大阪なおみさんの全仏オープンの件。
さまざまな意見が飛び交っていますが、この武井さんの意見が、私には
一番腹落ちした。
心の健康状態が大切な事、として明記して、それ以外のスポーツとその大会の収益システムについて述べているのが、秀逸だ。
スポーツ自身が収益を生む訳ではなく、それにかかわる運営によって、収益が出ている。
それが選手の賞金になったりする。
運営側と選手の関係はイーブンであり、双方義務を果たさないといけない。
規定で決められていることを果たさないというなら、減額もやむなし。
ただし、懲罰的な意味合いではなく、あくまで果たした義務に対しての報酬という面で、ということ。
詳しくは原文を読んでいただくといいと思う。
大阪選手についての立場は色々複雑だと思う。
アメリカに住んでいて、日本国籍。そして日本人であるが、日本人に見えない風貌。
しかし、彼女のメンタリティは、日本人そのもので、繊細かつ優し気である。
テニスというプロスポーツは、賞金もすごいが、精神的にも肉体的にも過酷なスポーツであり、マスコミ対応もかなり厳しい。
フィギュアのそれとはまったく比較にならない。
まぁフィギュアはアマチュアスポーツであるが。
プロとして賞金を獲得するのであれば、それなりの義務が生じる。
だがしかし、病気の場合は別である。
大会規定もその旨盛り込むべきである。
なにしろ、イーブンな関係であるべきだからだ。
もちろん大会の収益、運営も重要だし、他の選手との格差があってもいけない。
だから、改定すればいい話である。
そして今回のケースは、診断書を提出してもらう必要があると思う。
彼女の今回の行動が勇気あるものであるのであれば、やはり証明が必要だと思う。
心の病気は、なかなか言い出し辛いだろうが、SNSではっきりと自分がコメントしたのであれば、出せると思う。
組織委員会でも、テニス連盟でもいい。
ちょっと「うつ」みたい、とか自己判断でも駄目だと思うし、SNSで発言してはい、おわり、ではマナーとしてどうかと思うのだ。
この人も、所属している企業もしくは、マネジメント会社がしっかりしないといけないと思う。
若くして成績を残している選手なので、慣れないことも多いだろうし、メンタルコントロールもうまくいっていない気がする。
それは彼女の属性によるものも大きいとは思うのだが、マスコミや世間は無神経だ。
そこから守る術を持たねばならない。
反抗するだけでは、だめだ。
自分の正当性をきちんと主張しなくてはならない。
プロとして活動するなら、それが求められる。
いや、アマチュアだってそうなんじゃないかな。
大会に出場したり、強化費などを貰っていたら、出資してもらっているのであれば、
説明は必要だ。
学校だって公欠にするならそれなりの理由がいるし、怪我だったり病気だったりするなら診断書がいるだろう。
ここまで述べると、フィギュアではちょっと「もやっ」とすることもあるだろうが、
診断書も出さず、認めている組織も問題だ。
前アメリカ大統領ですら、Twitterを多用するこのご時世ではあるが、あれはあまりお行儀がよいものではなかった。
きちんと扱ってほしかったら、こちらも襟を正すべきだ。
確かに彼女の今の精神状態では無理かもしれない。
だからサポートが必要なのだ。
きちんとしたマネジメントをすべきなのだ。
彼女のキャリアを終わらせるのはもったいないし、彼女自身が気の毒だ。
コーチを解任したり、ラッパーの彼氏がどうとか、色々噂はあるが、
彼女の物申す事はできないのだろうか。
裸の王様ならぬ、女王になっていないか。
そのあたりも心配である。
【今日の独り言】
フィギュアも、マネジメント付けれる選手は一部だと思う。
だけど、おおまかな業務とか、マスコミ対応のイロハくらい教えてあげる機関があってもいいんじゃないかな。
特に副会長さん。
おたくの事務所はどうですか?
特に会議など出席されていないようですし、アイスショーだけやっていても何だから、
そのあたりサポートしてくれないですかね?