とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

余談ですが。9.11のこと

9.11の事を述べられていたTwitterを見た。

その方はアメリカに在住されていて、その方のツイからは、異国で暮らすことについて

日常とか、色々な事が垣間見える。

 

どうしてアメリカ在住になったのかは、知り合いではないので、存じ上げないが、

いつも言葉の巧みさ、日本が便利な国であること、直接的な言葉では語られていないが、海外で暮らす日本人の苦労がチラチラとわかる。

 

その方が、9.11の事を語っていたので、

私も需要読まず、9.11の思い出とそれについて思った事をここに述べます。


9.11については、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んでいく映像をテレビで何度も見た。
本当に現実に起こっている事とは思えなかった。

映画ではないのか、と何度も疑った。


それまでに湾岸戦争もあったし、それによる影響も受けていたけど、
世界のどこかで戦争のない時はない、ということは知識として知っていた。

しかし、自分たちの日常に直接起こっているものではなかったから、実感としては

とらえられていなかった。

この9.11も最初は、どこか遠い国か、未来か過去の出来事ではないかと思うくらいだった。


しかし、この9.11はそのほかの部分で、その後の自分の生活に大きな影響があった。
まず、私の会社は他2社と合併する予定だった。その中の1社が9.11の再保険の支払いができなくなり、破綻した。


そのため、3社合併の予定だったが、その1社の合併はなくなり、私のいた会社が吸収することになった。

(その後、もう一社とはきちんと合併したが)


仕事のスケジュールは大きく変わり、その会社の社員、取引先に対して、説明と研修、契約、などの事後処理がバンバン入り、殺人的な忙しさに。忙しいだけならいいが、

破綻した会社の社員の方がもっと大変だった。

自分の会社なのに、破綻したという事実を上司からでなく、新聞報道で知ることとなったのも、驚きだったと思う。


そして、まだ慣れない会社で働くことになり、どうなるかわからない未来におびえ、

日々を過ごしているうちに、破綻した会社の社員だと中傷されることもあったらしい。


事実、精神的に病んでしまって、自殺した人もいたらしい。

こういう事は、戦争やテロだけで発生することではない。

けれども、これは、9.11のテロによって、対岸の火事だったものが、こちらに

違う形で上陸したのだ。

 

それでもなお、私たちは、戦争やテロはまだ対岸の火事だと思っている。


あんなにボロボロになった第二次世界大戦から76年経つ。当時の事がだんだん風化していく。


8月になると、戦争の記憶という番組がテレビで放映されるが、それでも今の日本人は、戦争は現実のものと認識していないだろう。


私も戦争を知らない世代だが、自分と自分たちの後の世代の意識に危機感を感じる。
戦争は起きない方がいい。しかし、だからと言って、戦争反対、と叫んでいるだけでは戦争はなくならない。


武器を持たなければ、争いは起きない、は正論だが、持たないからと言って攻撃されない訳ではない。


そして武器を使うだけが戦争ではない。生物兵器、経済、さまざまな戦争がある。
今の若者は、管理社会と自由社会とどちらを選ぶ、と聞くと、多くが「管理社会」を選ぶらしい。


私の姪っ子にも質問したら、「管理社会」と答えたので、びっくりした。
この回答は、次の悲劇を生む事になるのではないか、いや、なるだろうと想像するに難くない事実。

 

私は戦争を知らない人間だが、学生生活において、戦争という事実に触れる機会が

同時期の学生より、少々多かったかもしれない。

私の友人も同じだ。

きっと通っていた学校が、そういう事に眼をむけさせてくれる傾向にあったのだと思う。

 

小学校の頃にアンネの日記を読み、中学生になって、夜と霧を読む。

高校生になって、悪魔の飽食と、海と毒薬を読み、ベトナム戦争の手記などにも触れた。

高校の修学旅行は、長崎を含む北九州だったので、永井隆の事を事前に勉強した。

(正しくは、事前しおりを作らされた)

 

もちろんこれだけではないが、それらの多くはネットではなく書物から得たものだ。

 

書物が完全中立のものとは言えないが、流れてくる情報をうのみにせず、

自分で取りに行った情報なので、信憑性についても考える事が多かった。

 

大学の教授には、物事を結論付けるだけでなく、他の人と違う意見を持て、と

教わった。

 

今の若い子は、というつもりは全くない。

かつて私もそう言われていただろうから。

 

でもいつの時代も同じなのは、考える事をしないと、どんどんと搾取される側になり、

いずれ主体性もなくなる、という事ではないか。

 

社会に出る前の一時。

自分がどんな意見を持っていてもいい時期。

もっともっと考えた方がいい。

 

社会に出たら、考えて、これが正義、と思ってもその意見が言えない事も多々あるかららだ。

 

学生時代というのは、そういう自由な時期だと思う。

(やりすぎて学生運動になったこともかつてあったねぇ。生まれる前だけど)

 

閑話休題。

今、管理社会でいい、という若者たち。

自由と管理ということがどういう事かもう一度考えるべきだ。

 

歴史は繰り返す。

ウィルスと同じで、変化して繰り返す。

 

私の元同僚が、

「昔の事を知ってどうなるの。未来をみないと」

と言っていたけど、私はその時激しく反対した。

 

前言撤回。

若者だけではない。

 

戦争、テロ、差別、貧困、さまざまな事に関係していない人が多い国は、どうなるのか。

そのことについて、考察しなければどうなるのか、推して知るべしではないだろうか。

 

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ワールドトレードセンターは、NYに旅行に行った時に、ブルックリンから

友達とツーショットを撮った記憶がある。

あの美しいビルはもうない。



その方のツイを読んで、また考えさせられた日曜の午後です。

 

 

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