とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

世界フィギュア2023は、神大会でしたね。

2023 さいたまワールド。

 

失われた何年間が戻ってきた、という大会だったと思う。

 

至るところで、神大会だったと言われていたが、自分も一度振り返ってみようと

思う。

 

私が観戦したのは、ペア、女子FSの日だったけれども、平日木曜日なんで、

高をくくっていた。

 

なにせ2019年の時は、ペアとかアイスダンスはガラ空きだったから。

隣の席も空いていたので、荷物置き放題(あかん)

トイレも速攻行って、帰ってこれたし、ロビーで軽食など食べて、友人と

お話しできて、ゆったり観戦していたからです。

 

今回、様子が違うのだ。

もちろん、りくりゅう効果はあるが、正直シングルではないので、

スケオタでない一般人が平日に

「フィギュアの世界選手権やっているんだって。

平日だけど、ペア、見に行くか?」となるとはとても思えない。

コンサートだったら、夕方から、敷居が低いが、今回はお昼ですよ?

 

朝一で仕事をチラとしてから、埼玉入りしたので、ペアの最初から見る事は

敵わなかったのですが、まあびっくりしましたよ。

 

ほぼ客席が埋まっていたのです。

 

そしてもっとすごいのが、お客様の反応。

良い演技には、拍手、スタオベ、国旗振り、そしてマスク越しの声援。

 

スコアがどうとか、ではなく、自分たちがいい、と感じたものに素直に

そしてダイレクトに反応していた。

 

これには、私は少なからず動揺した。

 

今まで観戦していたどんな試合とも違っていた。

 

最初は選手のプログラムのアピール度だったり、曲がメジャーだったり、

ノリが良かったりするのも影響しているのか、と思ったが、そうでもなかった。

 

そしてその反応は、結構ジャッジがつける点数に比例していた事も多かったのも

あったし、スコア自体は奮わなくても、その選手が全力で滑り切り、SBになったものに対しては、惜しみない賛辞が送られていた。

 

あれは何だったのだろうか。

そして今までの試合は何だったのだろうか。

 

自分の応援している選手が良い成績を修めてもらいたい、という気持ちはわかる。

 

なので、ライバル選手がミスをしてくれれば、と思ってしまうのも致し方ない事では

ある。

 

でも今回の世界フィギュアは違った。

かなだいが10位になれば、日本初、2枠確保できる状況においても、

その後の選手たちが素晴らしければ、みんなスタオベしていたし、

後ろの席に座っている方たちは、「やはりアイスダンスは経験も必要だよね。

納得だわ」と、語っていたし。

 

三原舞依ちゃんが失速してしまった後、ヘインちゃんにもみんな食い気味でスタオベしていたし。

 

マリニンやジュンファンにも惜しみない拍手を送っていた、私の隣の昌磨ファンも

いた。

         


あの会場には、本当にフィギュアが好きで、そのフィギュアを楽しくしてくれる選手たちを応援する人達が集まっていたのだ。

 

それがどんなに心地よい事か、身をもって知る今回の大会だった。

 

スタオベって、声出しが苦手な私も、周りを見ながら立ち上がる事が結構多かったですが、今回は、そんな事も構わず、思わず立ち上がっていた。

 

自分がそれだけフィギュアスケートというものに対して、心を揺さぶられる部分が

増えた、というのもあるが、マスク越しではあるが、声援OKという解放感がそうさせていたのかもしれない。

 

それがコロナ明けだったという事もあるだろうが、忖度せずに応援できる、という

心の解放感も大きかったように感じた。

 

真剣勝負を観戦する、という事が、これだけ素晴らしい事で、

それに対して、自分の心の赴くまま、声を出して応援したり、賛辞を贈る事の

素晴らしさが、こんなに楽しいものなのだ、と心から思ったのだ。

 

他の人たちも、終演後「今回、神大会だったよね」と同行者と話している人が多かった。

「〇〇選手、すごかったよね」というより、大会自体が素晴らしかった、と言っている

人が多かったのだ。

 

事実、私も、今までになく、素直に他の選手たちの演技を楽しめた。

 

一番応援しているネイサンがいないから?

そうではない。

やはり今回、昌磨に二連覇してほしかった気持ちが、一番強かったが

それでも、昌磨を越えてしまうかも、と思った選手にも、気が付いたら

スタオベしていたのだ。

 

そしてその私たちの感動が、選手に伝わった、と思った瞬間、また

感動が押し寄せてきた。

 

選手もそうだが、観客にも「真剣勝負の先にある美しいもの」という事が

はっきりと感じた大会だったのだと思う。

 

前回は、ネイサン、ザギちゃんが優勝したので、それで満足していたが、

昌磨、さかもっちゃんがあと一歩だったので、どこか心に引っかかる事があったのだが、今回はそれがなく、すがすがしい気持ちで、大会終了まで見届けられた。

 

これかも、そんな試合を観続けれる事ができるだろうか。

これコッキリにならないだろうか。

 

フィギュアファンとしての自分がどうなのか、また来シーズン、試してみたくなった

そんな春の夜だった。

 

そしてこんな試合をきちんと放映すれば、そして真っ当に解説すれば、

フィギュアスケートを見に行こうという人は絶対に増える。

 

だってWBCだって生中継していたでしょう。

だからあれだけみんな夢中になった。

 

ライブ感というのも、今、ここで勝負が決まる、というのも、

ゾクゾクさせるものがある。

 

スポーツ放映で録画、なんて楽しさ半減である。

 

   

               

 

【今日の独り言】

 

諄いが、ネイサンがいたら自分はどう感じたのか、思わずにはいられない

 

 

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