SNSの被害が止まらない。
自分の推しも被害に遭っていたから、他人事ではない。
ただ、エスカレートがすごい。
誹謗中傷は以前からあったが、闇バイトに始まり、選挙のマネジメント、枚挙にいとまがない。
少し前から思っていたが、脅迫メール、SNSの書き込みについては、考えさせられる事が多く、その時にこの漫画を読んだ。
色んな無料マンガのサイトにあるので、特定の物を紹介するのはどうか、と
Wikipediaを貼り付けさせてもらった。
この間ドラマ化もされていて、中島健人君が主演していた。
先シーズンのドラマの中では、Shrinkと並んで、子供にも見て欲しいドラマだと思った。
この「しょせん他人事ですから」という漫画は、ネットやSNSのトラブルを解決していく弁護士の話で、主婦が主婦ブロガーを炎上させたり、アーティストへの偽動画を流して、活動を休止させたり、と、色々な事件が発生。
しかし、「そんな事になるとは思っていなかった」という軽い気持ちでやった事が大事になっている。
本人たちは、「ちょっとした出来心」でも被害者には大きな心の傷になって、
精神を病んだり、損害を出したり、もう大変なのである。
でまかせをSNSで流されたら、もう回収するのは不可能である。
海に流されたものを回収するくらい大変だ。
いや、デジタルタトゥーとして永遠に残る。
そしてそれは真実かどうか、というのは、誰もジャッジしてくれないのだ。
その責任をどう取れるというのか。
そのことを考えずに、つい、書き込みしたり、アップしたりする。
今回、池袋の暴走事故の被害者の旦那さんに、中学生が脅迫メールを送った件。
「中学生は2024年9月、松永さんを名指しして『子どもと妻が死んで悲しいか。つらいなら私がかわりに殺してあげようか』と書いたメールを、松永さん本人、松永さんの講演が予定されていた愛媛県の松山市役所、松永さんが副代表理事を務める「関東交通犯罪遺族の会」などに送っていました。そのため、市への威力業務妨害、松永さんへの脅迫容疑で書類送検されたのです。
この子はきっと、そんな罪に問われるとは思っていなかったのでしょう。
メールや書き込みは簡単ですから。
昔なら脅迫状は、封筒と便せんを用意して、文章をペンで書き、住所を調べて、切手を貼って、投函しないといけない。
手軽さも問題なのかもしれない。
どうしてこんな事をしたのか。
女子中学生は『私的な悩みがあったが、誰にも相談できなかった。脅迫すれば警察から相談先を教えてもらえると思った』と供述しているようです」
本当にそうなのか?
それなら最初から警察に聞けばいいのだが、そんな無理やりなこじつけの理由なのか。
もし、それが本当の気持ちだったとしたら、それは大きな問題だと思う。
そんな手順を踏まないと聞けない悩みを抱えていたというより、そんな手順しか
思い当たらない女子中学生の思考が問題だと思う。
その子に対して非難するのは、私の役目ではないが、オーストラリアではないが、
低年齢のSNS利用を制限する法案はいいと思う。
もし、それがダメなら、SNSのルールを教育してから使わせないと
同じ悲劇が起こる。
今までは、やれマスコミがどうとか、文句言っていた私だが、同じくらいSNSは
怖いな、と感じるようになった。
便利なものは諸刃の剣。
使い方を間違えると大変な事になる。
それは、ダイナマイトしかり、原子力も。
教育が無理なら、一度親子で、「しょせん他人事ですから」のドラマを見てみると
いいと思う。
ライトな感覚ではあるが、どういう問題を孕んでいるか、子供でも分かりやすいと思う。(漫画でもいい)
これは芸能人、著名人、アスリート、一般人に限らず加害者にも被害者にもなる。
今どき、「相手の気持ちを考えて」とか「自分がやられたらどう思うか」というのは
説教くさいかもしれないが、敢えて紹介する。