配信の壁があり、名古屋ではSOIの特別対談が見れておりませんが、
昌磨がまた、ネイサンラブだった事は、SNSで、承知の事です。
ただ、この発言について噛みついている人のtweetを見てしまったので、
言わずにはいられない。
これはネイサンファンというだけでなく、宇野昌磨という一流のアスリートの
真髄に触れる事です。
何度でも言われている事ですが、四年に一回のスポーツの祭典、オリンピックは
アマチュアスポーツの選手の最高峰の大会です。
ただ、悲しいかな、人によってピークが異なるので、その四年に一回にはまる選手と
はまらない選手がいる。
それも産まれた歳の運によるのだ。
そんな運がなくても、勝てる舞台が一年に一回ある世界選手権だ。
それで常勝している選手が五輪に勝てない事がある。
アスリートとしては、とても悲しい事だ。
期待が大きすぎたり、その時点で怪我をしてしまったり、今年だとコロナに罹ってしまったりと、実力以外の部分も影響してしまう。
そんな中、平昌以降、ずっと努力して勝ち続けているネイサンが、五輪で優勝してほしいと願うのは、ネイサンをアスリートとしてリスペクトしているだけでなく、
自分たち他のアスリートも努力し続けたら、結果が出せる、という希望にも繋がる、
という気持ちもあったに違いない。
素晴らしい記録を出したアスリートやプロスポーツの選手に対して、みんな国境を越えて応援したりしませんか?
タイガーウッズだったり、メッシ、フェデラー、ウサインボルトだったり。
そんな選手の中で、「いや、日本人だから日本の選手を応援しないと」と
言ったりしますか?
実力が違い過ぎるとか、そんなの理由になりません。
正直申し上げると、ネイサンの平昌以降の成績は絶対王者と言えるものです。
こう書くと、不正ジャッジだのなんだの、言いますが、素人が言う事ではないし、
選手も納得してジャッジを受け入れて、その競技に参加しているので、
関係者以外の私たちがどうこう言う事ではないのです。
ジャッジがどうこう文句がある人は、スポーツは見ない方がいいです。
どんなスポーツにもジャッジはいますから、精神衛生上よくない。
むしろ、自分の実力をしっかりと見て、妥当、もしくは出来すぎと判断し、
ここ4年間の成績を見て、この選手が優勝しないとおかしいだろう、そういう競技で
あってしかるべきだ、と昌磨は発言しているのです。
そこに、他の選手を貶めているという事は一切ありません。
先輩である羽生選手に対しても、最大のリスペクトを持っていますし、
実力をつけてきた後輩のゆまちに対しても、卑屈になることなく、ゆまちのおかげで
今の自分がある、と正直に心のうちを吐露しております。
これが国境を越えたスポーツマンシップと言わずして、何をそういうのか。
昌磨をスポンサードしているMIZUNOも、トヨタもコラントッテも慧眼としか言いようがありません。
昌磨のファンは、胸を張っていいし、自慢していい。
私の推しの選手はこんなに素晴らしい、と。
なんで昌磨の発言がこんなに叩かれるのか。
平昌の時の、小平さんが叩かれましたか?
素晴らしい国境を越えた選手同士の友情だったじゃないですか。
北京のハーフパイプの会場を設営した関係者は、平野くんのファンだったとどこかで
読みました。
これが叩かれましたか?
相手が強い事に対して、素直に結果を受け止める。
そして何年かかっても、ネイサンのような選手になりたい、と言った昌磨。
そういう昌磨だから、グルノーブルからの復活。
ゆまちを認めてからの成長が速かったんだと思う。
はっきり言いますが、私は羽生選手はやはり天才と言うべき素晴らしいスケーターだと
思っています。
重要な試合にちゃんと標準を合わせて、五輪二連覇なんて、
神に愛されているとしか思えない。
ただ、人は老いる。
内村くんだって引退するし、イチローも引退した。
将棋で言えばあの天才羽生さんも、B級に陥落する時がやってきてしまった。
ただ、そうなっても彼等の功績は何一つ色褪せる事はない。
それをどう功績として残されていくかは、彼等がこれからの人生、どう生きていくかによるのではないでしょうか。
昌磨の他の選手を認めて、心から賛辞できる精神こそ、オリンピックの精神そのものです。
日本どころか、世界のシンボルアスリートと言えます。
もう、これ以上部外者は騒がないで欲しい。
そんな事をしても、なんにもならない。
そんな事を言っている暇があったら、自分の推している選手のすばらしいところをどんどんとアップすればよいです。
そうして布教していくがよいと思います。
【今日の独り言】
正直言うと、ネイサンファンの私でも、五輪はネイサン、ワールドは昌磨に
優勝してほしいと思っていた。たとえネイサンがワールドに出たとしても。
昌磨はずっとネイサンと競い合っていた。
最後は競い合って、勝ちたいと思っていたに違いない。
でも、冷静にまだ実力が足らないと思っていたのだろう。