新シーズンが始まったばかりで、色々情報不足の中、東京オリンピックが主要会場で無観客となった。
これを是か非かと問われると、難しい問題だ。
スポーツのために命を落としてはいけないが、反面、スポーツで
生きる力をもらった人もいるからだ。
希少がんを患って、何度も入退院を繰り返していた、この渡辺さんは、
平昌オリンピックの昌磨の演技を見て、「宇野選手に会う」という
希望を持ち、頑張って生きて来た人であるという。
人というのは、本当に医学だけで救われる訳ではないと、
思い知らされる。
希望という活力が、人の気力を満たし、体力となる。
マイナースポーツが陽の目を浴びるのは、オリンピックが一番だろう。
フィギュアも人気スポーツとなったとはいえ、やはり野球、サッカーのようにはいかない。
まさにこの渡辺さんも、平昌で昌磨を見て、「会いたい」という気持ちを持ち続けて
今があるのだろう。
本当にスポーツには力がある、というのは、こういう事だろう。
私の友人も、ご主人をなくされた後、ソチで真央ちゃんの演技を見て、
その後活力に満ち溢れた生活を送っている。
何を隠そう、私にグルノーブルのフランス杯に「行こう」と言い出したのは、彼女の
方である。
会社で重責を担っている彼女が、海外の試合を観に行くのは並大抵の努力があったに
違いないが、ザギちゃんやネイサンに会いたいがために、決行した。
私も、積年の夢である海外遠征というものが実現できた。
東京オリンピックは無観客になると、メインの競技以外、放映されない事が多い。
選手の友人や、家族も見られないのか。
ISOは決断が遅かったが、こうなる事は昨年から想定内ではあったはず。
せめて、ライブ配信はして欲しい。
手配は困難かもしれないが、そうするべきであると思う。
現地に行きたくても行けない人に対して、少しでもケアすべきだ。
スポンサー関係や、ISOの役員だけが見られるなんて、どんな茶番劇だ。
スポーツは組織委員会のためにあるものではない。
万人のためにあるのだ。
今から、どんな手を使ってもいいから、このような人々のために、見せてあげないといけない。
アスリートからほとばしる生命力が、彼ら、彼女らに力を与える。
切にお願いしたい。
たぶん北京は中国は威信をかけてやるだろう。
その時、世界はコロナでどうなっているのか。
せめて万人が見れるものにして欲しい。
【今日の独り言】
かくいう私も、ここのところ、仕事で参っている時にネイサンのワールドの演技を見て、なんとなく、立ち直った。
そういうもんである。