とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

怪我と試合と向き合い方は。

昌磨が国別対抗戦に出ない事になったというニュースを見た。

 

怪我で棄権というのは、初めてじゃないだろうか。

それが宇野昌磨の生き方、という事で、鬼のように試合に出ていた。

 

特に、2016-2017年のシーズンは大変だったように感じた。

全日本終わって、四大陸出て、アジア大会があって、プランタン杯に出て、

ワールドに出て、国別があった。

 

よくもまぁ、ご無事で・・・・

            



若いからとは言え、すごい試合数だった。

 

そんな昌磨だから、「いつもなんとかしてくれる」と信頼を置いていたのも事実だ。

 

だけど、人間だもの。

段々と疲労は溜まるし、高難度ジャンプを跳んでいたら、怪我もする。

 

あの時は、まだ10代の若者だったが、今は、もうベテランの年齢になってきた。

身体に故障のひとつや二つは当たり前にあるだろう。

ましてや、ネイサンがいないこのシーズン。

ネイサンのようなスケーターになる、という目標の元、それを達成しそうな

昌磨には、あたらめて驚きしかない。

 

ネイサンもこの間、アイスショーがあって、スケーティングは健在だ、というのは、

インスタや、SNSで流れてくる新プロで解る。

でも、ネイサンはショーではあまり四回転は跳ばない。

4Tを1本くらいは跳ぶが、4Lzなぞは、お眼にかかったことがない。

跳べない訳じゃない。

跳ばなかったのだろう。

(まだネイサン本を読んでないが、想像は難くない)

 

怪我というのは、本当に大変だ。

 

アスリートにとっては、生命線。

 

試合のスケジュールに加えてアイスショー、その他のお仕事。

本当に多忙で、怪我をしている暇なんかないだろうと思う。

 

ネイサンも大きな怪我をしている。

草太と同じころ、ジュニアのワールド前の全米のエキシで。

 

治してシニアにあがり、見事な戦歴を修めたが、ここで出場とか治療を間違えたら、

どうなっていたか。

草太も同じだ。

同じ時期に怪我をして、こんなに差が出てしまうとは、と思ったものだ。

 

本当にアスリート人生をフイにしてしまう、一瞬がある。

 

今回の国別、昌磨を観たくてチケットを購入した方たちには、

お気の毒だが、(だってお安くないもの)本人が来シーズンも

スケートを続けてくれるという意思表示に他ならない。

 

(ワールドの時のキスクラのインタはちょっとびっくりしたよね)

 

でも、昌磨は国別も出たいと思っていた。

FSの後で、「二週間後大丈夫かな」と言っていたから。

 

SOIの出演を断れなかったのか、という意見も目にする。

契約不履行が、どれだけものかわからないが、きっとそういう問題ではない。

 

昌磨は、眼の前にある試合、アイスショーはたぶん同等くらいに思っているに違いない。

そうでければ、昨年夏のTHICEでのすさまじい演技はなかったと思う。

 

SOIも国別も全部こなす気でいたに違いない。

そういう宇野昌磨を止められる人なぞ、そうそういないだろう。

 

でも、ステファンに見てもらうようになって、変わったと思う。

今までは、がむしゃらに試合に向かって行っていた感じが、

今は自分でコントロールしている感が強い。

 

まさにネイサン。

 

羽生さんや、ネイサンの後塵を拝していた青年が、いま絶対王者に

変りつつあるようだ。

 

そう。

今シーズン負けなしの昌磨は、もう絶対王者と言ってもいいのではないかと

思う。

 

先シーズンまでは、ネイサンが「絶対王者」だった。

でも、その称号はなかなか頂けてなかったが、たぶん関係者の中では

そうだったと思う。

 

だって、北京でネイサンが負けるなんて、誰も思わなかったですよね。

それが絶対王者だと思う。

 

        

 

今シーズンも昌磨もそれと似た感じだ。

加えて、王者たるもの、新しい分野にもチャレンジし続けている。

 

ネイサンは、フィギュアスケートを「かっこいい」ものとして

広めた。

ネメシス、ロケットマンなどから、従来の美しいフィギュアから、

男性が見ても、かっこいい、というものに挑戦した。

 

昌磨は、グレスピのような原始的リズムの曲から、オーボエ、カウンターテナーの曲など、従来のフィギュアでは使われないジャンルの曲を使って、表現する事を

試みた。

 

案の定、オーボエというマイナーな楽器の奏者から喝采を浴び、

芸術界隈からも注目されるようになった。

 

     


そして、また新しい道を模索している。

王者はここにとどまらないのだ。

 

ネイサンも道は違えど、新しい道を開拓している。

 

常にチャレンジしている姿は、ほれぼれするほどだ。

 

確かにマリニンはすごい。

ただ、まだこれからの選手だというのが、垣間見えた。

 

きっともっと強くなる。

彼も王者の系譜のスケーターだと思うから。

 

昌磨は休む事を決断できたのも、成長だと思う。

これからワンピースもあるし、(こっちかなり契約関連で重要そう)

THEICEもある。

 

しっかり治して、また私たちの前に立ってほしい。

 

【今日の独り言】

しかし、こんなに詳細に怪我の事をお知らせしてくれる

スケーターいたかしら?

羽生さんもホワっとした感じだったし、ゆまちも疲労骨折と思っていたら、

骨折寸前だったとか、情報が錯そうしていた。

まぁ隠していたのかもしれませんが、ファンは心配ですよね。

 

 

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