フィギュア界でも起こっていたことが、東京オリンピックで白日の眼に晒された。
卓球の水谷くんや、体操の橋本くんにもSNSで攻撃している人がいる。
どこの国の人か、どんな人達なのかは詳細にはわからないが、
一体何が気に入らないのか。
そして本日、ネットニュースでも知ったが、将棋の羽生さんの奥様である、
理恵さんが、法的措置も考えているということだ。
羽生さんが気に入らないのか(それはあまりないだろうが)その奥様が気に入らないのか。
もう、なんだかわからない。
SNSは諸刃の矢だ。
便利が不都合を産むことがある。
羽生理恵さんも、専門家に相談する、とおっしゃっているし、
水谷選手、橋本選手も各所属団体がコメントを出している。
しかし、この不特定多数に対して、どうにかできるものなのだろうか。
便利とは言え、とても恐ろしい。
大きな津波に対して、一個人が一体何ができるのだろうか。
ネイサンのことも、ヤフーニュースでチラと触れられていた。
ネットニュースは、自分で調べたりしない適当なものなので、
信ぴょう性がないが、もともとの経緯を知らない人には、誤解を招くものだ。
そこにマスコミの責任が生まれる。
紙面に印刷されなければ、責任が発生しないとでも思っているのか?
紙面として世に送り出すには、校閲というものが存在するが、ネットニュースにそんなものが存在しているとも思えない。
誤字脱字も甚だしいし、事実と異なることも多く載せられている。
テレビに出たり、ネットに出たり、紙面に出ている事が正しいと思っている人のなんと多い事か。
世界は、まず情報から人民をコントロールしている。
おりしも8月。
終戦関連の番組も多い。
それすら信じられないかもしれないが、今ならまだ戦前、戦中に生きた人たちはいる。
事実のカケラを拾い集めて、真実にたどり着く努力をしないといけない。
情報は大きな武器だが、時として牙をむく。
扱い方によっては、薬にも毒にもなる。
安易に扱っていいものかどうか。
ネットで叩くくらいなら、デモでもなんでもしたらいい。
(今のご時世はいけないけれども)
出自を明らかにして、声高に叫んで欲しい。
そういう勇気のない人には、情報を使ってSNSのように、公の場で人を叩いたり
する資格はない。
ネイサンの事にしても、言い方によっては、事実はまるで違うものと誤認されてしまう。
もともとネイサンは(たぶん)性善説の人なのだ。
人が好いから、気軽に色々応えてしまう傾向がある。
賢い人ではあるが、人が好いというのは、ときとして愚かにもなる。
くれぐれもトラップにかからないように祈っていたのだが。
それにしても、このコロナで人の心の荒みが進んでしまった。
それゆえ、人々の攻撃性も増してしまった気がする。
ネイサンの不幸は、特定の選手のファンに狙われてしまっている事だ。
世界王者である故の悩みと言っては、有り余るほどもものだ。
こういう中傷に対して、所属の団体は何をすべきなのか。
ISUもだんまりだ。
日本のスケ連も、だんまりだ。
今日の24時間テレビで、副会長さんがマラソンを走っているそうだが、
やるべきことはそういう事でないと思うのだ。
羽生さんがアイスショーやるんだから、そういう事を二重にやって
どうということなのだろうか。
リンク問題にせよ、問題が山積しているこの状況において、
そんな暇、とまでは言わないが、なすべきことは他にあるはずだ。
彼女の立場でないとできない事があるはずだ。
元アスリートとして生きていくのは、組織の長としてやっていくのか、
そろそろ決めた方がいいと思う。