競泳の入江君の引退会見をチラとニュースで拝見した。
世界選手権、五輪とか、大きな大会の前と後には、こういう引退の会見が多くなる。
やはり競技人生に一区切りつけるのは、こういう時期なのかな、と。
フィギュアもそうだけれども、アイスショーとかスポンサー問題が多い選手なんかは
事前に決めていればいいが、そうでない場合は、色々と調整も大変だろうなと思う。
入江君。
世界一美しいフォームの背泳の選手。
ペットボトルをおでこに載せて泳ぐ姿を見て、泳ぎがうまくない私としては
(中学まで息継ぎできなかった)驚愕のスタイルだった。
その時思ったのが、
やはり美しい、正しいフォーム、姿勢で競技を行えるということは、
成績にも繋がる要因のひとつになるのだな、と言う事。
彼は五輪では金メダルは取れなかったかもしれないけれども、
彼の美しいフォームは永遠に語り継がれる。
「(競技を)長くやりすぎちゃったかな」とおっしゃっていたが、そんな事はないと
思う。
ただ、本人のセカンドキャリアに影響してしまう事であれば別であるが、
大好きな水泳を好きなだけ、できたというのは良かったと思うし、
競技が成績だけではないという事を知らしめてくれたと言う事もあるので、
競泳界、スポーツ界にとっての貢献は大きいものであると思います。
マカロンが好きだったり、ピアノが上手だったり(あれ?誰かを彷彿とさせる・・・)
多才な入江君。
栄光の架橋🎹
— 入江陵介 Ryosuke Irie (@ryosuke_irie) December 22, 2019
昨日の新・国立競技場オープニングイベントのゆずさんの栄光の架橋を聞いて久しぶりに弾きたくなったので…
何年ぶりかという位かなーり久しぶりに弾いたので下手です🙏
電子ピアノで横に携帯置いたのでカタカタと音が…😓 知らない方も多いかも知れませんが、 pic.twitter.com/1QTqVOh5Wi
それでも色んな壁があったみたいで、ロンドン五輪の翌年の不振な時期に
真央ちゃんに励まされたというのは有名な話
番組では、2012年ロンドン五輪で銀メダルを獲得したものの、翌年の世界選手権では個人種目でメダルを逃し「ぼくは(表彰台の)真ん中に立てない人間なんだな。今後のことはゆっくり考えたい」と振り返った当時のインタビューも放送。その後も椎間板ヘルニアを患うなど、現役続行への意欲をくじく試練に見舞われた。
そんな「どん底だった」という2014年、入江の続行への背中を押してくれたのが、ソチ五輪に出場した女子フィギュアの浅田真央の渾身の演技だったという。
たしかに競技者としては、メダルというのは最終目標。
しかし、本当にその競技が好きな選手はそれだけではない。
人の心を動かすきっかけになるのは、成績かもしれない。
成績が良くないと報道にものらない。
でも入江君にしても、真央ちゃんにしてもそういう選手ではない。
同じアスリートとして、感じるものが多かったのだろうなと当時の私は
ぼんやり思っていた。
昨日の会見の様子を見ると、パリまで行きたかった気持ち、大好きな水泳の競技の一線から引くという気持ちが涙となっていて、なんだかじん、としてしまった。
そして同じ時期に闘った、北島康介さんの登壇と花束(BOX)贈呈にも感動した。
そういうところが、真剣勝負の先にある美しいもののひとつなんだろうな、と思う。
たぶん観客としての私たちより、同じアスリート同士の方が、より真央ちゃんの
戦績に対して、そして演技に思う所が多いのだろうな、と痛感した。
真央ちゃんの時は、昌磨が花を渡してくれた。
では、と言う次のセリフは、ここでは言わない。
まだ考えたくないから。
入江君は、アナウンサーにも興味があると言っていたし、賢く多才な人なので、
リポーターとしても優れたものを発揮できると思う。
そしてあの美しいフォームは、誰かに引き継いでもらいたい。
フィギュアで言えば、Pちゃんとか小塚君とかのスケートは誰かが継承してほしいと
思うのと同じくらい。
お疲れ様、入江君。
そして、これから頑張って!!