とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

GPF2023男子の結果に寄せて

昌磨はやはり王者だった。

 

そしてマリニンとゆまちも、それに続く王者になる。

 

今年のGPFでも、それを証明した。

 

優勝はマリニン、昌磨が銀、ゆまちが銅メダル。

SPから順位が動く事はなかった。

 

でも誰もがミスを最小限にとどめ、全力を出し切ったいい試合だったと思う。

 

そして昌磨。

昨年は全戦全勝だったから、王者という称号を獲得した。

でも、証明するには、複数年その座につくのが必要だったのか?

そうは思わない。

 

その選手にその風格と、資質などが備わっているかどうか、ではないかと

思う。

 

ただ、王者になりたくて、目指すものもいるだろう。

勝つためのフィギュア、自分が滑りたいから滑るスケート、そして何かを証明したいと

思うスポーツとして競技しているのでは、全然違う。

 

本人の意識もそうだが、見ている観客の受け取り方も違うのだ。

 

digital.asahi.com

 ■(ハイライト)「ハイレベルの戦い、楽しい」

 前年王者の宇野は、激戦を楽しんでいた。演技中盤のトリプルアクセル(3回転半)は、空中で体が開き1回転半に。予定した連続ジャンプを跳べなかったが、最後のジャンプ要素の構成を変えてカバー。「ベストを尽くせた」

 今大会の直前、出場選手の顔ぶれを踏まえ、「ノーミスに近くないと勝てない」と語った。実際、マリニンが力をつけ、鍵山もけがから復活した。

 ただ、彼らに勝つことが意欲の源というわけではない。他選手は「ライバルというより仲間」。高め合える存在だという。

 宇野は「対等に戦えるように」と羽生結弦、ネーサン・チェン(米)ら先輩を目標に成長してきた。背中を追った2人のように、今度は自身が「(後輩たちの)モチベーションになれば」。今は、そんな思いでリンクに立っている。

 昨季はGPファイナル、世界選手権など出場した大会すべてで優勝。一方、物足りなさもあった。「競技に楽しさが見つかれば」と漏らしたこともある。葛藤が、後輩たちの存在で変わりつつある。優勝したマリニンは、転倒しながらもフリーで200点超をたたき出した。「ここまでハイレベルの戦いになると思わなかった。楽しい」

 羽生、ネーサンには「置いていかれた」と宇野は言う。「今回は置いていかれないようにしたい」。フィギュア界を引っ張ってきた25歳に、熱が戻りつつある。(北京=藤野隆晃

人によって、フィギュア(スポーツ)の観方は全然違ってくるとは思うが、私は王者の滑りが好きである。

王者の滑りというのは、競技としてトップに立つ、というのもそうだが、

それだけでなく、常に挑戦し続けている姿勢、競技についての発展、ファンへの感謝、

競技している仲間へのリスペクトなどなど、競技中、プレカン、インタビューなどから垣間見る事ができる。

 

ネイサンも真央ちゃんも同じに感じたし、ちょっとだけ感覚が違うけれども

昌磨にも感じていた。

日本、世界のエースの一人ではあったが、世界の頂点になかなか立てなかった。

でも、今回名実ともに世界のエースとなった気がした。

 

確かにGPFでは銀に甘んじた。

昌磨の言っているとおり、誰がトップに立つか、わからないワクワクした勝負だった。

 

PCSでは昌磨が

TESではマリニン。

GOEではゆまち

脅威の身体能力のアダムと佳生くん。

特異な芸術性のケヴィン。

どれも魅せられた。

 

それをきちんと認めて、若手の台頭を受け止め、自分もおいて行かれないように努力すると明言できる、心の強さ。思いやり。

 

心技体とも兼ね備えていると証明できたGPFだった気がする。

 

マリニンの初優勝とともに、昌磨、ゆまちの台乗りを称え、

共に戦った選手たちにも称賛を。

 

      心なしか、昌磨が一番うれしそうに見える表彰台。

 

マリニンもゆまちも、今後こういう先輩を見習って、素晴らしい選手になっていくと

思うし、すでにその素質は出てきている。

 

試合の内容の振り返りはこれからじっくりしたいが、(何せ受け止める側のキャパオーバーになる試合だった)結果について、感じた事を記しておく。

 

 

おめでとう、マリニン。

昌磨、ゆまち!!

 

この後、全日本とワールドがある。

まだまだ楽しませてほしい!!

 

【今日の独り言】

こんな試合は、きっと幻の大阪のGPFでも見れたはずなのに・・・と

思うとまた、悔しい思いが去来する。

 

 

 

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