GPSでわれらが大騒ぎしている最中に、ネイサンが色々投下してくれました。
その中のコメントで、うれしい事とちょっと寂しい事が入っていました。
まずは、タイトル
The Beijing 2022 gold medallist is a semester away from college graduation at Yale. With a focus on his studies, he’s leaving the door cracked to a return: ‘It has to come from within.’
学業に専念しながらも、復帰への扉は開いたまま。
まだ希望を持ってもいいのかな、という感じ。
しかし、全文をDLで翻訳を掛けてみると、
とても今の生活に満足している感じが見て取れる。
学業が忙しくて、あまり復帰の事とか深く考えていない。
(心臓病の研究をして、学会にも発表している)
しかし、スケートを愛している。
でも、復帰するとしたら、手術を考えないといけないのかも。
そうか、そうですよね・・・・
元々平昌で金メダルを獲ってしまったら、大学に行って、もうスケートを
辞めてしまうかも、とも恐れていた。
こう言っては不謹慎ではあるが、あの時メダルが獲れなかったので、
4年生き永らえた(私が)感がある。
そして、名プログラムを世に送り出して、私たちファンを楽しませてくれた。
感謝感激です。
しかし、それ以上望むのは、もう無理なんだな、と痛感しました。
私たちの中でも、
「ネイサンには、セカンドキャリアを成功させてほしい」
「でも試合のネイサンも観たい」
でせめぎ合っているのに、ネイサンが悩んでいない訳ではない。
五輪で念願の金メダルを獲得し、シニアのタイトルをコンプリートしたネイサンは
競技としての結果は、もうこれ以上望むべくものもない。
ただ、やはりトップの選手であるが故、プライドもあるだろうし、周囲の期待も
半端ない。
復帰しても、復帰前と同じくらい、いや、それ以上の結果を期待され、自分でも期待してしまうだろう。
でも、競技をお休みしていた期間にも、競技は進化していく。
五輪シーズンのネイサンなら、今でもトップグループにはいられるだろうけれども、
ぶっちぎりトップでいられるかどうか、というのはわからない。
ましてや股関節の問題もある。
本当に競技に復帰するなら、手術が必要と。
でもそれでは、ネイサンの次の目標へ遅れを取ってしまう。
スケートは、現役でなくても、やっていける。
そういう事だろう。
そして怪我の心配をしなくてもいい、今の状況がとても幸せそうだ。
真央ちゃんも言っていたじゃないか。
引退後できなくなったことは?
-トリプルアクセル!
引退後できるようになったことは?
-スケートを心から愛して滑れるようになったこと!
ネイサンもそうなのかもしれない。
でも、GPSを見て、「ああ、僕もあそこにいる事ができたんだ」と
ほろ苦い思いがあるうちは、はっきりと「競技から去る」とは言えないだろうな。
私たちも、ネイサンがここにいない、という事実をほろ苦い思いとして
受け止めている。
競技プロでロケットマンを使っている選手を見たりすると、ふいに涙が出そうになったりする。
お互いに、ほろ苦い思い出が消えるのは、いつだろうか。