とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

上海杯の投げ入れについて、またまた思う事。

中国杯のリンクの投げ入れが、ちょっとSNSでざわついている。

       



色んな意見がありました。

確かに、私も真央ちゃんのソチ直後のワールドで、SPで当時世界最高得点を

叩き出したノクターンの後、みんなが花を投げ入れに行った動画を見て、

胸が熱くなったのは事実。

 

でも、その後のさいたまワールドで、ネイサンの前の羽生さんの演技後の

黄熊で、気持ちが悪くなったのも事実。

       



それは推している選手かどうかでは?と言われてしまうかもしれない。

 

でも、真央ちゃんの時、胸が熱くなったのも事実だけれども、

大量のフラワーガールが出て拾っている姿を見て「後の選手、大変かも」とも

チラとよぎりました。

 

そもそもフィギュア競技を盛り上げるために、S女史が仕掛け人だったように

どこかで見た記憶があるのですが、やはり今、冷静に考えてもやめるべきだと

思う。

 

たとえネイサンの時に大量に投げ入れて、ネイサンがそれを喜んだとしても。

(なくてもネイサンは、理解してくれるし!)

 

競技も進化しているのだから、運営側も進化すべきです。

まず、整理すると、投げ入れに関してNGな点は、

 

1. リンクが傷つく

2. 選手によって、投げ入れの量が違うと、待ち時間も変わって、アンフェア

3. SDGSの世の中、投げ入れたものをどう処分するか

4. 花の投げ入れを再開すると、特定業者に利益が行く事

5. 危険物(有害物質)を投げ入れてしまったらどうするのか。

6. その他

 

とサクっと考えただけでもこれだけある。

 

1. リンクが傷つく

投げ入れ物を、個包装にすればいいってもんじゃない。

リンクが傷つく原因は、それだけではない。

フラワーガール&ボーイが行き来する事によって、氷が削られます。

実際、これが一番傷つくんじゃないだろうか。

 

2. 投げ入れ回収に時間がかかる=不平等

かのさいたまワールドの黄熊回収は、ものすごく時間がかかった。

あの時実害を喰らったのは、SPは昌磨。FSはネイサン。

昌磨はなかなかリンクインできなかったし、ネイサンはラファが激怒していたが、

シレっとリンクインして、黄熊以外のところでアップはしていた。

ただ、冒頭の4Lzが荒れた部分だったので、気が気じゃなかったですが。

前の滑走者によって、コールされるまでの時間が、1分だったり5分だったりするのは、

不公平ではないですか?

 

3. 投げ入れたものをどうするのか。

黄色い熊は森に帰っていくようですが、この言葉、結構深い(誉めてる訳ではない)

自分で歩いて行っても、寿命が尽きたら、ゴミとなります。

人のように、いずれ土に還るのであればいいですが(あまり良くない)

集めたものを廃棄してしまうとなると、ゴミとなる。

 

ただ、試合の感動を選手に伝えたいですよね。

それはどうすればいいか、今年の三月のさいたまワールドで解決策が見えた。

各選手のバナーや国旗を振る事、スタオベ、拍手で表せるということ。

 

     現地にいても、演技に鳥肌、国旗にも鳥肌!!

 

これであれば、リンクを荒らす事もなく、回収の時間もなくなるし、

その後の処理も心配ない。

しかも、国旗なら、リサイクル活用が可能であることから、

これからも有効な応援手段であるという、素晴らしいツール。

 

ただこれも留意しないといけないのは、自分の幅より著しく大きなバナーを振ったり、周囲の迷惑を考えない振り方です。

とあるアイスショーで振られていた、電飾のバナーなんてもってのほかです。

何事も、節度を持って、と言いたいところですが、節度という曖昧な価値基準が

いけないのかもしれない。

バナーサイズをしっかりと決めて、それ以下の大きさのものを自分の胸の前に

出す、という事まで決めないといけないのかもしれない。

 

4. 以前のような花を投げ入れるという事。

投げ入れる花。この販売は技術と品質を守るために、特定業者に限り許されていた。

ある意味、品質を守るという事で、テレビで特集されて、美談っぽくなっていましたが、それもいいのかどうか、観た時、モヤっとしました。

特定の業者だけにということは、なんらかの配慮があったかもしれないと。

あれだけ花が投げ込まれている姿を見た商売人が、「やりたい」と思う事は

想像に難くない。

でも、決められた花屋さんしかできない。

最初にお願いした花屋さんだから、という事でずっとお願いし続けているのか。

真実はいまいちわからないが、モヤるはモヤる。

 

5. リンクに物を投げ入れるという事

花だけだったのが、ある時期からぬいぐるみが投げ入れられるようになった。

微笑ましい量から、恐怖をおびえるくらいの量になった。

そしてコロナ禍。

ウィルスの恐怖、SNSでの誹謗中傷からエスカレートして、

選手に被害のある物が投げ入れられないかという心配まで、枚挙にいとまがない。

 

選手が衣装にひとつ切れ端を落としただけで1点減点なら、投げ込みによる減点は、

いかほどのものだろうか。

 

こういっちゃナンですが、自分が熱烈に応援している選手が不振で、

ライバルが調子がいい。そういう中、行き過ぎた思い込みで、そのライバル選手が転倒したらいい、と観ている最中に思った人はいるだろう。

 

それがエスカレートしてしまい、透明でわかりにくいものを投げ込んでしまったら??

何千分の一か万分の一の確率ではあるが、もしそれで転倒してしまい、試合の結果どころか選手生命を落としてしまう事になってしまっては、と考えると怖くなります。

 

           

 

選手は応援してくれるし、今は投げ入れも喜んでくれていると思いますが、

度を越すとそれはそれで悩ましいと思うようになるのでは、と思いますよ。

 

何事も節度、といってもエスカレートするご時世。

運営側の手腕が試されます。

 

ちなみに私は投げ入れは

永久的に絶対反対です。

 

【今日の独り言】

しかし、競技するリンクに投げ入れって、フィギュア独特だよね。

スピードスケートでそれやったら、捕まるだろうし、

体操の床のとこに、投げても連行されそう。

バレーだって、汗を拭く人で大変そうだし。

それとも、連盟がスポーツと認識してないの?

でもバレエだって、舞台に上がるまでトウシューズに汚れが付かないように

しているのにね。

冷静に考えたら、やっぱNGだわ

 

 

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