とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

勇者・昌磨と賢者・ネイサン

 

一日経って思うのは、

宇野昌磨は、勇気のある若者だ。

 

昨年の全日本の時の発言といい、今回の採点の事といい。

 

報道の仕方にもよるが、知らない人が見たら、誤解されかねない。

でも、丁寧に言葉を紡ぎ、説明していた。

 

あくまで個人的な意見として、ジャッジが間違えているという訳ではく、

一貫性がない、という事を語っていた。

 

それはもう、語りつくされるくらい議論されてきた。

ただ、選手の口からはあまり言われてこなかった。

 

イメージで申し訳ないが、トップ選手は、他で点数が取れるし、

下げられても微々たるものだったからか。

 

今回いきなりガツンと来たのは、昌磨が初めてだったように感じる。

あとは女子ですね。

 

私が感じている宇野昌磨という選手は、自分のためだけに発言する選手ではないと思っている。

たぶん自分の事だけではないと思う。

たとえ女子選手の事ではないにしても、コーチであるステファンの事も思っていたと思う。

 

以前に小塚くんが全日本の女子の回転不足について、言及したことがありましたね。

たしか、

女子の回転不足についてのジャッジが厳しすぎる

審判によってばらつきがあるから、改善してほしい。

判定の明確な基準を決めてほしい

といった内容だったと思う。

加えて、評価される側が言うのもなんだが、誰かが言わないといけない。

そしてこの中では自分が最年長(?)だから、発言した。

耳に入れるだけでも入れてほしい。

切り捨てても構わない、という事を言っていたと記憶しています。

(うろ覚えだけれども)

 

この時の小塚くんには、しびれました。

そしてあれから何年経ったのか。

本当にスケ連は耳に入れただけ、だった。それもある意味驚きなのだが。

 

今回、昌磨は国際ジャッジに投げかけている。

これがどう影響するかわからない。

もっと厳しくされて、引退に追い込まれるか。

ISUが検討して、もっと平準化してくるか。

あと今シーズンの大舞台は、GPF、四大陸とユーロ。そしてワールド。

 

当然、ステファンと話し合い、ゆまちに触発された昌磨は、

改善してくると思う。

 

ただ、本当に勇気のいる発言だったと思う。

 

当日は私も頭に血が上っていたので、昌磨が引退したらどうしようと思っていたが、

今は、昌磨が引退に追い込まれたらどうしよう、と慄いている。

(結局、おびえているのだが)

 

そうした中、松原さんというスポーツのフリーライターの方が、

コメントを出してくれた。

■ 他の大会とは異なる際立った厳しさ  

それは宇野のみの実感ではない。この試合を含むこれまでの演技を見てきた元スケーターなども含め、今大会での「厳しい」判定を感じる向きが圧倒的であった。

 採点競技は、フィギュアスケートに限らず、人の目を介するため、しばしば採点のあり方が議論を呼ぶ。改善への試みもある。

例えば体操の場合、富士通が選手の動きを測定する装置と約1400ある技を解析するデータベースから主に構成された自動採点システムを開発、今日ではオリンピックをはじめとする各大会で活用されている。

 体操では種目によっては技の「1度」の角度の違いで得点が変わるルールになっている。それを人の目で判断できるのかへの疑問からスタートした。

当初、審判側からは反対の声が多かったというが、選手や指導者など現場サイドからは歓迎の声が多く、何よりも公平性を希求する姿勢により実現した経緯がある。

 そうした事例はあるにせよ、多くの場合は「人の目」にとどまる。NHK杯であらためて浮き彫りになったのは、人の目で判断すること、何よりも基準の統一感の問題であった。

 

news.yahoo.co.jp

 

だが今回の際立った厳しさは他の大会とは異なる。それは基準にぶれがあること、大会ごとのジャッジのばらつきを示している。ジャッジはジャンプやスピンなどの要素の種類やレベルなどをみる技術審判、各要素のGOEの評価や演技構成点をみる演技審判などから成り立っているが大会を通じて同メンバーではない。各所からの「厳しい」という声は、他の大会と比べてのものであり、人が変われば基準が変わることを意味している。回転不足の問題に限らず、GOEにおいてもプラスとマイナスとで極端に振れるケースが過去にあったのも、それを示しているのかもしれない。

これが世論に真剣に受け止められれば、ISUももう少し動くかもしれない。

 

現にジャッジの中で極端にぶれているものが多かった。

PCSならある程度仕方ないと思うが、TESでは話が違う。

技術点というのは基準があって採点できるものであるから。

芸術点とは大きく異なる。

 

これがジャッジ内で大きくぶれるのであれば、もうスポーツではない。

しかしそのために、テクニカルコントローラーがいると思うが、それが機能していないのか。

 

多くのジャッジの平準化が難しいなら、テクニカルのレベルの認識を均す事から

始めたらどうか。

 

どちらにせよ、これの答えは二週間後に出るのだろうか。

 

そして勇気ある一人の若者がどうなるのか。

 

そして思うのが、ここに、ネイサンがいたらなぁという事だ。

 

ネイサンは昌磨ほど、率直に意見するタイプではない。(と思っている)

いわゆる賢者である。

でも、いたら、きっと昌磨の意見に対して賛同しつつ、気持ちよい表現でフォローしてくれるのではないかと勝手に期待している。

(いないから、無理だけど)

    

今最年長クラスにいる昌磨が、小塚君のように責任感をもって言ったかはわからないが、(本人もそんな事はないと言っていたが)

無意識の意識状態ではないかと思うのである。

 

ただ、保身を考えて、自分の思う事も言えない事が多い中、

勇気のいる発言だったと思う。

 

私の身びいきが過ぎるのか?

 

そうではないと信じている。

 

【今日の独り言】

こういう統一感のない点数の付け方は、フィギュアだけでもないと思う。

平昌の上村愛子選手、北京の高梨沙羅選手のスーツ問題。

平野歩選手のジャッジ・・・・・

 

たぶん、私が知らないだけで、もっとあると思う。

 

 

 

 

 

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