とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

氷艶と光る君へについて

また、氷艶、やるそうですね。

 

そして今年の大河は、紫式部が主役の「光る君へ」

色々な関連番組をやってるので、元国文科で、紫式部日記と源氏のゼミをとっていた私としては、興味津々である。


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しかし、ちょっと気になる所はある。

前回の「どうする家康」もそうだが、歴史上の解釈で、かなりテイストの違うものができそうである。

史実も、色んな見解が、年を経るごとに変わるので、テンプレなものは段々と減ってるとはいえ、荒唐無稽は勘弁して欲しい。

 

あくまで架空の話と銘打ってあるならいざ知らず、イマドキの人たちは、史実と想像の物語と区別がつかなくなって、大変である。

そして、人物像も解釈によって変わるのだから、さあ大変。

 

元々知識がある人には、こういう解釈もできるのね、で済むが、知らない人にとっては、それが史実になりそうで怖い。

 

氷艶がいい例である。

キャストは素晴らしい。

衣装もセットもよい。

なのに、脚本ひとつで台無しになる。

あれを本当の源氏物語として認識している観客がいたそうで(私の友人がソッコー訂正してきたらしい)罪なことである。

宣伝のときとか、パンフレット、ポスターに、ハッキリと記しておいて欲しい。


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それが、国文科出身の歴女としての願いである。

 

あれを機会に、源氏物語を読んでくれればいいが、なにせ読みづらい。

オススメは、大和和紀先生の「あさきゆめみし」である。

マンガながら、原作を損なわない素晴らしい作品だ。 

 

さて、「光る君へ」だが、どうやら紫式部と藤原道長の淡い恋のストーリーがぶっこまれそうで、びびってる。

 

道長の人物像は色んな解釈があるが、そうきたか、と思う。

一年の長いスパンでは、すこし色恋部分を入れざるを得ないのか。

残念である。

 

まあ、主人と女房なんで、関係とかは持ってただろうが、引かれあってるというのは、すこし荒唐無稽過ぎないか?

私の杞憂であれば良いのだが。

 

ということで、今年は源氏関連でやきもきすることが多いやもしれない。

 

【今日の独り言】

その壱

氷艶のキャストを非難している訳ではない。 ステファンも高橋大輔も素敵だった。

←ポスターで見た限り

国文科としての納得感の問題である。

 

その弐

道長の人物像の解釈として面白いのが

永井路子の「この世をば」

読んで見て欲しい!