紀平さんが、まだ全日本への挑戦をあきらめてない。
当然だと思う。
4年に一回の五輪。
しかも前回も、年齢制限の壁で出られなかった。
もう4年も待てというのか。
スケ連の公式発表がないので、どうなんだろう、とは思っていた。
紀平は今季初めに負った「右足関節骨軟骨損傷」の故障箇所が完治せず、出場が極めて困難な状況となっている。だが、現時点では出場可否の判断を下しておらず、わずかな可能性に懸けて最終判断を開幕当日まで引き延ばすことを決めた。関係者によると、同日に出場可否の判断を下すといい、昼過ぎに行われる公式練習で氷上に立って故障の具合を確かめる可能性もある。
今季、紀平はグランプリ(GP)シリーズのスケートカナダ(バンクーバー)、NHK杯(東京)を回避。今大会は北京五輪代表の最終選考会という位置づけで、欠場もしくは途中棄権すると五輪出場の夢はついえる。
今彼女が立たされている状況は、よくわからない。
なので、一般的な事しか言えないが、アスリートとして最後まで可能性を模索するのは
当然である。
ただ、今後の事も考えつつ決めてもらいたい、という気持ちはある。
今回出場する事によって、自分の足の状態がどうなるのか。
夏からこっち、治療しながら練習をしていたと思う。
7月には状態がはっきりしていたそうだが、8月の【THEICE】には出ている。
ここは出るべきではなかったのではないかと思う。
あと無理をして全日本に出場して、五輪出場の権利を獲得したとしても、
果たして五輪までに足は完治するのかどうか。
無理して出場して、出れなくなることが𠮷となるのか、凶となるのか。
そして無理して出場したはいいが、良い結果とならないばかりか、
怪我が悪化してしまった場合。
待てば完治すればまだ、良いが、完治しない結果となってしまった場合だって
考えられる。
悪い方ばかりに、と思われるかもしれないが、何が起こるかなんて、誰にも
解らない。
6分間練習にだって、落とし穴がある。
そんな選手達、イヤってほど見て来た。
それで本人は心の折り合いがつくならそれも良かろう。
ただし。今年は異例の年。
通常、五輪、世界選手権、四大陸の出場は、全部出る人。五輪のみ。
世界選手権のみ、とか、色々な組み合わせがある。
今、試合前の隔離状況が流動的に変更になる可能性を考えたら、1/18から1/23までの
タリンの四大陸に出場する選手は、五輪には出る事は難しいと思う。
ただ、五輪の補欠については。
四大陸に出る選手のレベルで決められると思う。
そうなると、出場するか否かは、全日本が終わった直後には決めてもらわないといけないと思うのだ。
辛い事だが仕方ない。
平昌の時に無良くんが現地入りしていた、という事がまことしやかに囁かれていたが、
本当だったとしたら、その選手の気持ちはいかばかりか、と思うのだ。
それどころか、四大陸も棒に振ってしまいかねないこのご時世。
決断は早めにしないといけない。
悪化せず無事、五輪への資格を取れるに越した事はないのであるが、
今の段階で悩んでいるのでは、それも難しいのではいかというのは想像に難くない。
四年に一回のスポーツの祭典。
アスリートなら誰でも出たいに決まっている。
しかし、その時期にピークを合わせるのがなんと難しいことか。
そして、日本中のスケーターの憧れる全日本の舞台。
それがダブルでかかっているので、悩んで当然だ。
代表選考会だけじゃない、と思うんだけどなぁ・・・・
願わくば、彼女が本当に納得できる結果となるよう、祈るしかない。
そして、本当にすべての選手が、納得のいく大会となりますように!!!!