SOIの昌磨のボレロ、みました。
もちろんCS放送ですが。
昨シーズンとその前のシーズンから、初めて美穂子先生からのプロを離れて、新しい世界を表現しだした昌磨。
グレスピもDOMOも結果的に素晴らしいものとなった。
奇しくもこのプロは、新しいコーチを探している旅の途中ということと、
初めて他の振付師にお願いしたということが重なって、初年度はあのような状態になったのかもしれないな、と今にして思う。
美穂子先生み見てもらっていた時に、グレスピとDOMOをやっていたらどうなっていただろうか。
そこそこ成績は残せていたのかもしれない。
どん底はなかったかもしれない。
旅の途中でランビという魔法使いに出会って、今大きな旅をするための準備をしている。
今年も悪くない結果までは持っていけていたと思う。
でも、やはり昌磨の底力は、まだまだ十分に発揮できていないような気がしている。
以前に昌磨は「憑依型」と述べたことがある。
でも、今回のSOIでみた昌磨は、「憑依型」から「表現型」へ一歩踏み出した感が
見えた。
ボレロって難しい。
バレエの世界でも、王道ではない、覇道の頂点にある音楽ではないかと思う。
(私の勝手なイメージですが)
そして結構な人がチャレンジしている。
特にサラエボ五輪のトービン&ディーン組が有名だし、
THEICEでも真央ちゃんとジェフがコラボしていて素敵だった。
あの独特なリズムが印象的すぎて、どんなダンサーや踊り手もそのリズムに
囚われてしまって、印象が似すぎてしまうのが欠点。
バレエの世界でも、名だたるダンサーが挑戦している。
私は古い人間なので、ジョルジュ・ドンのイメージが強い。
つまりは挑戦し続けられているプロなのだ。
これにチャレンジするのは、安直か、ものすごいチャレンジの両極になる。
それを五輪シーズンで昌磨にやらせようと思ったランビの意図はいかに。
きっと確信と信頼があるのだろう。
昌磨ならやれる、と。
昌磨なら、自分が思ったとおり以上のものを見せてくれると。
そのために今シーズン、大きな跳躍の前に沈むのも致し方ない。
(ワールド四位で何を言う)
そう思っていたのかもしれないな、と感じた。
そしてランビは、この新しい弟子が、自分の表現したいものを
一番と表現してくれると思っているのかもしれない。
きっとその片鱗が見えたのがワールドのFSかもしれない。
まだ短い期間ではあるが、こんなに愛し合って、信頼しきっている
コーチと選手もそうそういないだろう。
未完成のボレロを見て、幸せな気持ちになった休日の午後だった。
きっと近い未来に、ランビと昌磨の完成形が見えるにちがいない。
楽しみでしかたない。
【独り言】
これからSOI千秋楽ですね。
動画配信で見ることにします。
ハーレムの進化も楽しみです。