悪い事例を作ってしまったのかも。
フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪代表の織田信成(35)が、陰口などのモラルハラスメントで精神的苦痛を受け、関大アイススケート部の監督辞任に追い込まれたとして、19年11月に当時同部コーチだった浜田美栄氏(63)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁(松本明敏裁判長)は2日、請求を棄却した。
浜田氏も織田に対して名誉毀損(きそん)で損害賠償を求める訴訟を起こしており、同地裁は織田に対して220万円の賠償を命じる判決を出した。
22年12月に行われた口頭弁論では、織田が「浜田コーチからの数々の行為が原因」と監督辞任の理由を説明し「風通しを良くして、若いコーチが育つ環境をつくりたい」と訴えた。一方、浜田氏は無視などを否定した上で「人を陥れるのは犯罪。裁判の結論が欲しい」と主張しており、全面対立のまま結審し、松本裁判長は判決期日をこの日に指定していた。
いじめ、虐待に関するニュースは連日絶え間なくある。
多くは、起こってしまった後で、時すでに遅しと言ったものがほとんどだ。
いじめで命を落とす人、虐待で殺されてしまう人、モラハラで鬱になってしまう人、
色々だ。
殺人、強盗、盗難など、証拠の残るものでない一連の事例において、
裁判という証拠の提出が必要なもので決着をつけるのが、果たして正しかったのか。
しかし、法の元でないと、あやふやになってしまう。
こういうものは、やられた方が死んでも、病気になっても、証拠不十分で棄却される
可能性がある。
殺人ですらそうなのだから、被害者が病気が快癒して、見た目には回復していたら、
わからない。
そして。
争っている相手は、権力者である。
たぶん今、日本で一番生徒を抱え、結果を出しているアカデミーの
ゼネラルマネージャーである。
(しかし、五輪メダリストはいないけれどな。あ、団体はいるのか)
正直、私にもわからない。
ただひとつ言えるのは、証言が取れるかどうか、というのが、この裁判の勝敗を
決める事になったと思う。
それ以外、どうせ画像もないし、音声データもない。
でも、これを見ていた人達は、すべて木下、関西大学関連の人たち。
誰がハマコーに逆らえるものか。
決めつける言い方で申し訳ないが、まともに公平な証言など取れるはずもない。
織田君の請求は棄却され、濱田コーチの名誉棄損は認められた。
なんとも、後味が悪い結果となった。
真実はどこにあるのか。
ただひとつ言えるのは、濱田コーチの五輪でのキスクラ対応を観ていた人達は、
この結果に首をかしげるかもしれない、という事。
裁判には関係ないですけれどもね。
闇が深い、という事だけははっきりした裁判だった。