とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

史実と真実と報道と検証の問題

事実(史実)のどこに光を当てるかで、印象が随分変わるものだ。

 

とある選手の特集のような番組を拝見したが、(先週の日曜日の)

フィギュアの全日本から、世界フィギュアなどの選考とか、

3Aが王様のジャンプとか、4T-3Tの高難度ジャンプとか。

 

某選手の発言とか、そのコーチのインタから3Aは「王様のジャンプ」というらしいが、果たしてそれはフィギュア界全体周知の事なのか。

 

その界隈(コーチ)だけの話なのか。

 

テレビという媒体を通すと、それが一般視聴者の真実となるので

結構怖い事だな、と常々思っていたのだが、この番組も概ねいい感じだったが、

全日本などのイメージは、現地で見ているのと大きく違った。

主観であるので、何とも言えないが、フィギュアをあまり知らないMC達は

「そうなんだ!!」と感嘆していた。

 

もちろん特定の選手をフォーカスしている番組なので、その選手を大いにアピールするのは重要だし、事実を伝えて、ただ、それがちょっと光の当て方だったり、

全部を伝えていないと、印象が変わるのには、改めてびっくりした。

          

 

だってその選手がまるで全日本で表彰台に乗ったかのような取扱。

確かに全日本の順位は何秒か映りましたよ。

でも、それは全員が注視していたのか、と言えば違うのだろう。

 

事実、その時滑走屋を観に行ってたので、家人が帰ってきた私に、

〇〇選手、テレビに出ていたよ。すごいね、あの子。

全日本でいい成績だったんだね、と。

いや、悪い成績ではないが、表彰台は、昌磨、ゆまち、草太だ。

 

スケオタと一緒に暮らしている関係上、家人はある程度詳しいが、

そんなレベルなのである。

 

それと同時に、夜に大河ドラマを見て、またちょっと怖くなった。

以前もこのブログに載せた「光る君へ」である。

         

       


結構面白い。

平日の昼間に放映されている韓流ドラマ並みに、中毒性があるやもしれぬ。

 

が、しかし。

これは光の当たり方の問題ではない。

事実をどうとらえるか、というのはいいのだが、事実と違うものをぶち込んでいる時点で史実として認めてはいけない。

 

では、このドラマを否定するのか、といえばそうでもない。

何度も言うが、結構面白い。

 

ただ、怖い。

氷艶と同じで、「源氏物語ってこういう話しだったんだ」と同じく。

「紫式部の人生ってこうだったんだ」と史実を勘違いして理解してしまう層が

確実にある、ということ。

大河というのは、そういう効果がある。

 

史実を解釈次第で、どうとらえるか、というのは、国文学者も研究として

いるので、全然かまわないし、論文など、過去と同じものを書いてはいかん、と

教授に言われていたので、それも面白い。

 

ただ、史実は史実で大切にして欲しいのだ。

 

この脚本に問題があるのではなく、これを史実と勘違いさせるような

アピールをNHKがしているのが、あかんという事だ。

 

自国の素晴らしい最古の長編小説の作者。

謎が多いのだが、空白を他の事実から考察して埋めるのはいいが、

いきなり紫式部の母を道兼が殺したり、道長と式部が幼いころに出会っていたという

いうエピソードには、本当にびっくりした。

初回からこれでは・・・と思ったら、もう、大概の事はびっくりしなくなった。

まぁ、私もこういう歴史上の人物をパロったりするのは嫌いじゃない。

(むしろ好き)

 

面白いし、役者も良いのではあるが、NHKにはくれぐれも言いたい。

「これは全部史実ではない」という事をどこかで発信せよ。

 

ただでさえ、政治資金問題で、確定申告も誤解されている昨今、史実と、検証とは

違うのだ、という事を伝えて欲しいのだ。

私たちから放映料を取っているので、そのくらい国民の知識向上に役立ってほしいよね、と思う次第である。

 

テレビもその他のマスコミという媒体というのは、大きな力を持っている。

そういう力を持っている者には、高いモラルを持っていて欲しいのだ。

SNSが隆盛している今日では、全部ではないが、まだまだ国民の気持ちを変えるに

十分な影響力を持っている。

 

改めて、平昌五輪のFSが6年前、と言う昨日。

思った事だ。

 

あのシーズン、ネイサンは五輪以外全部勝っていた。

負けたのは、五輪だけ。

その後、北京まで、スケアメ以外は全勝だった。

申し訳ないが、他の選手の追随を許すものでもなかったし、激闘(せっているかどうか)といえば、ぶっちぎりだった。

 

にも拘わらず、過去の成績を持ってきて、ネイサンの成績を

他の選手が崩せるようなイメージの報道は、一ネイサンファンとしては

忸怩たる気持ちであったのだ。

 

だって、最終的には、30点から40点、ぶっちぎってたよね?

 

ネイサンはそうは思っていないと思うし、結果はほんの少しのほころびで

変ってしまうものだ、とわかっていたと思うから。

 

でも、そのほころびをひとつも許さずに平昌から北京まで努力し続けた

ネイサンをもっと称えて欲しかったのだ。

 

         

          


そして報道の伝え方によって、別に嘘を言っている訳でもなかったから、仕方ないのではあるが、それは国内選手同士でも同じなんだな、と改めて思った。

 

その番組に対して文句をつける気はない。

 

だって事実だったから。

報道の仕方の問題であるのだから。

 

改めて色々気づかされた、土曜日であった。

 

【今日の独り言】

久しぶりに「王様のジャンプ」って聞いたわ。

いや、みどりとか、真央ちゃんも跳んでたから、女王のジャンプのが良くないだろうか、と思うのは、ひいき目なの?

 

というか、それなら4Aなんて、皇帝以上のジャンプやん。

あ、クワドゴットだったわ、マリニン。

なるほどね!!

 

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