とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

それぞれの世界フィギュア2021(昌磨編)

いよいよ今夜、男子SPが始まります。

 

日本のテレビは、ネイサンVS羽生で煽り立てていますが、

そのほかだって、素敵な選手はいっぱいいるし、表彰台を脅かす存在だって

きっといる(に違いない)

 

われらが宇野昌磨もその一人。

一度はどん底を味わいながら、ランビエールに師事し、

元の輝きを取り戻しつつ、さらにランビの芸術性もプラスされて、

素敵なプロを演じている。

 

昌磨の特筆すべき点は、

勝負にこだわるけど、こだわりすぎていない、という事でしょうか。

 

試合の結果はもちろん気にしているのですが、それよりも

練習の結果が出せるかどうか。

自分として満足のいく結果だったか、が彼にとっての最重要項目。

 

試合の重要性というより、一試合一試合向き合って、それだけを見つめている。

 

ただ、年数を重ねて、自分が年少ではなくなり、代表としての責任、先輩としての

責任など自覚している発言が増えてはきているものの、根本は変わっていない。

 

試合が楽しめればいい。

もちろん結果が悪ければ、楽しむもへったくれもないのだが、彼は練習の成果を

しっかり出せれれば、結果がついてくる選手。

 

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なので、ファンも一番望んでいる事は、

「昌磨が楽しめればいい」

 

もちろん結果を含めてです。

SNSで見ていても、昌磨には、母や親戚のおばちゃん、お姉さんがいっぱいいる。

 

指摘しつつも、あるがまま認め、それを愛でている。

 

公式練習でも結構転んでいても、彼が笑っていたら安心しているようだ。

 

名古屋のGPFのSPでこけた時も、現地で空気を感じた。

転倒した時、「えー」とは声が出ていたが、そのあとみんな笑っているのである。

「仕方ないなぁ、昌磨」というほのぼのした空気である。

普通あり得ないですよね。GPFですよ?五輪シーズンの。

 

昌磨を見ていると、ファンとアスリートは方向性が連動しているように感じる。

 

本人がいいんだから、いいんだよ、というのが基本にあって、不本意な結果でも

本人が納得していればよし。

本人が涙で暮れていたら、一緒に悲しむが、その悲しみとかやるせなさとか

怒りは他に向くことはない。

 

それは本人が自分にしか向けていないからだ。

 

彼が一度たりとも、ジャッジについて意見したことがあったろうか。

もっと点数が欲しいなどと、口にしたことがあったろうか。

 

彼が信頼しているものは、ファンも信頼している。

 

穏やかなのである。

 

そんな彼の周りには、いつも穏やかな愛情と信頼の空気が流れていて、

私たちを癒してくれる。

 

今回の世界フィギュアはどんな結果となるだろうか。

 

精一杯出し切れたら、彼は納得できるだろう。

(枠取りはそれとは別問題なので、責任は感じるだろうが、

たぶん大丈夫だ)

そしてスイスに帰って、ランビと一緒にまた研鑽を重ねるだろう。

 

ランビエールの元で、北京の先も続けてくれそうな雰囲気である。

ただ、今回の世界フィギュアでは、ランビの元でどれだけ成長したか、

お披露目してくれるのだ。

 

「なんでもいいよ、笑顔なら」

弟・樹くんの名言である。

 

今シーズンは、スケート以外にも、情緒的にも成長したと思う。

トロエマシスターズのおかげである。

 

人間的にも一歩成長した、宇野昌磨を世界フィギュアの銀盤の上で

早く見たい。

 

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昌磨がこんなに、動物を慈しむ姿を見せるなんて・・・・

 

 

今夜が楽しみですね。

 

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