とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

SNSで自分肯定探しは危険

文明の利器(古い言葉だな)が発達してくると、いろんな功罪が出てくる。

 

戦後の三種の神器どころではない、SNS。

 

私は、こういうデジタル系のものがかなり苦手で、その前のポケットベル最盛期も手を出していないし、PHSは自宅周辺が圏外だったし、スマホを手にしたのも

遅かった。

 

しかし、ここ最近。旅に出る時、スマホ1台あれば、ガイドブックも、旅行会話本も、

宿の宿泊予約も、TGVの予約も飛行機の予約も、全部事足りる事に気が付き、

もはや手放せない。

 

そして観戦チケットなども、どんどん電子化が進み、スマホなしでは、ライブも、試合も見られなくなりつつある。

 

しかし、その分怖いことも多い。

フィギュアファンの暴徒化。

自粛警察、誤ったツイートによる無実の人への迷惑。

 

twitterなどは本名でないので、気楽につぶやいてしまえるし、

いいね、とかリツイートしたら同意と取られるし。

一番の問題は、以下の外科医の方がつぶやいていた事ではないかと思う。

 

自分が不快感に感じた事も、同じ意見が流れてきたら

「そうだよね、そうそう」とうれしくなって、エスカレートする。

 

「取り返しがつかなくなったこと」

2006年のトリノ五輪のメダリストのサインボードに「FUCK ISU」と

落書きされたことや、テンくんの事件。。。。

色々ありますよね。

 

怖いのは、彼らが自分がまっとうだと思い込み、他が間違っていると思っている事。

SNSは広い世界も見えるが、視野の狭い世界を強調させてしまうこともある。

その狭い世界は心地よく、抜け出せない。

 

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  こんな小さな携帯の向こうには、大きな世界と小さな世界がある。         

   

 

SNSや、ブログ、記事、HPに書かれている事は、すべて真実なのか、どうか考えて欲しい。

そしてテレビで報道されている事や、新聞に書かれている事、書籍になっている事だって真実とは限らない。

主観の入らない書籍は、資料集くらいしかないのではないか。

その資料集だって、掲載するものを選んでいたら、それは意図的に主観を入れてきていると同じだ。

 

情報は一つだけでなく、複数手に入れる。

そして手に入れたら、しっかりと解釈し、自分で何が真実か考える。

 

これは面白い事に古典の解釈と同じである。

たとえば源氏物語。

昔は写本だったので、今ある源氏物語の原本はどれかわからない。

写本も色んな種類があって、てにをはが違っているものもある。

それはどうしてか。

伝言ゲームと同じで、少しずつ違ってくるのだ。

(私が大学で学んだだけでも6つの写本がで勉強した。実際はもっと存在する)

それを並べて、訳して、どれが正しいのか解釈する作業がある。

これによって、同じ物語でも全く違ったものになってしまうこともある。

 

同じ事実でも立場が違う人から見ると、全く違うものになる。

 

自分で思うだけなら勝手だが、それを他にまき散らすのは悪だ。

そして、「Aだと思った」だけならいいが、それも伝言ゲームのように、

「Aだったと思う」そして「Aだった」と、変化してくのだ。

自分の都合のよいように。

 

怖い。

だけど便利である。

人類が作ったものに、人類が振り回されてはいけない。

薬となるし、毒ともなる。

それを理解した上で使うべきだ。

  

森会長の問題で、経団連の中西会長が

日本社会にはそういう本音が正直あるような気もしますし、こういうのをわっと取り上げるSNSっていうのは恐ろしいですね。炎上しますから

 

と笑いながら述べたとあるが、このオヤジの問題はさておき、わっと取り上げるSNSが恐ろしい、というのは事実だ。

ただ、このご時世、日本企業のトップ中のトップの経団連の会長がこんなでは、

日本は世界の笑いものになるというものだ。

 

 

話が結構ずれてしまったが、社会的な広がりの問題も重要だが、

東京五輪と、来年の北京五輪まで、自分の推し選手が傷つかないように

そしてSNSで「その場の空気感」や「点数の出方」が変わらないように

して欲しいと願っている。

 

アスリートの演技の空気感は、SNSで事前に作られたものではなく、

その場を演技で圧倒した選手が作るものです。

 

【今日の独り言】

北京まで一年、と言う時期に、やたら特定の選手の盛り上げが気になる・・・

中国企業のスポンサーがついた時、なんで?と思ったけど、

そういう事なのだろうか、と勘繰ってしまう。

 

 

 

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