とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

世界フィギュア2019 男子SPを観戦

2019/04/10 掲載分

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暑くなったり、寒くなったり忙しいここ何日か。

11日からの天気予報を見ると、18度?でも福岡は何度だろう。そしてマリンメッセは体感はどのくらいなんだろう、と悩んでおります。

 

過去に一番寒かったリンクは、新横浜スケートセンター

7月なのに、カイロを4つ貼りましたよ。これが常設リンクの寒さってやつ?

その次は、なみはやかな。

今はツイッターとかで情報提供できるんだから、リンクサイドの温度とか、

どんな服装で行ったらいいか、教えてくれるといいのに。 

THE ICEでは、チュッキョさんが教えてくれてた。

 

今後に期待しましょう。

 

ところで、Jスポで放映されていた世界フィギュア。

あらためてテレビで見返すのもいいですね。

岡崎さんの解説も無駄がなく、わかりやすい。

こういうのが、地上波で放映されるといいのに。

あとは、全選手の演技とインタビューがあったのも素晴らしい。

課金するだけの価値はあった(笑)

 

さて、男子の選手ですが。

さすがに知らない選手、名前だけでも知っている選手、懐かしい選手など多種多様。

今年で引退のマヨロフさん。今年復活したミハル。コフトンくんが棄権したので、急遽出場が決まった、リーザの彼氏ラズキンくん。

地上波では流れていないけど、解説の小林さんが「この人、ISUのプロフィールで

トゥクタミシェワの彼氏って書いてるんですよね(失笑)」と。

いや、知っているけど書くか?普通(笑)

どんな形でもワールドに出たという、爪痕を残したかったのか。

それとも、リーザに「アピールポイントは私の彼氏って書いておき!」と言われたか。

リーザの彼氏だーと思ってみていたので、

彼女より気が弱そうだな。←失礼

彼女より軽そうだな。←もっと失礼

結構上手だったけど、あまり印象に残らなかったな。← うーん。

って感じでした。

 

ベテラン勢からは、

ビチェンコさんの現役続行はうれしかったな。

なんかお茶目で憎めない。

あと、ミハルの復活もうれしかった。新ルールになって、ベテラン勢には有利になっているはずなんだけど、ジャンプをちゃんとクリーンにして得点を取りに行っている。

 

最初のあたりは、ペアの名残でまったりしていたのですが、

第5グループが近づくにつれ、人口密度と気温が上がってきました。

(私もコートは脱いでました)

第5グループ  24番〜29番
19:24〜19:32  6分間練習
19:32〜19:39  ボーヤン・ジン(中国)
19:39〜19:45  デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
19:45〜19:51  マッテオ・リッツォ(イタリア)
19:51〜19:58  オレクシィ・ビチェンコ(イスラエル)
19:58〜20:04  ヴィンセント・ジョウ(アメリカ)
20:04〜20:10  アレクサンドル・サマリン(ロシア)
 
ボーヤンは昨年のワールドから調子を崩していたけど、ナショナルで復活したと
あったけど、冒頭の4Lz転倒してしまった。
ラトデニくん、昨年のワールド良かったのに、今年はどした?
キスクラでランビ伯爵がご立腹ですよ。
ヴィンス、今年は四回転の回転不足とられがちだったけど、
SPはまだスタミナが残っていたのかな?大丈夫そう。
 
そしていよいよ白熱する最終グループへ
第6グループ  30番〜35番
20:10〜20:18  6分間練習
20:18〜20:25  羽生結弦(日本)
20:25〜20:31  宇野昌磨(日本)
20:31〜20:37  ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
20:37〜20:44  ミハイル・コリヤダ(ロシア)
20:44〜20:50  キーガン・メッシング(カナダ)
20:50〜20:56  ネイサン・チェン(アメリカ)
 
まぁ、お茶の間で見ている分でもすごい歓声だとわかると思いますが、
現場だと、もっとすごい熱量を感じる。
地鳴りというか、発熱、発光っていうのか。
6分練習もすごかった。
 
羽生くんがジャンプ成功した (キャー)
羽生くんがジャンプ失敗した (キャー)
羽生くんがジャンパー脱いだ (キャー)
 
アナウンスで、「久しぶりの日本での試合....」と言われていたけど
そうだな、と思った。今シーズン羽生さんは、continuと長野、FAOIとアイスショーは出ていたけど、NHK杯は昌磨先生が、全日本は欠場だったもの。
みんな見たかったよね。羽生さんの試合。
私も是非全日本で、見たかった。
 
という気持ちを抱えつつも、私はオペラグラスでネイサンチェンを注視していた。
 
そもそも。
私は浅田真央ファンだった(もちろん今でも)
で、ニースくらいから羽生さんの熱量に浮かされ、応援していた。
名古屋だし、(なんだそれ)昌磨の事は知っていたし、
山本草太くんも応援していた。
実際平昌は、羽生くん、昌磨、草太の三人だと思っていたのだ。
そこで昌磨がシニアへ移行した後は、世界ジュニアは、アメリカのネイサンチェンが、草太と争う事になると思っていた。
 
しかし、二人ともけがで欠場。
その後のスケート人生は、真逆のものに。
怪我を治して、シニアに移行し、全米王者となったネイサン。
何度も手術し、スケートを辞めようとまで思った草太。
 
二人とも熱烈応援していた。
 
そしてシニアにあがったネイサンの海賊で完全に堕ちてしまった。
 
今回も実は、横に羽生ファンの方がいらっしゃるが、一人ネイサンを応援していた。
羽生さんも昌磨も怪我明けだけど、ネイサンも直前までインフルに罹っていて
大変なんだよ、と呟きながら、オペラグラスで彼を追っていた。
 
もくもくと4Lzを決めている彼を見て、安心。
 
さあ、最終グループの最初は羽生さん!
 
水色のヒラヒラの衣装で現れた。
「秋によせて」
音楽は、綺麗なんだけど、ちょっと古い。
かなり古いならそれもアリ、なんだけど古さが中途半端。
リチャードクレイダーマンか、ポールモーリアみたい。
 
まぁ、選曲が古いからって採点に影響するわけでもないので、良いのですが。
きっと羽生さんなら、4Sをパシっと決めて、3Aをエイっと決めて、
4T-3Tを完璧に決めてくれるだろうと思ってた。
だけど、冒頭4Sが2Sにすっぽ抜け。
 会場の「ああっ」というため息とは言えないくらいの大きな嘆息。
結果は94.87 不本意だと思います。
 
 
そして続いて昌磨せんせー
プーの雪崩が起きているので、リンクインを止められていました。
早く入りたい昌磨なのに。
 
リンクの半分しか使えず、ジャンプの軌道も確認できず、大丈夫だろうか。
予感的中。
4F転倒。CCsp レベル3で、91.40
結果にこだわりたいという昌磨にはかなーり不本意。
 
次にジェイソンブラウン。
今季は、クリケに移籍して、こちらも結果にこだわるというスタンスね。
でも、トレードマークのポニテを切ったと同時に、ジェイブラの良いところも
どこかに落としてきてしまった気がする。
本人は変わってないのだけれどね。
彼だけ4回転無しの構成。
でも、出来栄えが素晴らしく、96.81  この時点で1位。本人もびっくりしていた。
確かに、羽生→宇野の次に滑るなんて、プレッシャー、半端ない。
羽生さんと昌磨せんせーが通常運転なら、この順位ではないでしょうしね。
でもそういうところが鍛えられたのかな。
彼は女子顔負けの柔軟性と、スケーティングが素晴らしく美しい。
今期は、出来栄えが良ければ、加点。悪ければごっそりひかれるので、彼のようなスケーターには追い風ですよね。
でもフリーは4回転がない分、痛い。これが課題なんでしょうね。
 
次はコリヤダくん。
6練に入る前、リンクサイドで氷上変えずに仁王立ちしてた。
横で羽生さんがぴょんぴょん跳んでても、微動だにせず。
緊張しているのだろうか、と心配していたら、冒頭の4Tが3Tに。
タラママは、逃げた、とおっしゃっていたけど、私はすっぽ抜けというか、跳ぶつもりだったのに、足りなかった、という印象を受けました。
彼のなめらかなスケーティングと成功すれば、おそろしく素晴らしい4Lzを持っているので、副鼻腔炎?を治して、頑張ってほしい。
 
次はキーガンさん。
彼を初めて見たのは、NHK杯でPちゃんがWDした後、補欠で入ってきたとき。
いやーカナダの底力を感じるスケーティング。
彼のイーグルからの、方向をくるっと変えてターンするやつ。
大好物。
地味だけど、あれは誰にでもできるものじゃない。
今季はジャンプが安定してないけど、安定してきたら怖い選手ですよね。
 
そしてディフェンディング・チャンピオン ネイサンチェン!
私の望みは。
羽生さんにいる試合で、SP、FP両方で完璧に勝ってもらいたい、ということ。
昌磨さんも同じ。羽生さんにいる全日本で羽生さんに勝ってもらいたい。
 
くどいようですが、私は元々羽生さんのファンでしたよ。
 
今だって嫌いじゃない。
でも、下が上を抜くのは仕方のないこと。
みんなそうやって強くなってきた。
プルシェンコだって、抜きつ抜かれつ、してきた。
 
それに絶対王者だったら、ナショナルを回避しなくてはならないような
スケジュールとかにしてはダメだと思う。
ロシアの地で優勝したかった。それもいいでしょう。
でも、自分も上を目指して一緒に戦って、何度も何度も跳ねつけられて
強くなってきたのだったら、後輩たちにもそのチャンスを与えてあげて欲しい。
王者というものは、そういうものではないのでしょうか。
 
いいですよ。絶対的に強ければ。
でも、みなさんお忘れかもしれませんが、羽生さん、ネイサンに二度負けてますよね。
2018年四大陸と2018年ロステレで。
羽生さん、すごい危機感を持っていたのだろうな。
だから無理やり4Lz跳んできたんだろうな。
私は羽生さんは、ルッツ跳ばなくてもいいと思う。
それよりすばらしいアクセルとループを磨いて欲しい。
ルッツ、フリップなんて足首に悪いジャンプ跳んでスケーター寿命を縮めて
欲しくない。
 
話は逸れましたが。
ネイサンのSP。キャラバン。
こういう音楽をSPでやると、緊張もほぐれるのではないかな?
3A。どうしたの?昨年までめっちゃ苦手だったよね?
今年、失敗する気配すらない。 あ、でも昨年SPで後半に入れてきて
ヒヤヒヤしたなぁ(笑)
そしてフリップの調子が悪いから、ルッツに変更。
4Lz 着氷がちょっと乱れた、首をちょっと傾げて笑ってる。
たぶんコンボにしたかったんだろうな。でもきっと後半コンボにしてくるから
大丈夫、っていう安心感があった。
 
なんというか、すごく丁寧に滑ってる。
安定の107.40
ラファは 110ってジェスチャーしてたけど、ネイサンは納得してたね。
 
良かったよ。
報われた。
ニューヨークタイムズにネイサンの学生生活の記事が載ってましたけど、
自分では訳せないので、グーグルのお力を借りました。
 
こちらはお時間があるとき読んでいただくとして、
泣けましたね。
今まで5人兄弟の末っ子で、みんなに可愛がられて育ったネイサン
いくら夢のアイビーリーグへ行ったとしても、孤独は半端なかったと思う。
それに「中国人が良い大学なんて行けない。クワドも6本なんか跳べない」
と言われて、奮起して努力した。
小さいころから、いじめもあったのではないかと思う。
でも努力し続けた。
ひとりでリンクの穴埋めしている姿を想像しただけで泣けそうです。
 
みんな選手それぞれ頑張っている。
でも悲しいかな努力がすべて報われるわけではない。
 
悲しいけどね・・・
 

www.nytimes.comk

簡略訳

ネイサンの朝は、まずPCでイェールのデイリーニュースに目を通し、授業へ。
・クラスメイトの一人で同じ寮生が『Period. End of Sentence』という短編ドキュメンタリーで3日前オスカー受賞。「イェールの学生達は物凄い事をする、でもここに戻って来たら普通の学生。

・今後2年間スケートのジャッジの他多くの人が言うだろう。難しいよ、上手くいかないと叩かれるのは良くわかってる」

・「スケートは個人競技、他の選手が同じペースで進化し続けてるか気にしない自分は自分で進化すればよい」でも勉強グループは、共同作業で一緒に作り上げて、成長していかないといけないんだ」と気づいた。

・睡眠時間優先し電気スケボーで大学内を移動し「9:15起床、9:30には授業に出てる」 この日は統計学と微分積分の授業を受け、3つ目の授業は特別にゲストスピーカーを招き精神病への生物学的要因に焦点を当てた心理学の講義。午前中に授業を集中させ午後はスケート。鬱病における脳科学役割についての75分間の講義はノートパソコンでノートをとる。その後寮に戻り昼食。

・「五輪に出場後スケートの見方が変わった。金メダルを取ってもその栄光は一瞬のもの、それ以外ものがもっと重要な場合もある」

・「リンクに行くと勉強から解放されドーパミンが出る。」

・ランチ後、女子アイスホッケー選手がリンクの階段を上り下りしてる以外、ほぼネイサン独占のインガルス。合間にスマホで音楽掛ける。練習後バケツの氷でジャンプ練習によるリンクの穴埋め一人練習をする事により、氷との関係を新たにし、より深く音楽との一体感を得る。

・インガルスでの練習後、30分離れたクロムウェルにあるチャンピオンスケートセンターまで、もっと練習する為に自分の車で運転して行く。

・ゆっくりしていられない、夜8時の音楽の授業までに学校に戻る。

・その後の1時間では、初歩的な練習をしてる10数人の幼いスケーター達とリンクを共有し、クワドの練習。

手くいかないジャンプがあると、その場にいるコーチに動画撮影してもらいラファの指導を仰ぐ。

 

https://b.blogmura.com/sports/skating/88_31.gif

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