とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

滑走屋は本当に滑走していた。

滑走屋、中日に日帰りで行ってきました。

新幹線で博多まで行くのは、高校の修学旅行ぶり、と自身で振り返って

驚愕でした(笑)

   


行きは友人と一緒だったので、タクシーに乗ったのですが、運転手さんにパピオと言わないと通じないという・・・(笑)

 

滑走屋というショーだったので、色々駆け抜けるのかな、と思ったら、本当に

駆け抜けた。

 

スケーターがものすごい勢いで駆け抜けていっている。

髙橋大輔がものすごい勢いで、アイスショーのテンプレを破り駆け抜けた。

そして私たちの心に駆け抜けていった。

 

いや、すごい取り組みだった。

これは高橋大輔でないとできないショーだな、と痛感。

ここまで1人1人のスケーターの色を消し、個性を際立たせ、短期間にスケートスキルを上げさせる。

よくぞ、ここまで、と言った感じ。

 

75分間ノンストップという事は、サンクスとかBEYONDに倣ったものだとは

思うけれども、高橋大輔は自分にしかできない事をやり遂げた。

 

ロングランを狙って、緻密な計算と練習を元に創り上げたBEYOND

現役と社会人スケーターを短期間で叩き上げ、一瞬の風のように駆け抜けていく

滑走屋。

 

やられた、と思った。

きっと真央ちゃんも、「やるじゃん。大ちゃん」と思っている。

 

真央ちゃんにしてもそうだが、一緒に滑って、背中を見せないといけないものってある。

現に、眼の前を通り過ぎた高橋大輔の背中のかっこよかったこと。

リンクを上がる時は、息もあがっていたが、姿勢はきれいなまま。

プロだ、と思った。

 

たぶん今の国内スケーターの中でそれができるのは、浅田真央と高橋大輔だけなんだろうな、と痛感したショーだった。

 

もう、かっこいい、の一言。

全員がかっこいい。

照明は思ったほど明るくなく、スケーターの残像というか、影が踊っているようで、

それでいて存在感がある、という不思議な感覚。

もう、アンサンブルスケーターか、ゲストスケーターか判別がつかないくらい

みんなうまかった。

 

そして。

なんですか?

ショートトラックのようなスケート。

フィギュアの人もあれだけ滑れるんだ。

 

観た後の感想は、爽快、かっこいい、あっという間。

今までのアイスショーの概念を取っ払ったものだった。

 

オーヴィジョンアリーナという小さなハコだからこそ、休憩なしで、

一気に終わらせる必要があったのだろう。

休憩があったら、トイレ問題とか大変だ。

そして、このリンクの存続。

エスカレーターのそばには、サポートしてくれている企業の名前が連なったパネルが

おいてあった。

結構な数だ。

これだけの協賛を得るのは、大変だし、それを継続させないといけない。

正直、このクラスのリンクは、名古屋の邦和とか大須レベルで、お客を入れるには

少々難がある。

でも、ここに集客するのに意味があったのだ。

 

このリンクの存続に関して高橋大輔が尽力していたのは、少し前。

存続を取り付けても、その後の活動如何によっては、また危機に陥る。

 

そのために何ができるか、と考えた一手だったとは思う。

 

試みがすばらしい。

そしてショーの内容も。

 

3日間だからできる、3日間でしかできないだろう、というショーだった。

会場にしても。

観客の集客にしても。

そしてスケーターの体力にしても。

 

しかし、博多という地で、ここしかやらない!という所によく、みんな行くよね。

(おまえもな)

公演が終わって、外に出ていく観客の感想をなんとはなしに聞いていると、

髙橋大輔ファンであろう方々も、すべてのスケーターに対して賛辞の言葉を発していた。

 

いや、もう、すごいとしか言えない。

 

毎回ほぼ満席。

一回観た人は、次の公演の切符も買う。

BEYONDと同じだ。

 

こんなショーを待っていた。

そんな感じがする。

 

 

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