とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

リンク問題。遅いけどやらないよりましですが。

世界フィギュアの総括もできていないのですが、

リンク問題が、ニュースで飛び込んできているので、ちょっと一息入れて

考えてみた。

 

今月末に閉鎖する予定の九州のリンクについて。


www3.nhk.or.jp

リンクを運営する西部ガスグループは、今月中に閉鎖も含めて今後の方針を決めることにしていましたが、判断を先送りすると発表しました。
2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートで金メダルを獲得した日本スケート連盟の荒川静香副会長はきょう、老朽化のため去年7月から休館している「パピオアイスアリーナ」を訪れました。
荒川副会長は、「年間を通して利用できるパピオアイスアリーナはアスリート育成の重要な拠点だ」として運営会社に営業再開を求める要望書を手渡しました。
これに対し、運営会社は老朽化した設備の更新に必要なおよそ5億円の費用を単独では賄えないため休館していることなどを説明しました。
荒川副会長は記者団に対し、「簡単に維持できないからこそ、みなさんに現状を知ってもらいながら支援の可能性を探っていくべき段階にあると思っている。私もプロになって九州に来た時はここで練習させてもらい、たくさんの思い出があるので今、使えないという現状は心苦しい」と話していました。

 

この記事だけでは、スケート連盟としてどうしていくか、というビジョンが見えない。

まぁ、色々検討しているなら、公式発表があるのだろうけれども、たぶんないから、

副会長が、リンクに訪れて、「営業再開を要請」したのでしょう。

 

ここで、また、連盟の無能ぶりが露呈しましたね。

「再開依頼」したところで、何になる?

具体的なプレゼンも支援策もなく、無策のまま「依頼」なんて。

「スケート連盟に支援の動きが出てきた」とありますが、

動きが出てきただけで、今のところ、対策は持って行っているのでしょうか。

たぶん「動き」だけですよね。

本当に、「要望書」という一般人が出すようなタイトルの物を、

スケート連盟の副会長が出したのであれば、なんだかな、と思います。

「企画書」くらいは出して欲しいな。

 

しかし、今まで全く「動き」すらなかったのに、「動き」が出てきた

だけでも、まだマシなのか。

 

ひょっとしたら、「マオリンク」ができるからなのか?

 

そりゃそうですよね。

スケ連に頼らず、自分で企業にプレゼンして、みずから

設立に動いている一スケーターに、スケート連盟が遅れをとっては

いけないですものね。

 

 

しかし、真央ちゃんみたいに、企業に色々働きかけ、(たぶん)自ら

運営にかかわる覚悟がないと、企業だって動かない。

 

それにエネルギー問題もある。

リンクはたくさん必要だ。

でも、この冬、節電が叫ばれていて、家庭でも停電の可能性がある時に、

膨大な電力が必要なリンク運営が簡単にできると思っているのか。

 

副会長が出向くなら、「無策」で行かせるべきではない。

「動き」に策があればいいのだが、そのあたり、不安だなぁ。

再開するための、検討委員会を立ち上げるなり、なんなり必要だ。

 

金メダリストが頼みに行ったとて、当面の費用である5億円ものお金が急に降って

来るわけではない。

 

運営会社も困ったと思う。

「依頼されて」無下に断るわけにもいかず、判断先送りだろう。

 

でも、このまま「みんなに現状を分かってもらって」

「支援の可能性を探っていく」のでは遅い。

建物ももっと老朽化してしまう。

 

だからスケート連盟には、ビジネスができる人が必要なのだ。

 

今回の世界選手権の選手派遣についても、どういう選手を派遣したら、

来年度の枠をしっかりとれるか、という考察がなされていない。

 

あまりに短絡的で、人任せである。

 


自分たちの損得勘定ばかり考えているとしか思えない。

札幌五輪より、先に考えなくてはならない事はたくさんあるだろう。

 

だから浅田真央には、勝てないのだ。

 

【今日の独り言】

自分より現役選手のリンクの確保を考えてくださいね。

 

 

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