これぞ、頂上決戦!
いつもファイナルは(も)ドキドキするのですが、
今回は、もう半端ない。
北京まではネイサン。
昨年は昌磨が優勝やろ?と思っていたけれども、今年は一味も二味も違う。
昌磨、ゆまち、マリニン、アダムと300点取れる選手がいて。
佳生くんのように、限界突破、いつでもできるよ、っていう選手もいて。
今年度、表現力はもとより、ジャンプが安定していきたケヴィンがいる。
だれもがパーソナルベストをいつも出せる訳ではないが、ひとつでもミスをしたら、
誰が頂上に行くかわからない。
なんとはなく、昼から緊張していた私でした。
いつも「頑張れ!」という気持ちを込めて、カツ(もしくはカツサンド)を食べていたのに、先日のNHK杯では食べ忘れていました。
なので、今回は海老カツではありますが、男子が始まる前に一切れ頂きました。
そのせいもあって(そんな訳ない)
今回のファイナルのSPはもう、全部が見どころでした。
ケヴィンはいつの間にか、安定感のあるスケーターになった?
すごい身体能力を持っているのに、たまにすっぽ抜けしたり、色々あったけれども、
今年は一味違う。
FSは特に期待している。
そして、もう、昌磨はすごかった。
ゆまちのおかげで、本来の闘争心が戻ってきたのか、静かで冷たい盤上に
メラメラと立ち上る闘志が見えました。
でも、スケートはあくまで静かでなめらか。
そして今年度最高得点をまた更新。
その後のゆまちも、キレッキレ。
いつも4Sが外側に外れそう!!と家人と「わー、危ない??」と叫んでしまっているのですが、ちゃんと美しく着氷。
お見事としか言いようがない。
そして佳生君。
4回転のリカバリーを後半に持ってくるなんて、10代の若者ができる?
トコジラミとおぼしき虫のおかげで、緊張しなかった、という謎エピソードも
大物感を感じさせます。
驚くべきはマリニン。
FSで4Aを入れてくるかも?と思ったら、なんとSPで。
しかも完璧な着氷。
度肝を抜かれたという言葉はこのためにあるようなもの。
これは昌磨の最高得点を上回っても仕方ない。
アダムはちょっと残念でしたが、きっとFSで巻き返すでしょう。
久しぶりにドキドキしました。
いつもなら、キスクラとか観客のバナーとか見ているゆとりがあるのですが、
NHK杯の後遺症で、点数が気になって仕方ありません。
SPの滑走順は、ケヴィン⇒昌磨だったので、昌磨である程度、今回のジャッジが
わかるだろうな、とヒヤヒヤしておりました。
一応速報値は全部グリーン。
解説のまっちーも堂々と「私が見る限り完璧です」と太鼓判を押してくれていたので、
ある程度安心はしていましたが、そうは言っても、ジャッジと解説ではやはり
違うので、生きた心地がしませんでした。
結果は昌磨のジャンプはすべて認められました。
ただ・・・・
NHK杯と比べて、どうだったか、というと素人の私にはあまりわかりませんでした。
というか、4Fは、NHK杯の方が良かった気がします・・・・
でも、もう過去の事は致し方ない。
昌磨はマリニンの後塵を拝しているが、そんなに差があるものでもなく、
マリニンのTESと昌磨のPCSのガチンコ勝負でした。
こういうのが見たかったのです。
たぶん昨日のSPの結果は、昌磨ファンにも、マリニンファン。
いいえ、スケートファンの納得のいくものだったと思います。
みんなが全力を尽くして天命を待つ。
これが、真剣勝負の先にある美しいもの、を生み出す。
みんな晴れやかな表情だったと思います。
昌磨なんて、うれしくて仕方ない感じに見えました。
「やってらんないですよね」と。
相手が強ければ、それで燃える。
なにしろステファンが喜んでいたのが、うれしかったよう。
マリニンも、昌磨が完璧に滑ったから、SPで4Aを投入してきたかもしれない。
こういう壁を乗り越えようとか、限界突破しようとか、お互いに切磋琢磨している
スポーツを見るのは、とても楽しい。
こういうのを待っていたのです。
今となってはNHKのジャッジがどうだったかはわからない。
本当に選手がダメだったのか、他と比較して厳しかったのか。
でも、このGPFで払拭できたような気がします(男子は)
今夜は女子です。
さてさてどんなドラマが生まれるのか。
【今日の独り言】
あまりに興奮して、昨夜は振り返る事ができませんでした。
そして今日は今日で仕事で忙しいという・・・・