とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

ネイサンと昌磨 二人のSOI

SOI大阪公演、4/5に行ってきました。

 

アリーナが外れて、スタンドSSでしたが、久しぶりに前の人の頭を

気にしなくてもいい席でした。

 

リンクのロングサイドの中央でよかったです。

 

ただ、今回の大阪公演は西側ショートが良席という情報があったので、

そのあたりは少々残念でした。

 

久しぶりのSOIでしたが、五輪と世界フィギュア終わって直後の

ショーだったので、選手のお疲れ具合が心配でしたが、今回は、

ほとんどの選手にその心配はなかった気がします。

 

始まってびっくりしたのは、例年になく、アメリカ選手主体のグループナンバーが多く、JAPAN TOURだぜ? アメリカじゃないぞ?と錯覚するほどの

ものでした。

 

もちろんグループナンバーのリーダーはネイサン。

ジェフも色々考えて、振り付けしたんだろうなぁと思うくらい、ネイサン中心だった

気がする。

ただ、そこは弁えているネイサンだから、悪目立ちはしない。

リーダーとしてグループナンバーをひっぱっていくけれども、群舞に溶け込んで

でも埋没していない。

 

みんなの間をすり抜けて、流れを作っていくネイサンを観ていると、

若かった平昌直後のSOIから、大人になったんだな、としみじみ感じた。

 

そして昌磨。

驚くくらいグループナンバーがなかった。

どうしてだろう。

 

大阪SOIは、海外選手は直で大阪入りしてたけれども、日本選手は一度自宅に

戻っているからなのかな。

 

そして昌磨のグレスピ

昌磨は、全日本の幸せなグレスピを見て、「ああ、復活した」とは

思っていたのですが、この公演でのグレスピを見て、

「まだまだ進化する余地があったのだ」と少々驚いた。

 

シェイの振付の第一印象は、太古の音楽のリズムを昌磨の重厚なスケートで

表現するものに感じていたが、それを無理やりSPの枠にはめたから、

少々窮屈になってもいたな、という印象があった。

 

しかし、SOIのグレスピは、もうワンランクあがった気がする。

振付も、マイナーチェンジした感があったが、そもそものスケーティングが

変わった。

重めのスケーティングが、時として軽く表現できるようになり、

繊細さが垣間見えるような仕上がりになっていた。

ブルドーザーが火の玉を発射するような、初期のグレスピもいいけれども、

今回のようなリズムがうねって美しく昇華できる感じも素敵だった。

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来シーズンもSPかFSはもう一度シェイにお願いしてもらいたい。

今の昌磨に合ったものが出来上がるような気がする。

 

そしてネイサンのロケットマン。

もはや、ネメシスと同じくらい、ネイサンの代表作となった感がある。

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そしてこれを滑っている時のネイサンは、本当に楽しそうで、こちらも

つい笑顔になる。

なんとなく、股関節に違和感があるのか、開ききってないような、

力の入れ具合が全盛期と違う感があったけれども、スケーティングがうまくなったなぁとしみじみ思う。

海賊あたりの時は、ステップなどは良かったけど、漕いでいる感がちょっとあったので

マリーさんたちの練習の成果かな、と思った。

 

実は今回の公演で、2回泣きそうになった。

昌磨のグレスピとネイサンのロケットマンだ。

 

前者は「ここまで来たか・・・!感無量」

後者は「もう、お別れか。」という寂寥感から。

 

昌磨は現役続行だし、ネイサンは保留している。

ただ、通常の予定では、もう学業に専念するだろう。

 

しかし、スケートが好きで、どんな成績でもしがみついて離れたくない、と

思うくらいでなければ、辞め時を間違えてはいけないと思う。

休み時期も同様だ。

 

どうしても、スポーツを極めるということは、身体にいい事ではない。

そうなると、他の計画も狂ってしまう事もある。

 

ネイサンは、今、五輪金メダルを達成して、幸せに包まれている。

少々浮かれていても、仕方ない(浮かれている、と言っている訳ではない)

そのふわふわした多幸感を引き締めて考えてほしい。

 

私ももちろん現役のネイサンは見たい。

でも、これから彼が進むべき道は、両立できるほど簡単ではない。

でも両立させていたのだから、恐ろしく、色々なところに負担がかかっていたはずだ。

 

そして昌磨も。

顔が可愛くて、勘違いしてしまうが、ゆまちと同年代ではない。

24歳というピークを迎えつつある年齢だ。

 

続けると本人は言っているが、段々と簡単ではない年齢になってきている。

 

大好きな選手二人。

 

彼等をいつまで見ていられるのか。

幸せだけど悲しい。

 

そんな気持ちが沸き起こってきたショーだった。

 

あと2公演分のチケットを持っているが、

見終わったら、どんな気持ちになっているだろうか。

本当に泣いてしまうかもしれない。

ほほ笑んでいられるかもしれない。