて、読み返すつもりです。
他の人の分の記事も読まないといけないですし。
こうやって人は、ひとつの事を終わらせていくのですね。
辛いけど、それも人生。
おっと、曲がっているぜ。すまん、ネイサン。
【今日の独り言】
といいつつ、虚無感一杯の日曜の午後。