東京マラソン、WBC、色んなスポーツイベントが真っ盛りの3月。
スケートファンにとっても、選手にとっても、重要な一番がやって来る。
「世界フィギュア2023」
今年はさいたまスーパーアリーナで開催される。
私も4年前とは違う気持ちで臨んでいる。
思えば、試合という形で現地観戦したのは、2017年のGPF以来で、
かなり興奮していたのを覚えている。
仕事で週末に行けなかったり。
転職前は、3月に休むなんて、ありえなかった。
だから世界フィギュアに行ける事は、人生においても初めてで、
そして応援しているネイサンが出るので、かなりウキウキしていた。
ただ想像を絶する風景を見たのも、これが初めてだった。
色んなスポーツ中継をテレビで観ていたりすると、歴代のレジェンドが
今活躍中のアスリートに対してのリスペクトと応援をしている姿が印象的だ。
この記事も同じ。
この記事は将棋の名人戦について。
フィギュアファンのくせにちょいちょい将棋ネタを入れるのがどうか、と
言われれば、なんとも言えないが、一人の天才が出現しているその界隈において、
スポーツでも将棋界でも似たような現象が起こるものである。
現在、最年少名人記録(21歳2カ月)を持つ谷川浩司十七世名人(60)は「藤井王将がA級入りした時は複雑な気持ちでしたが、これだけの成長ぶりを見れば『記録を破られても光栄なこと』と気持ちが変わってきました」と明かした。
愛知県では、ほぼ100%の人間がその存在を知っている「藤井聡太竜王」の事である。
彼は最年少記録を欲しいままに、たった5年で名人に挑戦する権利を、昨日獲得した。
今までの最年少名人は、谷川浩司十七世名人である。
先日、大盤解説会で、解説をされていたが、大変に上品で、スマートな紳士である。
その御方も、「記録を破られるのは複雑だった」と吐露されているが、改めて藤井竜王の天才性に、「破られても光栄なこと」と思うようになった、と。
競技、将棋問わず、発展するためには、競技の普及と世の中への周知度、そして
記録は破られ、更新されていくこと、が重要だと思う。
ずっと破られない記録も、もちろん素晴らしいのだが、これまで破られなかった記録が
破竹のごとく破られていく天才が出現したら、それはもう、世の中が沸き立つ。
今WBCをやっているが、大谷翔平も同じだ。
かつてのベーブルース以来、という野球界の偉人に迫る彼に、みんな熱狂している。
そしてみんなが応援している。
そういう状況に私も、興奮するし、なんだかウキウキする。
そういう状態だったのが、フィギュアで言えば、ネイサン・チェンの登場だったと思うのだが、そこがフィギュアの難しいところなのか。
イェールに入学したら、初年度は難しいと思われていた、ワールドのタイトルも
渡さずに、北京まで走り抜けた。
ネイサンの強さについて、某界隈からクレームが来るかもしれないが、
これは数字ではっきりと証明している。
やれ、採点が甘いのなんのと言われる方々もいるだろうが、それはその競技に
参加している以上、審判は絶対である。
その審判に助けられた事だってあったはず。
本当にその競技が好きで、そしてその競技の選手が好きなら、そんなことで
文句をつけていてはいけない。
自分の好きな選手がやっていた競技を貶めてはいけない。
そして、レジェンドは未来のレジェンドを称えるべきである。
私は谷川先生の藤井竜王に対しての言葉を聞いて、ますます谷川先生の素晴らしさに
感銘した。
自分は将棋を指す事は難しいのだが、将棋というゲームがきっと人間性をも高めうる
素晴らしいものなんだ、とコメントから伺い知れる。
2019のさいたまワールド、2019のミラノのGPFで、トラウマになった方の
コメントを見る事がある。
そんな行動はとってはいけないのだ。
過去の舞台を汚してはいけない。
スケートファンを自称するなら、そうあるべきだ。
【今日の独り言】
ネイサンはいつも、他の選手や後輩をリスペクトしていたよ。
昌磨だって。。。。
なんでこの界隈だけ、物騒なんだろう。