とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

真剣勝負の先にある美しいもの~全日本フィギュア2022~

全日本フィギュア、男子FSで全スケジュール終了です。

 

毎年、毎年ドラマがある。

これは、やはり昌磨の言う、「真剣勝負の先にある美しいもの」を

選手達が見せてくれるから。

             



そして惜しくもこの場で競技出来ない選手達の想いを載せて。

 

今年は女子も男子も、結果がどうなるか、読めない展開でした。

女子は上位2名。

男子は1名。

たぶん大丈夫だろうという予想でしたが、案の定ソレでした。

 

男子は、SPでミスした佳生くんがFS番長の名に恥じないFSで巻き返すも、

選手が滑る度に順位がコロコロ変わる。

(SPの点数が良い選手が後で出てくるから仕方ないのですが)

ただ、SP上位でも、ガクンと落ちたり、おお、と思う演技でかなり上位に

付けたり。

 

心休まる暇もない、男子FSでした。

 

その中でも、絶対に観る!と決めていた一人が

山隈君。

来年卒業し、そのままクルーズ船のアイスショーのメンバーとなり、

スケートを続けてくれる。

 

ただ、当分私たちの眼の前では滑る機会がなくなるのだろう。

学生最後の冬。

網膜に焼き付けたい。

 

この全日本で競技生活を終える選手、そしてこれからも食い込んでいこうと

意気盛んな若い選手達。

色んな立場の選手達が入り乱れ、それぞれに全力で戦っていた。

 

最終Gは特に、ワールドの代表を掴むため、熾烈な戦いが繰り広げられた。

 

今回はスタンド席であったので(ちょうどキスクラのずっと上)

小躍りするランビ、吠えるジスランなどがちょいちょい視界に入ってきました。

 

ゆまち、駿君、友野君、草太、高志郎くん、昌磨。

昌磨以外、本当に団子になっていて、誰が表彰台に登るか、全くわからなかった。

 

と同時に「これは選考もめるだろうな」とは思っていました。

 

女子も3枠目がもめそうなのに、男子まで????

 

そしてその片鱗は第一Gから始まっていました。

もっと点数が出る選手だ、と思っていても思わぬミス。

この選手はこのくらいかな、と思っていても思わぬ(嬉しい)躍進など。

 

毎年改めて思うのですが、全日本というのは、本当に特別な場なんだなと

痛感してばかりです。

 

今年は草太がワールドを狙える!と友人と朝からソワソワして、

必勝祈願でカツサンド食べたりしていたのですが、

演技前の練習時間で、転倒してそれを引きずっていたのか。

4Sはすっぽ抜け、4Tは転倒。

 

そして私は二度目のグルノーブルのような気持ちになっていたのです。

やはり、すべての選手が(特に推し)が失敗すると、がっくり来てしまいます。

手がブルブル震えて冷たくなっていたのに、草太が終わった後は、

放心状態で、高志郎くんの演技をあまり覚えていません。

(あとで見返そう・・・)

         


やはりすべての選手が実力を出し切って、その上で勝負しないと

選手もファンも消化不良を起こすのですね。

まぁ簡単な事ではないのですが。

 

今年は寒波のせいなのか、ラプタブも寒くて、氷も堅そうでした。

 

高志郎くんはかつてない躍進で、チームシャンペリーは狂喜乱舞。

ランビなど泣いてましたし、その後の昌磨の演技、見てなかったような・・・

 

ずっとずっと伸び悩んでいて、それでもずっとスイスで頑張っていた。

そりゃ、ランビからしたら、うれしいでしょう。

 

会場のみんなもうれしそうでした。

でも、勝者がいれば、敗者もいる。

キスクラは見れなかったのですが、草太はかなり意気消沈していたと聞きました。

 

でも草太もあと少し。

昨年は全日本SPは良くて、FSで順位を落とした。

今年も同じといえば、そうですが、GPSでファイナルに行き、国際試合で

銀メダルを取れたのは大きな躍進です。

きっと来年、いやさいたまではFSも克服できるでしょう。

 

友野君も、ずっと補欠出場だったけれども、初めて自力で取れたワールドの代表。

 

みんなみんな、ずっと頑張ってきた。

 

真央ちゃんの最後の全日本。

仕事でメダリストオンアイスしかこれなかったけれども、真央ちゃんは出れなかった。

その時に出ていたのが、昌磨、友野君、高志郎君たちジュニアだった。

場所は「なみはやドーム」だった。

 

月日が流れるのは早い。

もう、彼らがベテランと呼ばれる歳になったのだ。

こうやって、受け継がれていくんだな。

 

最後にゆまち。

今の選考基準であれば、出場しなければ、選ばれる可能性は十分にあったかもしれない。

 

でも彼は、自力で選ばれる道を選んだ。

ダメかもしれない。

でも挑戦した。

これも美しい勝負だった。

 

そして納得ができたのだと思う。

今怪我をおして出場しても、十二分なパフォーマンスが出来ない、という事が。

 

言われても納得できなかっただろうが、身をもって理解できたのだと思う。

ゆまちなら大丈夫。

きっと乗り越えられる。

 

フィギュアは個人戦だけど、枠取りや、団体もあるから、ある意味チーム戦の

要素もある。

 

大丈夫だ、昌磨。

先輩たちの道はきちんと継承されつつある。

あなた以外の選手達もしっかりと歩んでいる。

         


この後、代表選考があったのですが、色々あるので、それはまた

私自身落ち着いてからにしたいと思う。

 

 

ただ、こんなに美しい勝負なのだから、それなりの選考をして、

責任を取るようなものにして欲しいと思うのだ。

 

【今日の独り言】

他にもいっぱいあるが、睡眠時間2時間の頭では、これ以上は無理である。

 

 

 

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