とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

戦争と平和。振り回されるアスリートたち。

たまに、古い動画や、画像がスマホに表示される。

そしてたまに、SNSで過去のTwitterなどが掘り起こされます。

 

そこでみると、国境を越えて、スケーター達が仲良くしている姿が。

 

 

 

こちらはTHEICE2018のネイサン、アリエフ、ボロノフさん。

アリエフのマジックにネイサンが目を白黒させている姿。

それを見て爆笑しているボロノフさん。

 

あの頃は、かわいいのう、と思ってみたが、今は泣けてくる。

 

あの頃は何の問題もないように思えてた。

でも、私は知っていたのに。

ロシアは旧ソ連だったってことを。

 

そして今週末、家の整理をしていたら、「ホワイトナイツ」のDVDが出てきた。

 

このブログでも再三載せて来た、ミハイルバリシニコフとグレゴリーケインズの

映画。

 

亡命したロシア人ダンサーが、飛行機の不時着でソ連の軍事施設に不時着。

犯罪人として、捕らえられる。

そこにアメリカから亡命してきた、タップダンサーがシベリアに住んでいて、

この二人が出会って・・・というお話し。

 

これを見ると、共産圏という国が個人のプライバシーなどあり得ないという事が

解る。

事実、ウクライナ問題が勃発するまでのロシアというのが、あの冷戦時代からして

信じられない。

 

この間、3年くらい前のカード会社の機関紙に、モスクワツアーの案内があったのを見た。

赤の広間、レニングラート、エルミタージュ美術館。

私たちが学生の時、行けるはずのない彼の国が、こんなに門戸を開いている事を

過去の自分たちにも教えてみたい。

と、同時に今の学生たちにも、あの冷戦時代のソ連と東ドイツ、東欧の情勢を

見てもらいたい気持ちでいっぱいだ。

 

会社の同期が「過去の事を学んだって仕方ないじゃない」と言い放ったことがある。

その人にも、今聞いてみたい。

本当に過去の事はすべて忘れ去った方がいいのか。

 

でも、本当に北京前は良かった。

あんなに断絶された東の国のスポーツ。

かなり自由になり、バレエダンサーも、お国のものしか踊れないという時代から

大きく変わったのだろう。

 

まぁ、私がびっくりしたのが、今までソ連の選手たちが自国の作曲家の

音楽でしか滑ってなかったのに、プレスリーなんて滑っちゃう時代になったんだわ、と

いう事。

 

しかし、それはみせかけの自由だったのか。

 

選手たちには罪はないのに、交流のあった選手たちも今は断絶されている。

 



マライア、ネイサン、アリーナ、アリエフ。

THEICEの間の束の間の自由時間。

 

そんな時代がまた戻ってくるのだろうか。

 

コロナで断絶された世界が、また東と西。

いや、ロシアとそれ以外の国で断絶してしまった。

 

ロシアの自由を知ってしまった若者たちは、旧ソ連時代の体制に耐える事ができるだろうか。

 

この話に結論は出ないが、ウクライナ、そして戦争のために機会を失いつつある

アスリートたちが気の毒でならない。

 

そして育んできたアスリート同士の友情は・・・・

 

アスリートのピークは短い。

今は早く戦争が終わり、また自由な世界が戻ってくるのを祈る事しかできない。

 

【今日の独り言】

自由なアスリートと発言したが、ドーピングがこんなにまだ残っているということは、

みせかけの自由だったのか。

闇は深い。

 

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