2019年の全日本フィギュアスケート選手権
花もプレゼントも投げ込み不可になったとか。
バナーも最近は掲示不可になっている大会が多いから、なーと
思ってはいましたが、いよいよ、こうなってしまいましたね。
元々は、海外でもあったので、選手に「良かったよー」とか「ブラボー!!」の意味を込めて始まったんだと思いますが(よくわからないけど)
この間のさいたまのワールドを観たら、そりゃ、止めないと、と思ってしまう。
理由は
1. 競技前のアップの時間が選手毎、平等に与えらえない
2. 必要以上にリンクを痛める
3. フラワーガール&ボーイが怪我をする危険性がある
4. 選手に当たったりしたら、危険(昌磨が当たりそうになったことも)
5. 次の選手に対して、威圧感を必要以上に与えてしまう
6. 競技スケジュールがずれる可能性が出てきた
ってとこでしょうか。
多くの人が、とある選手への黄色い熊の投げ込みが原因だ、と
わかっていますね。
連盟もそこはもちろん言ってませんが、それ以外にありえないくらいの
光景が、つい3月に日本で起こっていましたものね。
この浮遊感のある黄熊にちょっと戦慄を覚えた・・・
なぜ花を投げ込むことになっていたのか
良く考えたら。
フィギュアはスポーツの試合であって、舞台ではなく、カーテンコールもないのに、
なぜ花とかを投げる事になったのでしょうか。
その理由、そういえば、テレビで放映していたのを思い出しました。
1994年の日本の世界選手権を盛り上げるために、当時日本スケ連のSさんが
提言した、というのです。
以前から花を投げ込む習慣はあったそうですが、統一感を出す事で、
大会を盛り上げたかったそうです。
そこに未来の選手たちが拾いに行く。
いつか私もこの舞台に立ちたいなーと思いながら。
ここまでは素敵なお話しです。
でも過剰になりすぎました。
愛情も行きすぎると過激になり、犯罪になってしまうことも。
全日本が禁止になる、ということは。
今期を持って現役を引退する選手に、送られるエール(花)がなくなってしまうということです。
私は、花はなくてもスタオペや、手持ちバナーで示せばいいとおもっているタイプなのでいいのですが、そうじゃない人もいるかもしれないですね。
それにフラワーガール。
今の現役選手もやったことがある、思い出のお役どころ。
いつかあの舞台にたつ、と幼心に誓った選手もいたでしょう。
無くなるのはさみしいかもしれませんね。
わかりますよ。投げ込みたい気持ち。
私もネイサンに投げ込めたら・・・!と思っていたものです。
でも、ワールドに行ったら、怖くなりました。
そんな気持ちを推しの選手に味あわせてはいけない、と強く思いました。
本来なら、自分たちの気持ちが選手にダイレクトに届く、唯一の機会だったはず。
それがこんなことになってしまうとは・・・
他のスポーツにはないところ
しかし、冷静になってみると、やはり特殊な状況でしたね。
他のスポーツで、競技が終わったあと、花やらプレゼントや、投げ込まれる競技が他にありましたっけ?
(投げ込まれるのは大概ブーイングの意志を指す事が・・・)
芸術性があるものだから?
では、新体操でも投げ込まれました?
シンクロ(アーティスティックスイミング)もプールに投げ込まれてましたっけ?
双方、これをやると回収に大変なのと、選手、演技に大きな影響が出かねませんよね?
やはり禁止すべきだったのかもしれません。
牧歌的な光景が、競技人口とファンの人口、そして経済効果によって
狂気の光景に変わっていく・・・・
もののあわれを感じます。
今回の全日本で、禁止になったのは、この間のオータムクラシックも少なからず
影響があったかもしれません。
禁止なのに、投げ入れていた人いましたよね?
あんな高いアクリルの壁を乗り越えさせるほど、
力いっぱい投げたのでしょうね。
そこにルール違反という遠慮はなかったのか。
フラワーガールがいないので、羽生さんも他の選手も自分で拾いました。
「私の投げ入れたプーさん、羽生さんが拾ってくれたわ♡」と
ルールを守らない人に、喜ばせてしまう結果になってしまったのでは?
戦う場所を間違えてはいけない
ここのところ、SNSで羽生さんのジャッジについて、色々な意見が
出ていました。
かなり過激な人もいれば、穏やかな人もいました。
でも選手達は、そのルールを飲み込んで試合に出ているのです。
その試合のルールは、きちんと守らないとジャッジされません。
当たり前です。
推しの選手がいるなら、その選手が納得しているルールを私達も守るべき。
戦う場所は、SNSでも観客席でもないです。
そんなルールを守らない人たちが、ISUのジャッジに対して採点ルールに
物申すなんてちゃんちゃらおかしい。
違う人たちだとは思いますが、そう思われてしまいますよね。
そうなると、その推しの選手が恥ずかしい思いをします。
自分のファンのマナー違反のために。
ネイサンはプーを好意的にコメントしていましたが、それは
彼の超絶的な精神力とコントロールの賜物です。
多くの選手は、心を乱します。
すべての選手を応援しろ、とはいいません。
それは無理な話。
でも、すべての選手にフェアな環境を与えてあげるのは、
私達の役目です。
ちょうどラグビーのW杯をやっていますが、
「ノーサイド」ですよ。
ルールをきちんと守る観客を見たら、また新たなルールを持って
花の投げ入れが再開されるかもしれない。
私たちがルールを守ることが、選手を守る事にもなります。
おとなしく、手持ちバナー&スタオペで、ブラボーを伝えましょう!!
でも、みなさん!
手持ちバナーも、自分の座席範囲内でね!
(いつも困っています、私)