とかくに人の世は住みにくい

(一応)ネイサン・チェンファンのブログです。その他趣味、日常、時事問題 何ということはない事を呟きます・・・

宇野昌磨の引退会見に寄せて

こんな晴れやかな引退会見は初めて見たかもしれない。

 

昌磨の引退会見を見た人はみんな呟いていると思う。

 

そして笑いが起こるのも珍しいのではないだろうか。

スクショタイムのある会見は初めて見たよ。

 

今日の昌磨の引退会見は、私が思っていたほどツッコんだ内容ではなかったものの、

昌磨の思いを改めて確認した場、という感じがした。

 

ただ、昌磨らしさ全開の会見であったのは間違いない。

 

今回の会見で、昌磨らしさがでていたな、という点について列挙してみる。

 

1. 全くの後悔がない、と言い切るアスリート

2. 口を開けば、感謝の意を述べる

3. 休養中のネイサンを引退させてしまったこと

4. 豊田社長のお名前を間違えて書いた事

5. これからもスケートとゲームを頑張ると公言した事

6. 一番印象に残る試合は、初めて世界フィギュアで優勝できて、ステファンが

  喜んでいたこと。

 

その他もありましたが、本当にいい感じの経験だった。

 

1. 全く後悔がない

通常、みんなちょっと涙ぐんだり、詰まったり、「辞めます、すいません」的な

雰囲気で行われる引退会見。

昨日は明るく、希望に満ちた未来しかない、という宣言を高らかに、という

感じだった。

 

本当にやり切った、と感じているのだろう。

トップの選手はツライ。

トップでないと存在意義がないように扱われる。

でも昌磨はまだ世界のトップグループにはいる。

普通のアスリートなら、たぶん、次の五輪を目指す。

でも、昌磨はそれに意義を感じていない。

試合が特別ではなく、毎日努力する事に意義を感じていた。

試合はそれを発表する場でしかなかったのだろう。

 

昌磨ファンは、ここで一安心。

辞めてメンタルが落ち込んでしまう事はなさそうだ。

心配すべきは、試合がないので、甘いものを取りすぎて、体重が増えてしまわないかと言う事くらいか。

でも、スケートの練習は続けるって言ってたしな・・・・

 

2. そして感謝の意。

スポンサーにも恵まれ、環境を整えてくれた周囲の人達への感謝。

尊敬してくれた後輩への感謝とリスペクト。

そして、過去の自分に向けて

「彼はよく頑張った」

本当にそう。

 

3. 引退を決めた時期について

2年前と言う事だったが、具体的にどのあたり、というツッコミがなかったな。

本人が言っていたのは、羽生さんとネイサンが引退して

(*トヨタイムズでも「ネイサンは引退でなく休養」と後で注釈入り)

置いて行かれた気がした。と。

一緒に闘っていた戦友ともいえる二人。

モチベーションにもしていたからね。そうか、うん。

後輩に突き上げられて、とか、もうこれ以上戦えないとか、事前に色んな記事を

見たけれども、それを一蹴しましたね。

 

たぶん、まだ気力があれば、ミラノ、狙えると思うんですよね。

そして日本代表になれば、表彰台も狙える。

でも、昌磨のモチベーションはそれじゃないのか、と改めて実感した。

ただ、昌磨。

ネイサンは引退を表明してないぞ(笑)

確かに卒業して、プレスクールに入って、その後医学部に入ると表明したが・・・

そばにリンクがある、と確認までしてるで。

戻ったら、選手としてのモチベーションは戻る??

 

4. TOYOTAとの関係と豊田社長

このあたり、笑いを取っていた。

(引退会見だよ?)

なんと豊田社長の器の大きさよ、そして昌磨の通常運転。

社長の名前をカタカナで書いて、間違えるとは。

周りは蒼白、本人は「本当に優しいおじさん」

いや、愛されているなぁとまた、実感。

 

 

5. 今後のスケート活動とゲーム

プロのスケーターとしてアイスショーをやったり、やれる事を探していく。

ゲームの時間も増えると思う。

ゲーム仲間も手ぐすね引いて、待っている。

何年か後に「プロのスケーターで、プロのゲーマーです」ってな事になったりして。

 

6. 一番印象に残っている試合

コラントッテのイベントでは、一番氷との相性が悪かったのは、フランス大会と

言っていた。

グルノーブルだろうな・・・

しかし、引退会見ではポジティブに。

ステファンが喜んでくれた、世界フィギュアのキスクラを上げた。

確かに。

ネイサンもそうだけれども、昌磨はいくら優勝しても、五輪でメダルを取っても

自分からガッツポーズを上げたりしないし、あまり喜びを露わにしない。

 

この時は、友人と一緒に配信を見ていたが、私たちの気持ちと昌磨のリアクションが

初めて合致した瞬間だった。

 

自分のため、ではなくステファンのためにチャンピオンシップのメダルを取りたかったんだよね。

余計に涙腺崩壊。

 

 

今回の会見は、意地悪な質問もなかったし、ツッコミも少なかった。

TOYOTAが開いた会見で、聞きたい事が網羅されていた?

 

違うと思う。

たぶん昌磨のオーラにやられたのだ。

あの幸せオーラを放っていた昌磨に意地悪な質問を投げる事ができなかったのだろう。

 

正直、今後の拠点はどこになるのか(名古屋なの?関東なの?)とか

TOYOTAのサポートと言う事は、中京のリンクは使うの?

今決まっている仕事は何?

ヒーローズマネジメントに移籍したが、どうして移籍したのか?

この決断をするに、誰かに相談しましたか?(家族、彼女とか)

そして一番意地悪なのが、

真凛ちゃんとのことを聞かれるのかなあと。

 

そういうのがなかった。

でも、地元のおばちゃんとしては、今後の拠点はどこになるのか、聞きたかった・・・

 

昌磨は行動自体、いつも賢い。

スポンサーを大切にして、ファンを大切にしている。

今回もMIZUNOさんが抜いたのですが、あの場面でMIZUNOの靴下を履いて

会見のリードを所属のTOYOTAに任せた。

そして沈黙を守っていたMIZUNOも素敵な動画を出してきて、

昌磨をこれからもサポートすると宣言した。

 

www.youtube.com

きちんとしたマネジメントの下、行動している。

 

だから会見も荒れずに済んだと思うのだ。

 

会見に何が出てくるかドキドキしたが、穏やかに平和に終わって一安心。

そしてあの会見で、宇野昌磨というアスリートの素晴らしさが改めて証明された、と

感じた。

 

【今日の独り言】

 

MIZUNOの靴下、ロゴが同じ向きなのが、ちょっと気になった。

MIZUNOのオンラインで検索しても片側しかわからない。

これは両方についているものなの?

それとも手袋のように、右右伝説が出て来た?

あんなに仕立てのよいスーツと靴を履いてきているのに・・・

真相はいかに。

【今日の独り言2】

沈黙を守っていた、真央ちゃんと友野君、

真央ちゃんは会見の日、それぞれコメントを出した。

みんな弁えているなあと感心。

 

【今日の独り言3】

スポンサーでもないのに、Shomaというお酒を造った会社がXにポスト。

経済効果もかなりあったのだろう・・・

 

 

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