とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

棋界がフィギュア界と同じ道を辿らぬよう

スケアメリアタイできなかった理由は、

将棋の「JT杯大阪大会」に当たったからでした。


東海大会もあるのに、なぜ大阪?

それは・・・

 

1. 東海大会はいつも外れる

2. 推しの藤井聡太竜王名人が勝ち進む可能性がある

 

という事で大阪を申し込んでみた。

ついでにかかりつけの鍼灸に行こう、一石二鳥やん。

 

という事に。

 

この秋、すこぶる肌の調子が悪く、もともと悪かったのですが、

10月に入ったら、恐ろしいくらい全身に湿疹が出来て、何かの病気か?という

くらい。

 

という事で、鍼灸後、朝潮橋に向かった。

前日までピンと来ていなかったのだが、いつもTHEICEでお世話になっている

Asueアリーナ大阪 メインアリーナ

だった。

(大阪体育館だったり、丸善インテックだったり、名前がコロコロ変わるから)

 

午前中は、将棋のこども大会なので、一般の観客は12時から順次入場。

 

ここでよくわからなかったのだが、自由席の12時開場に入場するには、11時15分まえに

正面ピロティに集合して、整理券をもらう必要がある、とのこと。

 

自由席を取るために、整理券?

それなら席指定にしておけよ、と。

何故そんな事をするのか、まったくわからなかったが、その後、判明する。

 

10時45分集合なのに、思いのほか早く着き、10時に会場に到着。

そのヘンの商店街でもぶらつこうかな、と思っていたら、意外に人がいる。

もちろん客層は今夏のショーとかなり異なっていた。(当たり前だ)

しかし、思ったより夫婦で並んでいる方々が多かった。

ご主人についてきたのか。

奥様に誘われたのか。

若い女子、男性一人で並んで黙々と詰将棋をしている人。

(たぶん)自分で申込できず、全部おこさんに申し込んでもらった

プリントを握りしめて並んでいるおじいさん。

お友達同士で並んでいるマダム、客層にバリエーションがあるなぁと

自分は、配信で買ったスケアメをチラチラみつつ、列に並んでいた。

 

推し活については、異議はない。

人生を彩るものだし、それで生きるパワーが湧いてきた人を知っているので、

お勧めしたい。

だが、先日もブログで書いたが、強い選手の取り上げ方とか、推し方には注意しないといけない。

 

SNSで見ていると、なんとなく危険信号が鳴っている時があったのだが、

ライブで見ていないので、いかほどか、と思っていた。

大盤解説も行った事があるが、あれは王将戦立川対局。

対局相手は、羽生九段。

平日と、棋界のスーパースターとの対局で、観客の推し割合は五分五分(むしろ

羽生さんのが多かったかも)と言う感じだったので、気づきが少なかった。

 

藤井聡太を追いかけているマダムがいる事は知っていたが・・・

 

並んでいる最終に、マダム同士の交流を見た。

スケオタと似ているところがあり、いずこも同じなのか・・・と愕然とした。

 

1. 挨拶したら、地元のお菓子とか、プレゼントを交換していた。

2. バッグは推しと同じか、竜王戦など、タイトル会場にちなんだものを持っている。

3. お手製の缶バッチをつけている

 

むしろMIZUNOに身を包んだ私が女子では異色に見えて来た。

 

しかし、もっとびっくりしたのはこれからだった。

 

なぞの整理番号を受け取り、また会場を待つ。

どうやら自由観覧は、2400名ほど抽選に当たったらしい。

こども参加を含めると、5000人ほど会場に入る事になる。

これで自由席にするのは、正気の沙汰ではない。

 

どうしてなのか、と思ったら、会場に入って納得した。

まず2階席しか取れないようになっていた。

理由は、まだアリーナで子供大会が繰り広げれられているから。

終わったら、席を設営するのだろう。

 

そんな短い時間に、座席番号なぞ付けれなかったのだろう。

もし番号ミスがあったら、クレームが恐ろしい。

 

しかし、アリーナでは子供が将棋を指している周りで親御さんたちが、熱心に

自分の子供を観戦していた。

 

今どきの子供たちは、ゲームに明け暮れているかと思いきや、

対人のアナログゲームに真剣に取り組んで考えている。

 

なんだかいいなぁと思いつつ、アリーナを見渡すといろんなコーナーがあった。

2階席に一つ席を取ってアリーナへ降りていく。

昨年のJT杯覇者、藤井聡太のおおきなパネルを中心に、花道として

参加棋士のノボリが、ずらっと並んでいた。

おお、壮観!!と思って、私も写真を撮っていたら、若い女の子に

「写真を撮っていただけませんか?」と頼まれた。

「いいですよ、どなたの前で?」と聞いたら

「豊島先生のところでお願いします」

おお、とよぴ、人気だね!!

 

若い子なんで、ピコさまか、さいたろうさんの可能性もあるが、やはり

とよぴか。

人気だよねぇ。

となると、藤井聡太にはあまりいい印象はないやもしれぬ、と思ったが、

ここに来るので、きっと将棋好きなんだろう。

いいな、それ。

 

テーブルマークの試食には、ロールケーキ。

チョコとプレーン。冷凍されていましたが、結構おいしかった。

 

あとからパンフレットを見ると、なんと豆乳クリームとのこと。

今は、うどんだけじゃなく、色々やっているんですね。

1人1人パックごはんのお土産もついていました。

 

そうこうしているうちに、子供大会も佳境になり、終わったブースから

順に席を設営し始めました。

 

自由席のアリーナの前の方を取りたい参加者は、じりじりと前につけてきています。

 

この段階で、周りがもう席取りしか考えてない観客ばかり、という事で、

少々うんざりして、JT杯オリジナルのスマホスタンドと手ぬぐいだけ購入して

2階席に戻りました。

 

本日の大盤解説の谷川浩司十七世名人と加藤桃子女流四段が登壇し、

本日の見どころをお話し始めたところでしょうか。

席が解禁されて、大人たちが自由席に殺到しました。

二階席から見たら、ぞっとするような光景でした。

 

谷川先生も、急がないように、とたしなめていらっしゃいましたが、

これはゆゆしき事態だと思います。

 

藤井聡太人気は、将棋界にとって福音ですが、一歩間違うと危険なものなのだと

昨日はけが人がいなくて、幸いでしたが、運営側も考えないと、近々怪我人が出てくるのではないかと思います。

 

ただ、まだ設営されていない時間帯に、檀上の写真を撮るために、アリーナ近くに

行ったのですが、もうみんな席を取る事しか考えていない感じで、

こどもが主体の大会っていうのを忘れている感じが怖かった。

 

藤井聡太という天才棋士を見に来たのではなく、単なる「藤井聡太」を見に来た人が

多かったかもしれない。

それが遠巻きに見ているくらいならいいが、本当に追っかけしていて、

フィギュア界の黄熊騒動を思い出して、ちょっとぞっとした。

 

谷川先生のソフトな語り口の大盤解説は、素人の私でもわかりやすく、

楽しめたのだが、席を取るのに夢中の方々は楽しめただろうか。

 

最後に。

JT杯は見事藤井聡太JT覇者が勝利し、お客様のお見送りをしてくれるのだが、

都合5000人の観客を一人でお見送りするのはさぞかし大変だったろう。

 

そこかしこで、「八冠おめでとうございます」と伝えれた、というのを見たが、

私がお見送りの順番が来たのは、アリーナがはけて、二階席の番が回ってきた時。

そして体育館を一周ぐるりと回って、藤井先生のところにたどり着いたのだが、

待っているだけでも大変だったのに、対局でへとへとなうえに、一人一人お辞儀して

送り出す。

勝者なのに、どんな苦行だ?

勝者のお見送りは知っていて、単純にうれしいと思ったが、待っている間

「いや、これ、結構大変じゃない?」と気づき、自分の番になったら、とても声をかけてお返事いただく事なぞできず、ペコペコして通り過ごした次第。

でも、眼は合わせれた←何の意味が?

 

こうして、夏のTHEICEに続き、Asue大阪アリーナを堪能したのである。

しかも!JT杯は無料である!(抽選だけど)

 

東海大会も来年は当たりますように。

推しがいなくても、結構楽しいぞ、これ。

 

【今日の独り言】

これからの藤井先生の大盤解説や、前夜祭が、フィギュア界の黄熊騒動にならない事を祈る。

 

そして、ちょっと嫌な事を耳にした。

JT杯子供大会の出席者の席は優先席だ。

そのため「孫か甥に将棋をやらせれば・・・」などという不謹慎な

呟きを会場で聞いた。

それだけはやめてくれ。

ダフ屋から買おうとしているのと、変わらないじゃん!!

 

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