昌磨の快進撃(なんだその表現)が止まらない。
初めて五輪でメダルを獲った平昌よりも、
ずっとずっと安定感が見える。
現に、平昌では他の人の演技を見るという、異次元のメンタルの強さを披露し、
前代未聞と話題になった。
なので、私は昌磨には絶対の安定感を感じていた。
ただし・・・・表彰台の真ん中は、時として他の選手に譲っていた。
あの時は、羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、ネイサン・チェンがいて、
その選手達とバッティングしない試合は、表彰台の中央にいたけれども、
特に羽生さんとネイサンには、なんでか勝ててない。
しかし羽生さんには、国別とかで「昌磨が、勝ってんじゃねーの?」と思う事もあったし、2017のGPFでは、ネイサンと勝つか負けるか、本当の僅差だった。
ただ、ネイサンには平昌には勝っているが、その後は2021のスケアメまで勝てていなかった。
羽生さんには、2019年の全日本で勝ち、それから北京では順位を上とした。
じわじわ、と言ったところだが、常勝とはいかなかった。
なのでのんきにグルノーブルへ行って、
「まぁ金はネイサンだろうけど、昌磨は絶対銀は取れるよね」と楽観していた。
SPが終わった時も「FSで挽回できる」と信じて疑わなかったのだ。
それに公式練習はそんなに悪くなかった気がしたので。
しかし、その信じていたものが眼の前で崩れていく様に、衝撃を受け、
ネイサンファンのくせに、昌磨の印象がものすごく強かった試合となった。
あれから3年。
あの時引退まで考えていた選手とは思えないほど、昌磨は成長した。
もう跳ばないと思っていた4Sも。
どこかへ失踪してしまったと思っていた4Loも。
しっかりと取り戻し、問題となっていた左手問題も解消している。
スピンもランビの元、うまくなってきたし、何よりジャンプの安定感ときたら。
普通経年の選手だと、段々とジャンプが跳べなくなってくる。
しかし、昌磨ときたら、今が最高の調子なのであるから。
全日本の最終グループで、最年少だった昌磨が、いつの間にか最年長となった今も
輝き続けている。
今回のGPFで優勝したら、とたんに「スーパースラム」なる単語が出てきた。
今回のGPF取ったので、JGPF、ジュニアワールド、四大陸、ワールドと
グランドスラムを達成したのだが、あと五輪のみ、というのだろう。
今までシルバーコレクターと揶揄していたのに、急にどうした?
あと2026年のミラノまで長いぞう・・・・
それはともかく。
今シーズンは、たぶん昌磨のものだと思う。
ゆまちファンや、マリニンファンには悪いが、安定感が違う。
ゆまちは、故障明けだし、マリニンもまだ、PCSは昌磨に及ばない。
来シーズンこそ、わからないが、今シーズン彼らも進化しているが、昌磨も
進化している。
追いつき追い越せが、ワールドの段階でどこまで行くのか。
そして昌磨自身も、他の選手のリスペクトは相変わらずだが、昨シーズンと
貫禄が違う。
今夏のTHEICEを観ていても、うっとりするようなスケーティングに
ジャンプ構成も高難度。しかも、安定してきている。
昌磨は正統派クラッシック、バロック系などやらせたらピカ一
ネイサンもバレエプロは滑るが、アメリカのロックとかHIPHOP
モダンバレエ系をやらせたら、それはもう・・・!
今シーズンのFSはまさに真骨頂。
もっともっと、ブラッシュアップされた先が楽しみで仕方がない。
今回、グランドスラムを達成した昌磨。
今年はゴールドコレクターまっしぐら、と期待している。
本人は、メダルの色より、納得いく演技と進化の方により、視線が行っているとは
思いますが、以前とちょっと違うのは、周りの人のために、結果を残したいと気持ちが少し強くなったように感じる。
平昌終わった後もそういっていたが、空回りしていた。
そしてランビという師匠を得て、それが達成しつつある。
ネイサンもそうだけれども、周りのスタッフに助けられて、ここまで来た。
あとはどこまで行けるか。
応援し、見守るのみである。
【今日の独り言】
さいたまのワールドは悔しい思いをしたはずなので、忘れものをぜひ取りに
行ってほしい。
ただ、ファンは昌磨はタイトルのみの価値とは思っていない。