サンクスツアー愛知公演、終了しました。
幾度となく流される、引退会見にはいつも深い悲しみを感じますが、
もう、来月でこのツアーが終わってしまう、ということに、引退時期より
先の見えない悲しみを感じます。
地元愛知での公演では、メンバー全員のスケーティングスキルの向上が
著しいと感じました。
当初1年のの予定のツアーがが、3年も続いたのだな、と感慨深いの物がありました。
みな、なぜ浅田真央に魅了されるのか。
屈託のない、清らかな笑顔か。
エアリーなスケーティングなのか。
見た目とは真逆な武士のようなアスリート魂なのか。
今日、感じたのは、彼女の笑顔が、とても大きな悲しみと
とてつもない努力と涙と汗の結晶の上にあるということ。
だから彼女の笑顔には、涙が出るし、笑顔も出る。
彼女の笑顔には、単純に笑えるから笑うという感情ではなく、
人がこの世で味わう喜びと悲しみが透けて見えるから。
それが彼女を愛おしく、そして尊敬の象徴とする理由となっているのだ、と。
最後の「愛は翼に乗って」では、お恥ずかしい話だが
私は「泣く」というレベルではなく、軽い「嗚咽」を漏らしてしまった。
彼女のとてつもない努力の上にある笑顔に、改めて心を動かされた。
彼女は私たちに光を届けるために、心に深い影を負っている。
(と思う)
なんてすごい選手だったのだろう。
サンクスツアーは、ファンに感謝を伝えるツアーと言っているが、
私たちは違う。
ファンが彼女にもう一度、「ありがとう」と伝えるツアーだ。
記憶にあるこのショーの最後のジャンプはアクセルだったと思う。
彼女は笑顔で着氷した。
そうして、また私たちは心を動かされたのだ。
ありがとう。
感謝してもしきれないほどの感動をありがとう。
まだ心が落ち着かず、思いつくまま、ここに記します。