とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

真のレジェンドは、競技の発展を望んでいる

みなさま、こんにちは。

 

先日、ヤクルトの村上選手が、今シーズンの本塁打数(55本)で王貞治さんの

記録を破り、話題となっております。

 

その時に、往年の野村克也さんとの交流について、ニュースがあったのが

印象的でした。

 

まだ、海の物とも山の物ともつかない村上選手に、

王さんの記録を抜け、とりあえず俺の記録(52本)を抜け、と言ってたコメント。

 

常々思っていたのですが、たとえば、マラソンとかの試合の中継とか

解説を聞いていると、往年のメダリストたちは、こぞって今の選手の

素晴らしさとか、色々語り、ものすごい熱量で応援している。

修造もしかり。

 

その中には、自分のやっていた競技を愛し、発展を望み、自分の記録なんか

抜いて欲しい、というのが伝わってくる。

 

いつも気持ちがいい。

 

真央ちゃんも、トゥルソワ先輩、ネイサン、紀平さん、色々応援している。

 

とても気持ちがいい。

 

解説している元選手が、自身の記録にこだわり、グチグチ言っているのは

大変見苦しい。(張本とかね)

 

競技と選手は発展していく、というのは当たり前のことで、昔より記録が出なくなったら、それは競技として魅力がないとしか言いようがない。

だって、競技というのは、記録に挑戦していくものだから。

 

真のレジェンドというのは、自身の記録はいずれ破られると、きちんと自覚している。

むしろそうでないといけないと思っている。

 

村上選手も、53号のボールは野村克也さんに捧げたいと言っていた。

まだ1年目の選手に大きな期待を抱き、励ましてくれた往年のレジェンドに対して

敬意を表していた。

これもすばらしい。

 

色んな世界で、色んな記録が生まれ、乗り越えていくものを見かける。

思い出せ。

自分が記録を破った時、破られた選手がどうだったか。

 

スポーツにしても、どんなものにしても、人間である以上「老い」からは

逃れられない。

 

         

 

うちの親もそうだけど、いつまでも自分が若い気持ちでいる。

気持ちだけならいいが、若い時にできたから今でもそれが出来る、と思っている。

たとえば、ゴルフの飛距離だの、柔軟だの、逆上がりだの。

 

80歳過ぎても、やれると思っていて、実際70歳の時挑戦して、怪我とかしている。

なのに、老いた事を認められず、出来ない、と愚痴っている。

 

気持ちが若々しいのは、大変良い事だが、現状を受け入れるという事も重要。

 

スポーツ選手も引退する際は、限界を悟り、去っていく。

 

今の自分を知る、という事は大変重要なのだ。

 

引退した選手が現役と張り合うというのは、おかしい。

別なステージにいっているのだし、本当に競技として勝てると思っていたら

大間違いだ。

 

競技も選手も進化する。

一度でもレールから外れたら、並大抵の努力では戻れない。

 

元選手も、応援している観客も、それをわかっていると思う。

でも、解らない人たちもいる。

 

そういう人達は、老後、本当に困った人になるだろうな、と恐怖を感じる。

自分の親ですら、かなりしんどいのだ。

 

それはそれ、と割り切れればいいが、この情報社会(古い言い回しだな)

他に被害が及ぶことも多々ある。

 

自分たちだけで、その世界が構成されていれば、それでいいが、

下界に降りてくることもある。

 

控えて欲しいなぁと思うのである。

 

そして、偉大な選手の記録は破られても、その偉大さは汚されることはないのだ。

そこをもう一度、思い出して欲しい。

 

 

 

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