昨日は、朝から真央ちゃんを見て、
こりゃ、幸先良いGWだな、と思っていた矢先。
かなだいの引退のニュースが飛び込んできた。
フィギュアスケートのアイスダンスで、今季の全日本選手権優勝や世界選手権11位の成績を残した「かなだい」こと村元哉中(30)高橋大輔(37)組(関大KFSC)が1日、現役引退することを発表した。
結成3季目の22-23年シーズンを持って競技活動から退く。
2人のインスタグラムを更新。高橋は「今シーズンをもって、競技生活から引退することを決断いたしました」とし、村元は「2人でいろいろ話し合って決めたことなんですが、明日、記者の皆さまには記者会見を開きます」と説明した。2日に記者会見とインスタライブで思いを伝える。
私は、高橋大輔のファンではないですが、高橋大輔が滑るスケートが好きで、
やはり繰り返して観てしまうプロが多々ある。
うちの母も高橋大輔が滑る、となると、家事の手を止めてテレビ前にやってくる。
かなだいペアの功績というのは、かなり計り知れないもので、
この間のさいたまのワールドでの観客の雰囲気の良さを牽引する一役を担っていたと
感じる。
全カテゴリにすべてまんべなくお客様が入るようになったのは、
りくりゅうの躍進とかなだいのお陰だと思っている。
正直2019年のさいたまワールドのアイスダンスの観客の入りというのは、
酷いものだった。
その後の男子シングル最終グループの入りと比べると原因はわかるのだが、
そういうものだけではないと思っている。
今まで私は、日本のアイスダンスペアのプログラムがどうしても好きになれなかった。
もちろん日本のペアだから応援していたのだが、リズム感なのか、選曲なのか
自分でもよくわからないのだが、入り込めないものを感じていた。
大変申し訳ないが、哉中ちゃんが、クリスと組んでいた時も例外ではなかった。
海外選手のアイスダンスは結構好きで、見ていたのに、だ。
そういう事から、高橋大輔がアイスダンスに転向する、と聞いたとき、ほのかに期待していたのだ。
彼のダンスナンバー(スケートね)を見る限り、私の好きなアイスダンスペアになるのではないか、という期待だ。
その期待は、かなえられた。
まず、コロナ禍でのNHK杯。
正直びっくりした。
結成して1年でこれだけになったいるとは。
元々シングルでのポテンシャルがあるじゃん、と言うだろうが、スケート靴からして
全く違うので、全く違う競技にチャレンジしていると同じくらいだろう。
それでも、形になっていたし、プロも私好みの正統派バレエプロ
「ラ・バヤデール」だった。
形になってくると、見ている方も段々欲が出て、知識がついてくると、アラも見えてくる。
しかし、彼らはその欠点を毎年クリアして、2022-23年シーズン、3年目を迎えた。
昨シーズン彼らの演技を生で見たのは、全日本とさいたまワールドだったが、
最後のワールドは、ほぼミスをクリア出来ていて、感動した。
ミスがあっても、魅力的という事もあるが、やはりミスがあると、見ている人の
気持ちが一度フラットになってしまう。
まずはノーミスだ。
特にアイスダンスはミスないところから始まるので、シングルとは違い、なかなかに
過酷なカテゴリだ。
ただ、シングルをぼんやり見ている私のような観客には、今回のかなだいがいてくれて、楽しみ方が増えたような気がする。
アイスダンスの得点がどういう風につけられているのか。
難しいので、まだわかってはいないが、リフトとかツイズルとかどういうものが
評価されるのか、うっすらとわかってきた気がした。
これは会場を埋めるという事と同じくらい、すごい事なのではないかと思う。
SNSを見ていると、元々アイスダンスが大好きな人が、色々呟いてくれているので、理解が深まり楽しみが増える。
そんな現象が起こっていたのだ。
もはやFDに進めない日本代表、という汚名は雪がれた、と思った矢先だ。
アイスダンスは長く続けないと、たどり着けないところがあるそうだ。
しかし、彼らの年齢からすると、ひょっとしたら体力的にも限界が来ていたのかもしれない。
短期間で成果を出さないといけない、という立場にいたのではないか。
「アイスダンスは長く続ける事も重要なんだよな」と呟いていた関係者がいたようだが、長く続けられる環境に配慮してあげていたのだろうか。
なかなかに厳しかったかもしれないのに。
それに、今回、アイスダンスもペアもパートナーを解消しているペアがいる。
連盟は手を差し伸べていたのだろうか。
昨シーズンまでいい流れでいたのに、その流れを止めてしまわないだろうか。
心配だ。
ペアだっていつまでりくりゅうが続けていられるか、わからない。
今を逃すと、また元に戻ってしまわないか。
色々と無駄遣いしている感が否めず、がっかりしていると同時に、
もうかなだいの新しいプロが見れないのか、と寂しい思いが胸を締め付ける。
ペアは解消せずに、競技の世界からいなくなるだけだが、あのひりつくような
緊張感で滑る世界というのは、また格別なものであったので、プロとしてアイスショーで滑ってくれる演技を楽しみに出来るという気持ちと同時に、寂寥感がまたよぎる。
髙橋大輔が男子シングルの人気の低迷期に穴をあけたように、アイスダンスでも
観客を引っ張ってきた。
かなだいの功績を、徒花にしないように願いたい。
村元哉中・高橋大輔ペア。
お疲れ様でした。
この3年間、アイスダンスをより楽しめました。
私にとってはそういう存在でした。
次の挑戦に期待しています。
【今日の独り言】
それにしても・・・惜しい
今夜の会見で色々明らかになると思うのですが・・・・