やっぱりイチローって頭いい。
少し前の記事ですが、イチローが若い世代に伝えたい事がインタビューで明らかにしていました。
才能の事、スポーツにおいて勝たなくてはならない、と思う事について色々話してくれています。
ここですごいな、と思う事は、
イチローは高卒でドラフトでプロ入りしたけれども、
自分で1軍入りの青写真を作っていた事です。
イチローが描いていた青写真
3年2軍で基礎を作り、4年目に1軍入りする。
そうすると同世代で大学からドラフトでプロ入りする選手より
自分の方がうまくなっている、、という事である。
しかし1軍打撃コーチから、「明日から一軍」と伝えられる。
普通の選手なら大喜びである。
しかし、イチローは断る事を選択。
もちろん断れないのだが、そこでコーチに
「俺のいう事を聞くのか聞かないのか、はっきりしろ」と
問い詰められる。
そしてイチローは
「僕はあなたのいう事を聞きません」
で2軍に落とされる。
ここですごいのは、試合に使ってもらえるかどうかの決定権を持っているコーチに対して、「言う事を聞きません」とはっきり言える事。
自分をよほど信じているのか、自分の計画を実行していく自信があるのか。
先を見据えて、目の前の人参には、食いつかないイチロー。
そしてプロスポーツにおいて、勝たなくては意味がない、というのは詭弁だと言い切る。
これはイチローでなくては言えない事。
実績を残しているイチローだからこそ、響く言葉。
負けっぱなしの人が言っても強がりにしかならない。
もちろんプロでも詭弁なら、アマチュアでも詭弁となりますね。
イチローが言っているのは、勝つことが心を動かすのではなく、勝つために努力して
得られた技術、プレイで人を感動させることができる、ということです。
勝つことのためのプレイは確かに技術的に素晴らしいものが多いので、
人々を感動させられると思いますが、勝つことだけが感動させられる訳ではないですよね。
そんな事を言ったら、真央ちゃんのソチのフリーの演技はどうなるって事です。
私は自分がフィギュアが好きだから何でも、そちらに結び付けたがる傾向があります。
しかしそれはフィギュアが芸術という意味に比重をおいている競技だからかもしれない、と思っていましたが、そうではない、とイチローの言葉で理解できました。
私が真央ちゃんにもつながる、というのは妄想ではないと思います。
イチロー&真央の共通点
イチローはかなり真央ちゃんをお気に入りですが、賢い彼の事だから、
単にかわいいだけで、気に入っている訳ではないと思います。
彼女の中に、アスリートとしての精神、勝たなくてはいけない勝負の中、
大切にしているものが、自分と近しいものがある、もしくは尊敬している部分があるからだと思います。
ただ、イチローだって、誰のいう事も聞かない訳ではないと思うのです。
自分の意志を尊重してくれて、きちんと話ができるコーチだったり監督だったりして
納得できれば、言う事を聞くのだと思います。
なんでも信頼関係が物を言う、ということが重要ですよね。
真央ちゃんもそうじゃないかな、と思います。
彼女は努力家だけど、かたくななところがあると思います。
だから、3Aを封印して、優勝しろ、という事を言われても、
首を縦に振らなかったのだと思います。
それは彼女のアスリートとしての矜持だったり、頑張れる励みだったり、
そして応援してくれるファンも望んでいる事だと思っていたからではないでしょうか。
勝つことだけが、アスリートとしてやるべきことではない、とわかっていたから。
だから彼女は引退して、なお、こんなに支持されている。
イチローにとっての仰木監督。
ネイサンとラファ、昌磨と満智子&美穂子、そしてランビ。
真央ちゃんにとってのタラママとか、ローリー。
信頼という絆で繋がれている。
だからその人達のいう事を、聞き入れる。
引退してから、イチローの生の言葉を聞くことが増えたと思います。
彼が飄々とやっていたことが、いかに大変だったか。
いかに考え抜かれて進んでいった道なのか。
思い知らされます。
そして彼は今でも勝たなくても意味がある存在であるということが
証明されているのだと痛感します。
ありがとう、イチロー先生。
【今日の独り言】
真央ちゃんも今、勝たなくても意味がある存在ですねっ!