誰にも文句言わせない。
言われる内容じゃない。
昨夜、世界フィギュア男子FSにて、PBを叩き出して昌磨は初の世界王者へ。
いつも、羽生さんや、ネイサンの後塵を喫していた。
後少し、でも彼の欲のなさが、それを掴み取れないのか、と歯ぎしりする想いだった。
スポーツ選手というのは、自己承認要求や、成績を獲る事にどん欲だ。
その中でも昌磨は異質のメンタルで、戦ってきた。
成績は二の次。
強がりでもなんでもなく、戦ってきた。
それでいて、いつも表彰台に乗っていた。
そしてそれに甘んじていた。
ファンも。そして本人も。
でも2019年のグルノーブル。
ここが転機になったのは間違いない。
それまで、応援してくれるファンはいれども、クラウドにでもいると思っていたのか、
彼は彼の地でしっかりと認識した。
そこから彼は変わった。
言われても、実感しないと変えない彼に大きな変化が表れた。
ランビのコーチ就任、全日本優勝。
ゆまちへのリスペクト、練習・意識の変化。などなど
二度目のオリンピックメダリストは、僥倖としか言えなかった。
あのグルノーブルで、現地にいたものとしては。
そのあとの全日本SPは素晴らしい時間だった。
でも、昌磨も忘れ物をしっかりと取りに来た。
そう、フランスでの金メダルを。
今回の昌磨の気迫はすごいものがあった。
演技に対する気迫はいつもすごいものがあるけれども、FSは
言い方が違うかもしれないけれども、
金メダルを獲る!という気迫がすごかった。
(でも3A-1EU-3Fでテヘっと笑ったのはいつもの昌磨だったけど)
集中と気迫がすごかったけれども、昌磨はいつもの昌磨だった。
友人と、深夜、PCの前で祈るように昌磨の演技を見ていた。
それぞれのイチ推し選手は違う。
私はネイサンで、友人は草太(もしくはランビ)なのだが、
今日、この時は昌磨のものになって欲しかった。
二人で「オリンピックより緊張してきた」と震える手を握りしめていた。
この瞬間、私たちも小さくガッツポーズをしました。
昌磨がキスクラでこんなガッツポーズするのは、珍しい。
これで、昌磨ファンも堂々と、
「私の推しは、世界王者よ」と言えます。
そしてネイサンが欠場していたから、と卑下する内容ではありません。
さすがのネイサンもピーキングできていない時は、こんな点数を獲れません。
ましてや五輪後で、調整が難しかったと思うので、ガチンコでも
勝負の行方はわからない状態だったと思います。
ネイサンファンの私が言うから、間違いないです。
語りたい事は山のようにあるけれども、本当に昌磨、おめでとう。
さらなる飛躍を祈っています。
【今日の独り言】
感動して、落ち着かず、アイスダンス見損ねました(笑)