IOCが、ロシア選手復帰の方針へ、というNEWSを見ました。
【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は25日、ウクライナ侵攻でスポーツの国際大会から除外されているロシアとベラルーシの選手について「いかなる選手もパスポートを理由に大会参加が妨げられてはならない」とし、本格的に復帰を検討していくと発表した。自国を代表しない「中立」の立場、戦争を積極的に支援しないことなどを条件としている。来年のパリ五輪に向けて「団結の使命」として方針転換を鮮明に打ち出した形だ。
確かに。
戦争を原因としてはいけないのは、わかります。
わかりますが。
まだ問題は解決していないのに、中途半端な人権主義は大概にして欲しい。
昨年の北京五輪の際、ロシアは「ROC」として出場しました。
ドーピングの問題が解決していないから、国として出場を見合わせ、
関係のない選手に迷惑かけちゃいけないから、ロシアでなく、
ロシア五輪委員会として出場したんですよね?
なのに、その選手団の中から、またドーピング問題が出た。
挙句、15歳だから、とかおじいちゃんの薬を間違って飲んだからとか、
訳のわからない理屈で、問題をなかったかのようにしていると共に、
フィギュア団体のメダルの色もまだ決まらない。
仮にも出してもらえない。
どういう事でしょうか。
北京ではっきりしたじゃないですか。
ロシアは、制裁を加えても、またあの手この手でドーピングはやる続けるという事です。
問題が解決しないうちに、選手だけ出場させるという事は、解決から段々遠くなる。
パスポートを理由に、って言っても、ドーピングが個人の責任でない、というのなら、
組織の責任になります。
組織の問題というのは、イコール国の問題です。
(少なくとも五輪に関しては)
その他、ロシア人コーチや、振付師についても色々あるし。
(デュダコフ、GPSで見たで)
ロシアの選手が他国からエントリーしている様相もある。
ロシアとベラルーシをウクライナ関連で出場させないのと、
ドーピングは別問題です。
戦争によって、罪のない国民が平和の祭典(一応)であるオリンピックに
出場できないのはわかります。
でも、戦争反対や、中立の選手は巻き添えにできない。
これは、致し方ないかも。
でも、それは普通の国の論理。
社会主義国であるロシアは、ほとんどのスポーツクラブは国の補助を受けているんだと思うし、たとえ金銭的に影響がなくても、国からの関与はあると思う。
そういう組織やスポーツクラブが、シロかクロか、と言ったら、どうだろう。
あと、ドーピング。
これもワリエワの例で言うと、本人に罪がなかったら、周りのせい。
組織的なにおいがする。
過失で押し通すつもりなのかもしれないが、たとえ過失であっても、
服用して試合に出る事自体、平等でない。
その問題がクリアにならない限り、そんな決断は時期尚早であると思う。
ISUも何をしているのか。
とりあえず、金は保留にして、アメリカに銀、日本に銅メダルを授与しておけば良かったのだ。
アメリカと日本の団体出場選手に、多大なる損害を与えている。
メダルの色はどうであれ、メダルを貰うべき選手達が一年も経とうとしているのに
未だ、メダルを持っていないというのは異常事態だ。
その真相解明に協力的でない段階で、限りなくクロに近そうだし、
そう判断されても致し方ないだろう。
ロシアを責めるのもそうだが、渡すべき選手達に対して、あまりな仕打ち。
アメリカと日本の選手達は悪くないのに、とんだとばっちりだ。
特に団体だと、ヴィンスの事を思うと胸が痛い。
団体は出場できたが、個人はコロナで出場できず。
エキシは出れたが、閉会式は出させてもらえなかった。
彼のスケート人生を思うと、もはや怒りを通り越す。
本人も、今は落ち着いて生活しているが、何かピースが足りない気持ちでいるかも
しれない。
メダルの有無で人生が変わる事だってあるのだ。
ネイサンが北京後、あれだけテレビやマスコミに出たのも、個人で金メダルを
獲り、それを首にかけているからだ。
メダリストは、メダルが証明してくれているのだ。
「まだもらえてないんだよ」なんて、おかしすぎる。
IOCも、ISUも今一度考えて欲しい。
ロシアの罪のない選手には、申し訳ないが、ドーピングの歴史が長すぎて、
もはや誰がクロで誰がシロかわからない。
このままではなし崩し的に、ロシアは参加し続ける事になる。
いくらROCと言っても、ロシアはロシア。
あっちは、へいちゃらである。
締め出すのがいいのか、悪いのか判断もつかなくなるような事態にしているのは、
間違いなくロシア。
それに翻弄されているのが、情けない事にIOCとISU。
特にIOCはもっとしっかりしてほしいです。
で、一体いつになったら、団体のメダルはもらえるの?
これでまたいつもらえるのか、わからなくなりましたね。